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第39回 ゴルフクラブの芯って何のこと?

ゴルフギアの選び方
ゴルフクラブの芯って何のこと?

ゴルフクラブの芯って何のこと?


こんにちは皆さん! ゴルフに良い季節になりましたね! ゴルフ坊やだよ!
今日はクラブヘッドのお話です。どのメーカーもほとんどの場合、新製品を出すとスウィートエリアが○○%大きくなりました!って言うよね。

でも、そもそも芯とかスウィートエリアって何を指すんだろう?
今日はそこを分かりやすく説明しちゃうよ!



ゴルフクラブの「芯」とはどこの事?


クラブの芯とは「最もエネルギー効率が良い打点」

クラブの芯とはスウィートスポットとも呼ばれているけど、ヘッド内部にある重心からフェース面に向かって線を引き、フェース面と交わった点の事を指すよ。
この部分で打てれば最も効率良く、パワーをボールに伝えることができるんだ。

勘違いしている人が多いけど、芯はあくまで1点しかない
どんなに優しいヘッドでも芯は広くならないんだよ。
それに必ずフェースのど真ん中にあるわけじゃないんだ。


芯とは、重心からフェース面に向かって伸びた垂線がフェース面上と交わった1点。
フェース面で最もエネルギー効率の良い打点になり、どんなに大きなヘッドでも芯は大きくならない。
重心位置によって芯の位置は変わるので必ずしもフェースのど真ん中に芯があるとは限らない。


芯が広いとは、効率が落ちづらい面が広いということ

メーカーさんが良く使うスウィートエリアとか高反発エリアとは、芯で打った時と比べて「エネルギー効率の伝達が落ちづらい面」のことを指すんだ。

よく「芯が広い」なんて言うけどそれは芯が広いのではなくてこの効率の良いエリアが広いクラブの事を指すんだね。
反発係数の限界はルールで決められているから「如何にこのエネルギー効率を落とさないエリアを広げるか」というのがクラブ作りの上でとても重要になっているんだよ。


効率が最も良い芯と比べて効率が落ちづらい面を一般的にスウィートエリアと呼び、ここを如何に広く作るかが現在のクラブ性能のカギとなっている。


「芯」を外した時にどこで打ったかでボールへの影響は変わる

スイング中は気付きにくいんだけど、ボールを打った時必ず、ボールに与えるのと同じパワーがクラブヘッドにも与えられているんだ。
作用・反作用の法則っていう奴だね。

芯で打った時は、フェース面が目標方向へ向いていればヘッドは衝撃を真っ直ぐ受け止めることができる。だからヘッドはブレないでボールは真っ直ぐ、100%のエネルギーを受けて飛ぶ。

だけど、芯を外した時はそのエネルギーでヘッドの動きがブレてしまうんだ。すると、ボールは曲がってしまうし、伝えるパワーもロスしちゃう。
この曲りかたも芯を中心にどこに外したかによってボールに与える影響が変わるんだよ。

例えば、芯よりトウ側に外せばボールにはフック回転がかかりやすく、ヒール側に外せばスライス回転がかかりやすい。
下に外せばバックスピンが増えやすく、上に外せばバックスピンが減りやすくなるんだよ。
詳しく説明するとすごく長くなっちゃうから端折っちゃうけど、これを「ギア効果」っていうんだ。

このスピンは芯に近い位置になればなるほど影響が少なくなりパワーロスも少なくなるよ。

芯を中心にどこで打ったかによってボールへ与える影響が変わる

芯よりフェース上部で打つと芯で打った時より打出し角が高くなりやすくバックスピンが減りやすい
芯よりフェース下部で打つと芯で打った時より打出し角が低くなりやすくバックスピンが増えやすい

芯よりトウ側で打つと芯で打った時より右に飛び出しやすくフック回転がかかりやすい
芯よりヒール側で打つと芯で打った時より左に飛び出しやすくスライス回転がかかりやすい


スウィートエリアって広いほど良いの?


重心深度の深いほうがスウィートエリアは広く作りやすい

最近のドライバーは大きく分けて浅い重心のモデルと深い重心のモデルがあるよね。

第6回のコラムで説明したけど、浅い重心のモデルは強いボールが打ちやすく深い重心のモデルは直進性の高いボールが打ちやすい

実はそれ以外にも、重心深度はスウィートエリアの広さにも影響するんだよ。

浅い重心は、打点と重心が近いから芯を外した時にヘッドのブレが大きくなりやすく、深い重心は、打点と重心が遠いから芯を外してもヘッドのブレを小さくできる

ヘッドのブレが小さいほどエネルギーロスは小さいから、芯を外したときのブレが少ない深い重心のヘッドは浅い重心のヘッドに比べてスウィートエリアを大きくしやすいんだ。
簡単に説明すると芯で打った時に強い弾道が打ちやすいのが浅重心芯を外した時に曲がりにくいのが深重心といった感じかな?


プロは芯の近くで打つ確率が高いから操作性重視で選んでいる

パープレーはもちろん、アンダーをいとも簡単に出すプロゴルファー。

でも、そんなプロだって全部のショットを芯で打っているわけじゃないんだ。
プロが外すんだからボクらアベレージゴルファーが毎回芯で打つことはとっても難しいこと。

それでもプロや上級者はアベレージゴルファーと違って芯や芯の近くで打てる確率が高いから打点のミスをカバーしてくれる性能より操作性や飛距離性能でヘッドを好んで選ぶ

一発の飛びや一回限りの思い通りの弾道を求めるなら、アベレージゴルファーでも操作性や飛距離性能のヘッドを選んでも良いけど、スコアを求めるならスウィートエリアの広く直進性の高いヘッドを選ぶことが重要だよ。


プロでも毎回芯で打てるわけではないけれど高い確率で打てるから、ミスへの強さよりも操作性や飛距離性能を重視してヘッドを選んでいる。
結果を重視するならスウィートエリアの広いヘッドを選ぶ方が良い


具体的な選び方と替えるタイミングは?


ヘッドを変えるタイミングは調子の良い時に判断するべき

クラブヘッドの芯のお話はどうだったかな?
簡単に話してしまうと初心者は、スウィートエリアの広いやさしいクラブにミスを助けてもらい、
芯の近くで打てる、つまり球筋が安定してきたら自分の好みのヘッドに替えるといいよ。まとめると

初心者やとにかくボールを曲げたくないゴルファーにオススメなのは
・スウィートエリアの広いヘッド(深重心)

上級者や操作性、一発の飛びを求めるゴルファーにオススメなのは
・操作性や飛距離性能を重視したヘッド(浅重心)

ヘッドを替える時のタイミングだけど、できるだけ調子が良い時に検討してみてね。
調子が悪い時に変えてしまうと新しいクラブが本来よりも難しく感じてしまうかもしれないから。

プロや上級者でも結果重視でスウィートエリアの広い深重心のヘッドを愛用している人もいるし、
逆にアベレージゴルファーでも一発の美学を求めて操作性、飛距離重視のヘッドを選んだって良いと思うんだ。

大切なのは、ゴルファーひとりひとりが求めている性能を持ったヘッドを選んで買うってことだよ!


操作性・飛距離重視のヘッド

スウィートエリアの広いヘッド

※価格は、2016年4月5日現在の当社売価となり、価格は随時変動しますのでご了承下さいませ。


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