
クラブのジャンルとして確立されているユーティリティ(以下UT)ですが、UTは大きく分けてウッド型とアイアン型に分類することができます。見分け方はその名の通り、明らかに見た目が違いますね。
目次
同じユーティリティだけど形は全然違う。やっぱり性能も違うの?
ウッド型はウッドに類似した形状を持ち、とアイアン型はアイアンに類似した形状を持っています。
では実際の性能はどう変わるのか。実際に弾道データを取って検証してみたいと思います。では行ってみましょう!
ウッド型は、やや出っ歯でボールが上がりやすい
今回検証するウッド型ユーティリティはダンロップのスリクソンZ H45(#3)。
ロフト19度、40インチでややアスリート向きに設計されていますが、打点のミスに強くシャフト次第で誰でも使えるモデルです。アイアン型に比べ、出っ歯になっておりボールが拾いやすくなっています。
またヘッドに奥行きがあり、重心が深くなっているので、ロフト以上にボールが上がりやすいのが特徴です。ソールが幅広いのでダフりにも強いですね。
アイアンのように打ててアイアンより上がる
対するアイアン型は同じくスリクソン Z U45(#3)です。
スペックはロフト20度で39.5インチ。ロフトはウッド型のZ H45とほぼ同じですが、長さはアイアン型のZ U45の方が少し短めに設定されています。ヘッド形状はアイアンを少し太らせたような形状。
ウッド型と比べるとヘッドの奥行がなく、強い弾道が打ちやすい設計ですが、アイアンよりはボールが上がりやすくなっています。ウッド型と比べてシャープなイメージがありますね。
高い球で狙えるウッド型に、操作性が高いアイアン型
早速打ち比べてみた結果、次のようになりました。
赤い弾道で上のデータがウッド型、青色の弾道で下がアイアン型のデータです。
ウッド型はヘッドの奥行がある分重心が深いのでボールが上がりやすくつかまりやすいので、高めのドローボール。対するアイアン型は、ウッド型と比べると重心が浅いぶん、やや低いですが、十分な高さが出たフェードボールです。
飛距離は同じぐらいですが、ウッド型の方が安定した距離は出しやすく、アイアン型は狙った方向に出しやすく強い球が打ちやすい。それぞれのメリットが良く出た弾道データだと思います。
ウッド型はボールの上がりにくい人にお勧め
ウッド型UTはフェアウェイウッドに比べて長さが短く、ミートがしやすいうえにフェアウェイウッドほどではありませんが上がりやすいといった特性を持っています。
ロングアイアンが苦手な方や高さが出にくい方に良いですね。またミスがダフリ傾向にある方にもミスを軽減してくれるクラブと言えます。
ウッド型がおすすめなゴルファー
・アイアンが苦手
・ロングアイアンで高さがでない
・ミスの傾向はダフリが多い
アイアン型は、方向性を重視する人に良い
アイアン型UTは、アイアンの形状をしていますが、アイアンよりははるかにボールは上がりやすく、それでいてアイアンと同じように方向性が出しやすいのがメリットです。ウッドが苦手な方にはもちろん、ラインを出して狙っていきたい方や、強い弾道が打ちたい方にお勧めですね。
アイアン型がおすすめなゴルファー
・ウッドが苦手
・長い距離で方向性を重視したい
・ミスの傾向はトップが多い