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第35回 自分の打ち方にあったパター使ってる? 気持ちいい「構えに合わせたパター」の選び方

ゴルフギアの選び方

こんにちは!ゴルフ坊やだよ。
突然だけど、皆さんはパッティングの時にどんな構えをしているかな?

前傾が浅く起きた状態で構えてる?
それとも前傾を深くして屈みこむように構えてる?

パッティングは「パットに形なし」っていわれるぐらい、プロでも個性的な構えをしている人がたくさんいるんだ。
実はこの構え方によって振りやすいパターが変わるんだよ。今日はそれを説明しちゃいます!

パットの構えってショットみたいにみんな同じ形じゃなくていいの?

パッティングは、グリーンという限られたスペースで行うので力は必要ないから、「力を出す構え」ではなく、スムーズに体を動かし「再現性の高い動き」ができる構えが大切なんだ。

パットの構えはショットよりも自由度が高い

だから基本として抑えておかなければならないことはあっても、動かしやすい構えは人それぞれ。だからプロゴルファーもフルショットと違って、パッティングは個性的な構えの人がたくさんいるんだよ!

パットの構えはショットよりも自由度が高い
ショットと違い、パットは再現性の高いストロークをすることが大切。オーソドックスな構えで無理に練習するよりも自分が動きやすい構えで再現性の高い動きを目指したほうがミスを減らしやすい

構え方によってパターは変えたほうが良いの?

プロゴルファーを見ているとそれぞれ違った形のパターを使っているよね。これは自分の構え、打ち方に適したパターを使っているから。だからみんな同じ形のパターにならないんだね。

構えや打ち方によって動かしやすいパターは異なる

じゃあ、どんな構えにどんなパターが合うのかっていうと、一番分かりやすいのが最初に質問した前傾の深さなんだ。プロは自分のクセを分かっているからあえてこの法則に逆らって使っている人もいるけど、アマチュアにはとっても参考になるからまずは自分が気持ち良く構えられる前傾の深さを確かめてみて。

構えや打ち方によって動かしやすいパターは異なる
構えや打ち方によって動かしたいパターのタイプは異なる。
一番分かりやすいのが前傾の角度。浅い構えと深い構えでは動かしやすいパターは異なる。

前傾の違いによる動かしやすさの違いは肩の角度

なんで前傾の角度が違うと動かしやすいパターが変わるのかというと、ストロークする時に動く肩の角度が変わるからなんだ。肩は首の後ろを中心に背骨に対してほぼ直角に円運動をするんだけど、前傾が浅いと肩が地面と平行な状態になるので肩の動きに合わせてヘッドを動かすと弧を描くようなストロークになる。

前傾が深いと地面と角度が付いて垂直に近い状態になるので肩の動きに合わせるとヘッドは真っ直ぐに近いストロークになるんだ。

前傾の違いによる動かしやすさの違いは肩の角度
前傾の角度が変わると地面に対する肩の角度が変わるのでヘッドの動かしやすい軌道が変わる

前傾が浅いと・・・肩が地面に平行に近くなるので、ヘッドが弧を描くように動く
前傾が深いと・・・肩が地面と垂直に近くなるので、ヘッドが真っ直ぐに動く

構えに合わせたパターの選び方のコツは?

前傾の角度によって動かしやすい軌道が違うのは理解してもらえたかな?次は具体的にどんなパターがそれぞれの角度に合うのかを説明するね。

前傾が浅い人は重心距離のあるタイプ、深い人は重心距離の短いタイプが合う

素直にストロークするとヘッドが弧を描くように動く前傾の浅い構えは重心距離の長いパター、ヘッドが真っ直ぐに動く前傾の深い構えは重心距離の短いパターが合うんだ。

重心距離が長いと素直に振るとテークバックでは自然とフェースが開き、フォローで自然と閉じるから弧を描くストロークに動きがマッチするよ。

重心距離が短いとストローク中、フェースターンがほとんど起きないから真っ直ぐストロークする動きにマッチするんだよ。

構えに合わせたパターの選び方のコツ
重心距離が長いと、テークバックで開こうとしてフォローで閉じようとするので弧を描くストロークにマッチする。
重心距離が短いとストロークにほとんどフェースの向きは変わろうとしないので真っ直ぐ動かすストロークにマッチする。

タイプが合わないと自分で操作する動きが必要になる

ここまでで皆さんが気になっているのは、前傾の角度による動かしやすい軌道に合わせてパターを選ぶと何が良くなるか? さらにタイプがあっていないとどうなるのか? ということだよね。

まず良くなることは、スムーズにストロークがしやすくなり、ミスをしにくくなるということ。そしてタイプが合っていないパターを使っていると、自分でヘッドの動きをコントロールしてアジャストしなければならなくなる。つまり、余分な動きが必要になるってことなんだ。

パッティングは、いかにスムーズに再現性を高めたストロークができるかということがミスを減らす打ち方のひとつ!

構えに合わせたパターを使っていれば体の動きとヘッドの動きがマッチするから、余計な動きが要らなくなりスムーズにストロークしやすくなる。逆にマッチしていないと、自分で何らかのアジャストをしなければならなくなるのでミスする確率が上がってしまうんだよ。

タイプが合わないと自分で操作する動きが必要になる
前傾の角度に沿った自然な肩の動きに合った重心距離のパターなら、余計な操作が必要なくスムーズにヘッドを動かしやすい。逆に合っていない場合はアジャストの操作が必要になったりスムーズに動かなくなる可能性がある

今の構えの角度とパターがあっていなかったらどうすれば良い?

今回のお話はどうだったかな?
今の構えがしっくりくるならパターを構えに合わせてみよう。

「こうじゃないと絶対にダメ!」っていう理論じゃないから、構えとパターが一致しなくてもパットの上手い人はたくさんいるよ。でも、パットに悩んでいる人には有効なはずだから是非試してみてね!

まとめ

簡単に今回のお話をまとめてみると

前傾の浅い構えの方は
・重心距離の比較的長い
クランクネックのピンタイプ、L字(マレット)、ショートネックのピンタイプ等

前傾の深い構えの方は
・重心距離の短い
センターシャフト全般、ベントネック等

ヘッドやネックの種類は過去のコラムで説明しているからそちらも是非読んでみてね。
パターのヘッドに関しては第5回、ネックは第32回で説明してるよ!

もうひとつの判別方法としては、シャフトを指で支えてヘッドの傾きでもどちらの構えに合うかが分かるんだ。フェースが45度以上横を向くタイプは前傾の浅い人フェースが真上や少しだけ傾くタイプが前傾の深い構えの人に合うパターだよ!
もうひとつの判別方法
構えにあったパター

前傾の浅い人向け、重心距離の長いパター

前傾の深い人向け、重心距離の短いパター

※価格は、2016年2月12日現在の当社売価となり、価格は随時変動しますのでご了承下さいませ。

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