ヤッホー!ゴルフ坊やだよ。
皆さんは、やさしいクラブを作るメーカーと聞いて思い浮かぶメーカーはあるかな?
僕は真っ先にPING(ピン)を思い浮かべるよ!なんてったって「技術に関係なく、ゴルファーにとってやさしいクラブしか作らない」をモットーにクラブを開発しているメーカーだからね。
そんなPINGのクラブは、プロアマ問わず大人気なんだ。特にドライバーはミスに強く曲がりにくいと、ここ10年ぐらいずっと高い人気を維持しているんだよ。なかでも人気なのがG410シリーズ。これは渋野日向子プロが2019年に全英女子オープンを優勝していた時に使っていたシリーズで、PINGの歴代のシリーズの中でも完成度が高いって評判なんだ。
G410シリーズのドライバーはヘッドが「PLUS(プラス)」「LST」「SFT」と3タイプあるんだ。基本となるやさしい設計に加えて、それぞれ想定したゴルファーに合わせた異なる「やさしさ」を持ったクラブになっているよ。
まずは基本となる部分を見てみよう!
目次
深い重心によるミスへの強さが最大の武器!
PINGのドライバーの特徴は、どれも投影面積が大きく重心深度が深く設計されているんだ。重心の浅いクラブは、操作性を高めやすくスピン量を一定に保ちやすいといった特性がある反面、芯を外した時にサイドスピンが掛かりやすい、つまり曲がりやすいといった特性になりやすい。
逆に重心が深いクラブは、左右に芯を外してもサイドスピンが掛かりにくく曲がりにくい特性になるんだ。この特性を最大限に利用してPINGのクラブは設計されているんだよ。
よくドライバーの性能説明の欄に慣性モーメントって言葉が使われるけど、慣性モーメントって、物体が軸を中心に回転しようとしたり回転している時に止まろうとしたりする時にどれだけ力が必要かってことを表した数値のことなんだ。
簡単に言えば、この数値が高いほどヘッドがブレづらいから曲がりにくいってことを表しているってこと。PINGのドライバーはどれもみんなこの慣性モーメントが高いんだよ。詳しく慣性モーメントの事が知りたい方はこの記事を読んでね。
また重心を深くするだけでなく、低さも追求することで余計なスピンを減らしつつ、高い打ち出し角を実現させているよ。芯を外しても曲りが少なく、ボールが上がりやすい。だから安定したティショットが打てるんだ。
ウェートを深く低い位置に設定することで重心を深く設計。そうすることで芯を外してもヘッドの大きな横ブレを防ぎ、曲がりにくい性能を実現させている
ヘッドの空気抵抗の軽減は、飛距離を追求するうえでとっても大事なポイント!PINGはそこを「タービュレーター」という技術で対策しているよ。「タービュレーター」は、ヘッドのクラウン上にある突起のことで、この突起がスイング中の空気の流れをスムーズにすることでヘッドの空気抵抗を減らし、少しでも速く振れるように設計されているんだ。
スイング中にヘッド付近を通る空気の流れを突起によってスムーズにすることで、抵抗を軽減し、ヘッドスピードアップを狙った「タービュレーター」
幅広い弾道調整機能もこのシリーズの売りのひとつ。ネックにはロフト角を最大±1.5度、ライ角をスタンダード/フラットに調整できる機能を搭載し、「PLUS」と「LST」のヘッドには、可変ウェートが搭載されていて、これを動かすことによってさらに弾道を微調整することができるよ。買ってから調整できるのは便利で良いよねぇ!
ネックのシャフトの向きを差し替えることで調整できるロフト角、ライ角だけでなく、ウェートを動かすこと重心距離を調整できるなど細かくアジャストが可能な仕様になっている
G410シリーズは、これらの独自の思想と技術によってどのヘッドもミスに強く直進性の高いクラブとして仕上がっているよ。ゴルフはどうしてもミスはしてしまうスポーツだからミスしても大きなミスになりづらいPINGのクラブが人気なのは納得だよね。
次にそれぞれのヘッドを詳しく見ていこう!
G410 PLUSドライバー:高弾道でミスに強いG410のスタンダードモデル
G410 PLUSは、3タイプの中でいわゆるスタンダードなポジションに位置するモデル。初心者からツアープロまで幅広いゴルファーを対象とし、クセのない仕上がりになっているんだ。
ヘッドサイズは455cc。ルール上限の460ccじゃないのは、前作のG400シリーズが見た目や扱いやすさとミスへの強さを両立するといったコンセプトで開発されていて、その後継のG410シリーズは、ある程度の扱いやすさを持たせながらよりミスに強いシリーズとして進化しているからなんだ。
幅広いゴルファーを対象にしているだけあって、クラブの特性はニュートラル。基本性能である打点のズレによる曲りの少なさをしっかりと生かしつつ、強いつかまり性能といった個性を持たせずにスイングに対して素直な弾道が出やすい仕上がりになっているよ。
さらに可変ウェートやネックの弾道調整機能を使えば、右へのミス、左へのミス、弾道の高さなど幅広く調整できるんだ。スイングスキルの向上や体調の変化に合わせて調整ができるから、曲りの少ない安定したティショットを望むゴルファーや最初から1本のドライバーを長く使いたいなんて方にもおすすめのモデルだね。
G410 LSTドライバー:低スピンを重視したパワーに自信があるゴルファー向け
G410 LSTドライバーはPLUSと比較してやや小ぶりに仕上げた主にツアープロやパワーに自信がある上級者向けに設計されたモデル。低い重心を維持しながら重心をやや浅めにすることで余計なスピンを軽減しつつ、スイング中にヘッドをコントロールしやすくしてあるんだ。
もちろん基本設計は同じだからミスには強いし、曲りは少ないんだけど余計なスピンが入りづらいから、ヘッドスピードの速いゴルファーにとっては飛距離に繋がりやすいんだ。
PLUSと比較するとヘッドが小さく重心が浅いぶん、サイドスピンはかかりやすくなるけど、そのぶん速く振れると飛距離に繋がりやすいといった違いがあるよ。
またLSTはPLUSと比べてボールのつかまりに影響するライ角をフラットに設定されているんだ。重心が浅めになると操作性が向上するから、その分つかまり過ぎないようにするためにそういった工夫がされているんだよ。
中級者以上でヘッドスピードが42m/s以上あるならLSTはおすすめだよ。ミスに強く、それでいて操作も適度にできるからね。ロフト角の大きいモデルを使えばそれほどパワーがなくても使えるけど、安定感を重視するならPLUSの方が良いと思うよ。
左がPLUSで右がLST。やや小ぶりに仕上げられていて見た目、操作性、スピン量などに違いがある。ある程度パワーがあるならLSTの方が飛距離は得られやすいが、パワーがないとキャリーが出にくくなる可能性もある。
G410 SFTドライバー:ミスの強さにつかまり性能を追加したお助け仕様
スライスやプッシュなど右へのミスが多くて、お悩みの方に強くおすすめできるのがこのG410 SFTドライバー。
打点のズレによるミスへの強さに加えて、ウェートをヒール側に固定することでヘッドターンをしやすく、インパクトで目標方向以上にターンさせるように設計されているんだ。
右へのミスにはいくつか原因があるんだけど、とにかくインパクトでフェースを目標以上に左を向けることができれば右へのミスはしづらくなる。SFTはウェートをシャフトの近くに付けることでヘッドが小さな力でターンしやすくし、インパクトでフェースが右を向きにくくしているんだ。
打点がバラついても、安定してボールを飛ばしてくれて右へのミスもしづらいSFTは、まだクラブを振ることに慣れていない初心者や常に右へのミスに悩んでいるゴルファーにはピッタリなんだ。
他のモデルでは動かすことのできるウェートをヒール側に固定することでヘッドターンを促し、ボールのつかまり性能を高めているSFT。スライスに悩むゴルファーにとって曲りを軽減し、さらにつかまり性能によって飛距離アップも望める仕様となっている。まさにお助けクラブと言えるだろう
3つのヘッドタイプの選び方
ティショットに安定感を求めるならPLUS。パワーにそこそこ自信があってミスへの強さも欲しいけど、ある程度操作性も欲しいと考えるならならLST。そしてとにかく右へのミスに悩んでいるゴルファーはSFT。といった感じかな。
また購入時に気を付けたい点としては、ヘッドタイプだけでなく、ちゃんとシャフトもチェックして購入することだよ。PINGのドライバーはシャフトバリエーションがとっても豊富だから、せっかく買ったのにめちゃめちゃハードスペックだったなんてことが起きかねない。
シャフトにあまりこだわりがない方は純正シャフトがおすすめ。だから純正シャフトが装着されているモデルかどうかを購入前にチェックしてね。
メーカーの初期設定だけでも純正を含め、8種類のシャフトが用意されているPING。装着シャフトによって、重量や振り心地が大きく異なるのでヘッドだけでなくシャフトもチェックすることが重要だよ。
まとめ
G410シリーズは、新型が出ても高い人気を維持し続けていて、名器の呼び声も高いんだ。もちろん最新型にも良さはあるけれど、扱いやすさやコストパフォーマンスなどを含めると、しばらくこの人気は続くと僕は思っているよ。
世界のツアープロがたくさんの試合を勝っているモデルを僕らでも気軽に使えて、なおかつミスに強いんだからうれしいよね!