
今回、打ち比べ紹介するクラブはタイトリストのTSiシリーズのドライバー。
2020年に「TSi2」「TSi3」が、翌年に「TSi1」「TSi4」が発売されたことで4モデルがフルラインアップ。当時、タイトリスト史上最高と言われる設計技術、素材によって完成したドライバーはそれぞれ異なった特徴を持っています。
本記事では4モデルを打ち比べて比較し、各モデルがどのような人におすすめできるかを紹介します。
試打は「ゴルフドゥ!NEXTグローボ蘇我店」にて実施。店長兼インストラクターの一宮 京介さんによる感想を元にお伝えします。
目次
タイトリストのドライバーTsiの4つの「i」
モデル名称となっている「TSi」の中の「i」は「慣性」を意味する単語「inertia」から取られています。
慣性モーメントを「MOI(Moment of Inertia)」と表現するように、ゴルフクラブにとって重要な指標の一つです。
これだけでもタイトリストが本クラブに注ぐ想いが伝わってきますが、「i」にはまだ以下の意味が込められています。
- inovation(革新)
- integration(統合)
- impact(衝撃)
「慣性」「革新」「統合」「衝撃」という4つのキーワードが込められた「TSi」シリーズでは、航空宇宙分野で活用されてきた「ATI425チタン」が採用されています。ドライバーフェースに使用されることは初めてであり、本クラブの機能を支えるキーテクノロジーであるといえるでしょう。
慣性モーメント(MOI)についても、上下左右のモーメントを解析し、安定性の向上が図られています。プレイヤーが望むヘッド形状、打感、打音、フィーリングにまでこだわって設計された、ツアーニーズに応えるゴルフクラブに仕上がっているのです。
タイトリストのドライバーTSiシリーズを打ち比べて比較
それでは、早速各シリーズを打ち比べて比較していきましょう。こちらではモデル番号の若い順番から、それぞれ確認していきます。また、中古販売価格の相場(2024年11月時点)も載せていますので購入時の参考にしてみてください。
TSi1 ドライバー
シャフトは純正の「TSP013 45」を使用。
ヘッドスピード44.4m/sで打ち出し角度13度、トータル244ヤードの飛距離。バックスピンは2168RPM、サイドスピンは−327というデータとなりました。
タイトリストのドライバーに対するイメージとして「アスリートモデル」といった点が強いかもしれませんが、この「TSi1」についてはシリーズ全体で最もシャフト、ヘッド共に軽量で優しいモデルとなっています。
フェースの投影面積も広く、シャローにもなっていますので、楽に振ってもらえれば球もつかまりやすく、上がりやすいモデルです。そのため、ヘッドスピードが出ない方や「楽に振りたい」と考えるプレイヤーにおすすめできるモデルだといえるでしょう。
逆に言えば、ヘッドスピードがあるプレイヤーや、飛距離が欲しいと考える場合には別のモデルを検討したほうがいいかもしれません。

シャフト | TSP-013 45 |
発売年 | 2021年 |
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト | 9°、10°、12° |
フレックス(硬さ) | R、SR、S |
長さ(インチ) | 45.75 |
バランス | D2 |
キックポイント | 中調子 |
定価 | 82,500円 |
当社中古売価の相場 | 21,000~33,000円 |
TSi2 ドライバー
シャフトは純正の「TSP110 50」を使用。
ヘッドスピード43.8m/sで打ち出し角度16度、トータル252ヤードの飛距離。バックスピンは1501RPM、サイドスピンは−183というデータとなりました。
「TSi1」と同じく「TSi2」も、比較的シリーズの中で扱いやすいドライバーといえます。
投影面積も大きく、ウェイトもヘッド後方に置かれているため、比較的ミスショットに強く、直進性が高いモデルになっています。ヘッド形状もシャローになっていますので、ヘッドが大きく見えることによる安心感もあります。
昔からタイトリストの2シリーズは「917D2」や「915D2」など「D2」シリーズの後継機に位置づけられています。このあたりのモデルと比較しても年々、ヘッド形状が大きくなっていることからミスに強くなっていると感じます。
一方、タイトリストならではのコンセプトは一貫しており、直進性は優れているとはいえドローやフェード打ちといった操作性の面がほかメーカーよりも優れています。このような直進性と操作性のバランスが「TSi2」の魅力といえるでしょう。
ヘッドスピードもあり、自分の感覚で球を打ち分けたいと考える方におすすめのモデルだといえるでしょう。

シャフト | TSP-110 50 |
発売年 | 2020年 |
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト | 9°、10°、11° |
フレックス(硬さ) | SR、S、Tour S |
長さ(インチ) | 45.5 |
バランス | D2 |
キックポイント | 中調子 |
定価 | 82,500円 |
当社中古売価の相場 | 25,000~35,000円 |
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TSi3 ドライバー
シャフトは純正の「TSP322 55 S」を使用。
ヘッドスピード44.9m/sで打ち出し角度14度、トータル257ヤードの飛距離。バックスピンは2676RPM、サイドスピンは527というデータとなりました。
「TSi3」は前述した「TSi2」よりも一層、操作性に優れるモデルとなっています。
クラブのソール後方に可変式のウェイトがありますので、自分が打ちたい球筋に応じた調整が可能です。感覚に合わせたフェースローテーションで打てるといった点が、最も大きな特徴だといえるでしょう。
フェースの芯に当たる箇所は若干ざらついた素材となっているため、スピンもしっかりとかかりやすくなっています。
自分の感覚を強くボールに反映させることができるため、同じく操作性に優れていた「TSi2」よりも難しいモデルではあります。
球筋をスイングに応じて打ち分けたいと考える方におすすめのモデルだといえるでしょう。

シャフト | TSP-110 50 |
発売年 | 2020年 |
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト | 8°、9°、10° |
フレックス(硬さ) | SR、S、Tour S |
長さ(インチ) | 45.5 |
バランス | D2 |
キックポイント | 中調子 |
定価 | 82,500円 |
当社中古売価の相場 | 25,000~35,000円 |
TSi4 ドライバー
シャフトは純正の「TSP322 55 S」を使用。
ヘッドスピード44.4m/sで打ち出し角度14度、トータル259ヤードの飛距離。バックスピンは2012RPM、サイドスピン368というデータとなりました。
本モデルは「TSi」シリーズの中でも、ヘッドが最も小ぶりとなっています。タイトリスト セレクトストア限定のカスタム専用製品です。
また、可変式のウェイトはソール後方ではなく、シャフトにより近い前方に搭載されています。そのため、上からしっかりと叩かなければ球も上がりにくいモデルであるといえるでしょう。
スイングを意識しなければ、その他「TSi」シリーズと同じような球を打ち出すことは少し難しい感覚があり、実際、「TSi」シリーズの中では最もアスリートモデルであると位置づけられています。
自分のスイングが固まっている方や、ヘッドスピードもある方であれば「TSi4」の小ぶりなヘッドは武器になるはずです。自分の感覚的な部分で球を操作したい、飛距離アップを求める方におすすめのモデルだといえるでしょう。

TSiシリーズはどれがおすすめ
「TSi」シリーズをそれぞれ4モデルを比較しました。
本シリーズは基本的に、数字が大きくなればなるほどアスリートモデル、つまり難しいモデルになるといえます。「直進性」「操作性」の焦点を絞った場合、数字が若いほど「直進性」が強く、数字が高いほど「操作性」が強くなります。
そのため、シリーズ中で最も初心者向けであり、簡単なモデルを求める場合は「TSi1」が最もおすすめです。
ヘッドスピードも40m/s前後で軽く振りたい、もしくはパワーが落ちてきたと感じる方でも飛距離220〜230ヤードくらい飛ばしたいと考える場合、「TSi1」が最適となるでしょう。
逆に言えばヘッドスピードがしっかりとあるプレイヤーは「TSi2」や「TSi3」などがおすすめとなります。それぞれ「操作性」の面で特徴が現れますので、ある程度の直進性を求める場合は「TSi2」を、操作性を重視する場合は「TSi3」が選択肢に上がってきます。
そして、最もヘッドも小ぶりな「TSi4」はアスリートモデルであることから分かる通り、上級者的な立ち位置になるといえるでしょう。
ご自身のプレイスタイルを考慮した上で検討してみてください。
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まとめ
本記事ではタイトリストのTSiシリーズのドライバー4モデルについて、それぞれの特徴を踏まえながらどういったプレイヤーに向いているのかを解説しました。
基本的に本モデルは、数字が若いほど「直進性」が強く、数字が高いほど「操作性」が強くなります。
軽いスイングで楽にまっすぐ飛ばしたい方は「TSi1」を、ある程度の直進性を保ちながら操作性も重視したい方は「TSi2」がおすすめ。
そして、自分の感覚をよりボールに反映させたい方は「TSi3」や、アスリートモデルとなる「TSi4」が最適解となるでしょう。
本記事を読んで各モデルが気になったという方は、ぜひ一度ゴルフドゥ!店舗やオンラインショップでの購入をご検討ください。
記事編集者プロフィール
ゴルフドゥ!オンラインショップ編集部
会社名 | 株式会社ゴルフ・ドゥ |
所在地 | 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-1 |
会社設立 | 2000年4月 |
お問合せ | https://www.golfdo.com/inquiry/ |