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ゴルフスコアの基礎知識

初心者ガイド

コースデビューを予定している方のなかにはスコアに関するルールが分からず、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。ゴルフのスコアは独自の用語が使われているので、それを覚えておくのが肝心です。

そこで本記事ではゴルフスコアの基本について、初心者でも分かるようまとめました。各ゴルフ場のルールであるローカルルールについても解説してありますよ。

ゴルフスコアの基本的な仕組み

ゴルフスコアの基本的な仕組みについて解説していきます。
ローカルルールなどもあるので、しっかりと把握しておきましょう。ゴルフでは審判が存在せず、スコアは自己申告という形式を採用しています。スコア管理はしっかりと行いましょう。

ゴルフスコアの見方

ゴルフのスコアを記入するスコアカードは、ゴルフ場のスタート室においてあるか、受付時にロッカーキーと一緒に渡されます。スコアカードには、ホールの番号、難易度、規定打数、距離などが書かれています。

スコアカード
スコアカードにはまず、自分と同伴者の名前を書くのですが、自分の名前は1番上に書きましょう。そして、その横に各ホール終了時に自分のスコア数と同伴者のスコア数を両方記入していきましょう。

同伴者のスコア数を記入しておくことによって次のホールの打順も分かりますし、終了時にお互いにスコアを確認しあう事が出来ます。全てのホールが終わったら合計打数を記入します。

スコアカードにはスコアを書く場所のすぐ横に点線などで区切られている場所があります。そこにパターの数を記入しておくとパターの数を一緒に把握することができ、ゴルフ上達に繋がりますよ。

ゴルフのスコアは少ない方が勝ち

ゴルフのスコアは少ない方が勝ちになります。合計スコアの少なさを競い合うのです。
ただし、アマチュアのゴルフの場合、「新ペリア方式(ダブルぺリア)」というハンディキャップがあります。ゴルフは実力差が出てしまうスポーツなので、ハンデをつけることでプレーを面白くするのです。

新ペリア方式について

新ペリア方式のルールを分かりやすく説明します。
新ペリア方式には、12の隠しホールがあります。隠しホールとは、パーの合計が48になるように設定された、ハンディキャップ用ホールのことです。

具体的には、隠しホール12の合計打数に1.5を掛けて、その数から72を引いて、0.8を掛けた数字をハンディキャップ数として算出し、その数値を実際のスコアから減算します。

例えば合計スコアが150、隠しホール12のスコア合計が100の場合。その人のスコアは「150-((100*1.5-72)*0.8)=87(小数点以下は四捨五入)」となります。

どのホールが隠しホールになっているかは、プレイヤーには明かされません。だから隠しホールと呼ばれています。誰か勝ったかはゲーム終了までわからないので盛り上がりますよ。運要素が強いですが上級者は、どのホールでもコンスタントに好スコアで回る事ができるので、初心者に比べて有利ではあります。

ゴルフは全部で18ホールを回り、合計スコアを競いあう

ゴルフコースには全部で18ホールあります。1ラウンド18ホールの合計スコアを競い合うルールです。中には27、36ホールあるゴルフ場もあります。

ゴルフコースは一般的にアウトコース・インコースに分かれており、1~9番ホールがアウトコースで10~18番がインコースです。

ゴルフのスコアは打数+打罰数(ペナルティー)

ゴルフのスコアは打数に打罰数を加えたもので決められます。
ゴルフでは、特定のことをすると打罰数が加えられてしまい、不利になってしまうのです。どんなことをすると打罰数が増えるのかは後ほど説明します。

各ホールには規定打数というものがある

ゴルフの各ホールには規定打数というものがあって、これを「パー」と呼んでいます。
一般的にはパーの数は18ホール合計で「72」が基本でゴルフ場によっては「70」や「71」のところもあります。この規定打数を目標としてゴルファーはプレーをすることになります。

ゴルフスコアの数え方

ゴルフスコアの数え方について解説していきます。
規定打数からいくつ離れているかで呼び方が変わるので、他のゴルファーとコミュニケーションを取るためにも、覚えておくようにしましょう。

規定打数より多い場合

規定打数より多い場合のゴルフスコアについて説明しましょう。
なぜそのような呼ばれ方がされているのかについても合わせて解説します。

ボギー:+1打

規定打数よりも1打多く打つと「ボギー」です。
ボギーという呼び方は、イギリスの「I’m the Bogey Man, catch me if you can.」という歌の歌詞からきています。

「ブギーマンはなかなか捕まえられない」という意味であり、そこから転じて「よいスコアだ」という意味でボギーが使われるようになりました。

ダブルボギー:+2打

規定打数より2打多く打つと「ダブルボギー」です。
多くのアマチュアゴルファーが目標にしているゴルフスコア100切りを目指すのであれば、平均してダブルボギーでホールアウトする必要があります。

トリプルボギー:+3打

規定打数より3打多く打つと「トリプルボギー」になります。
3打数よりも多い場合、クアドラプルボギー、クインテュープルボギーと続きますが、あまり使われることはない用語です。

規定打数以下の場合

規定打数以下でクリアできた場合にも、特定の呼び方があります。
ホールインワン以外は鳥の名前が由来になっているので、由来も含めて覚えていきましょう。

パー:規定打数ちょうど

規定打数ちょうどの場合は、「パー(par)」と呼ばれます。
parとは元々株取引の基準となる数値のことを指していました。ゴルフ記者がゴルフの試合でもパーという言葉を用いたことから、このように呼ばれるようになったのです。

バーディ:−1打

規定打数より1打少ないと「バーディ」と呼ばれます。
バーディは小鳥の英名である「birdie」からつけられました。バードには「素晴らしい」という意味もアメリカではあるため、そこから普及していったのです。

イーグル:−2打

規定打数より2打少ないと「イーグル」と呼ばれます。イーグルは飛距離がでるゴルファーはロングホールで狙う事も出来ますが、初心者のうちは無理に狙わないようにしましょう。

イーグルは、アメリカの国章でもある鷲の英名からつけられました。鷲は通常の鳥よりも大きいことから、バーディよりも優れていることを表しています。

アルバトロス:−3打より少ない

規定打数より3打少ないと「アルバトロス」と呼ばれます。ホールインワン同様にめったに出ることはありません。

アルバトロスという呼び方は、アホウドリの英名からです。アホウドリは鳥の中でも翼と風を巧みに利用して長距離を飛ぶので、そこから名づけられました。

ホールインワン:1打

1打目で、いきなりカップにボールを入れた場合、「ホールインワン」と呼びます。
ホールインワンは一生に一度あるかどうかぐらいの確率です。アマチュアゴルファーがホールインワンをすると祝宴が行われたり、ゴルファー保険に入っている場合は一緒に回っていたメンバーに記念品を贈ったりして、盛り上がります。ホールインワンを出せた幸運を、他の人に分け与えるのです。

プロゴルファーの場合は、試合などでホールインワンが出ると、特別にゴルフ場や主催している会社から記念品や賞金が出る場合があります。

ゴルフで打罰(ペナルティー)が課せられるケースについて

ゴルフで打罰が課せられる種類について紹介します。
これらの行為を行った場合は、打数に加算してスコアとして申告しないといけません。

1打罰になるケース

1打罰になるケースは以下の3つです。
・池ポチャ(池の中から打てない場合)
・ロストボール

OB

OBとは「Out of Bounds」の略でボールがプレー区域外にボールが飛んでいってしまったときのことを言います。
ティーショットがOBになった場合、1打罰を加えて、3打目としてティーショットを打ちましょう。それ以外でOBになった場合は、1打罰を加えた後、ボールを打った場所の近くから打つことになります。

ただし、ローカルルールでは「プレイイング4(前進4打)」が適用される場合があります。プレイイング4が適用される場合、ティーショットがOBになったら2打罰を加え、特設ティーから4打目を打つことが可能になります。これによりスピーディーにゴルフを行うためのルールです。

池ポチャ

池ポチャ(ウォーターハザードに入る)になってしまった場合も1打罰です。
ボールが池を横切ったと思われる地点とピンを結んだ後方線上の地点を基点にし、その後方線上で打つ、その周辺でドロップして打つ、または元の位置に戻って打ち直す、の三つから選択することになります。

ロストボール

ゴルフではボールをなくしてしまうことを「ロストボール」と呼んでいます。
ボールを探せる時間は3分間。時間内に見つからなかった場合、ロストボールとなり、1打罰となります。ロストボールとなった場合は、ボールを打った場所まで戻って、再度打ち直さないといけません。

ただし、それでは結構厳しいので、ローカルルールではロストした周辺から打ってもよいことになっている場合が多いです。

2打罰になるケース

2打罰になるケースは以下の2つです。
・バンカー内の砂にクラブが触れる
・プレイング4を適用(ローカルルール)

バンカー内の砂にクラブが触れる

バンカーに入ったボールを打つ前に、素振りをしてクラブが砂に触れると2打罰になります。
初心者がやりがちなミスなので、気をつけましょう。また、手で砂を触るのも同じく2打罰になります。

プレイング4を適用(ローカルルール)

ローカルルールですが、ティーショットでOBが頻発するコースの場合「特設ティーグラウンド」という指定場所からOBを打ち直すことを選択でき、これを「プレイング4」と言います。

よりスピーディーにゴルフをプレーするためのルールです。プレイング4を選択する場合2打罰が課されるので、4打目から打つことになります。

打罰にならないケース

最後に、打罰にならないケースについて解説します。

空振り

空振りをしてしまった場合にペナルティーはありません。
空振りした分を1打とカウントして、プレーを続けます。例えば1打目で空振りした場合、次は2打目から打つ、という具合です。

まとめ

本記事では、ゴルフスコアの基礎知識について解説しました。
各ホール後は、同伴者にスコアを申告しなければいけません。プレー終了後には合計スコアを申告し、順位を決めます。スコアは自分で管理しないといけません。

しっかりとスコアの仕組み・書き方を覚えておきましょう。ローカルルールによっては、ハンディキャップが適用される場合などもありますので、事前にルールがどうなっているのが確認しておくことも大切です。

ゴルフスコアルールをしっかり覚えてからコースデビューしていきましょう!

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