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ウェッジの打ち比べ!ローバウンスとハイバウンスって何が違うの?

豆知識
ウェッジの打ち比べ!ローバウンスとハイバウンスって何が違うの?

ウェッジにだけあるバウンス表示。そんなに大切なの?

ウェッジにだけあるバウンス表示ウェッジは、100ヤード以内のショートゲームで使う使用頻度の高いクラブ。つまり、スコアメイクに重要なクラブです。

ウェッジに苦手意識を持ってしまうと良いスコアを出すことは難しくなってしまいますから、それだけに使用するウェッジはこだわりたいところです。

さて、昨今のウェッジの多くには、他のクラブとは違って、ロフト角のほかにもうひとつ数字の表記バウンス角が表示されていますよね。

実はこのバウンス角、結構勘違いされていますが、やさしい・難しいを表す数値じゃありません。ちゃんと自分に合わせて選ぶことで、ウェッジのミスが軽減できるポイントなのです。

そこで今日はロフト角が同じでバウンス角の異なるウェッジを打ち比べて、バウンス角が変わるとどんな違いがあるのか、これにはどんな意味があるのか、どんな人に合うのかをご説明します!

 

バウンスとはソールの出っ張りのこと

バウンスとは、ソールの出っ張りのこと今回の検証に使用するクラブは、フォーティーンのRM-12ウェッジです。
どちらかというと上級者に愛されているタイプの操作性の良いウェッジですね。

ソール部分を見ると56度のロフト角表記の他に、08度と12度という表記があります。これがバウンス角を表しています。

バウンス角とは、シャフトを水平にした時にリーディングエッジからソールの出っ張り部分がどのくらい出ているかを表していて、数値が大きいほどバウンス角が大きいことを指します。

一般的に56~58度でバウンス角が小さい06~08度ぐらいをローバウンス、バウンス角が大きい12度~14度ぐらいをハイバウンスと呼称します。

練習場のマットではあまり差が出ない

練習場のマットではあまり差が出ない練習場のマットではあまり差が出ない2早速、打ち比べたデータをご覧ください。
赤い弾道が12度のハイバウンス青い弾道が08度のローバウンスです。

弾道の違いとしては、ハイバウンスの方がやや弾道が低く距離が出ています。しかし、それ以外はデータにそれほどの差はありませんね。

というのも、実はバウンスは練習場のマットではあまり差が出ないのです。本当に差が実感できるのは、芝の上から打った時。

では、実際に芝の上ではどのような効果を発揮するのかご説明しますね。

ハイバウンスはハンドファーストが強い方にオススメ

ハイバウンスはハンドファーストが強い方にオススメバウンス角が大きいとどうなるのか。
それはヘッドが刺さりにくくなり、滑りやすくなるのです。

例えば、何かを刺すときに薄いものと分厚いものでは当然薄いもののほうが刺さりやすいですよね。それと同じで、バウンス角が大きいとヘッドが接地した時に抵抗が大きくなるので、ヘッドが地面に刺さりにくくなってそのぶんだけ滑ってくれます。

ハイバウンスが合うゴルファーは、ウェッジをハンドファーストで構える方や、ボールを右足寄りに置きたい方ですね。

そういった方はダウンブローの度合いが強いので、バウンス角が大きいと刺さりづらくなります。またダフりのミスが多い方は、ソールが滑りやすくなるのでハイバウンスがおすすめです。

ローバウンスはシャフトを垂直に構える人にオススメ

ローバウンスはシャフトを垂直に構える人にオススメバウンス角が小さいとソールの滑ってくれる度合いが減りますが、そのぶん接地タイミングがギリギリまで遅くなるので、ボールを直接打つといったテクニックが使いやすくなります。

こう書くと難しくて色々なテクニックを操れる上級者向けの仕様と捉えられがちですが、そうではありません。

技術の有無よりもハンドファーストの弱い方がオススメです。クラブとしてのお助け度は多少減ってしまいますが、シャフトを垂直に構え、ボールを左足寄りに置くような方は、ローバウンスでも十分に滑ってくれます。

むしろ、こういった構えの方がハイバウンスを使うと、逆にバウンスの抵抗が大きくなりすぎてしまい、跳ねてしまってトップというようにミスの原因になってしまうこともあるのです。クラブ本来のお助け度が邪魔してしまい、逆に難しくなってしまう組み合わせになってしまうわけですね。

テクニックを使いたいならローバウンスの方が向いている、というところがあるのは前述の通り。
しかし、バウンス角はやさしい、難しいではなく打ち方に対して、合うか合わないかというポイントを重視して選んでくださいね。

打ち方に対して合うか合わないかという部分を重視

ハイバウンスと同様にダフりに強いウェッジ

複数のバウンス設定を選べるウェッジ

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