
ゴルフをはじめると各クラブの目安となる飛距離が気になると思います。そこで本記事ではゴルフクラブの平均飛距離を解説しています。平均飛距離を知れば、打ちたい距離や状況に応じてクラブを使い分けていくことができます。
これからクラブを購入する人も平均飛距離を知ったうえで、揃えることをお勧めします。男女別およびゴルファーのタイプ別に目安をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
飛距離に関する基礎知識

まず、飛距離に関する基礎知識を紹介します。ゴルフ場や練習場ではヤードという単位で距離を表しています。メートル法ではなく、ヤード法が採用されているのはイギリス発祥のスポーツだからです。1ヤード約90cmです。
なぜクラブによって飛距離が変わるのか、理由を説明します。ゴルフの飛距離は、主に以下の要素によって決まると覚えてください。
- クラブの番手(長さ)
- ヘッドスピード
- ロフト角
- ボールのスピン量
- 風などの天候
ロフト角とは、ボールが当たるフェース面と垂直線の角度のことです。ロフト角が小さいほど飛距離が伸びやすくなります。
長いクラブの方が飛距離が出る
ゴルフクラブは長い方が、ボールが遠くへ飛びやすいです。長ければ遠心力によってクラブのスピードが速くなります。ウッドやアイアンなどのクラブは、1番、2番、3番…と番号ごとに長さが変わるので、覚えておきましょう。クラブの番手が若いものほど長くなり、飛距離が出やすくなります。
ゴルファーのタイプとヘッドスピード
男女やゴルファーの力によって、ヘッドスピードは変わります。ヘッドスピードが速いほど、ボールは遠くへ飛びやすいです。
ヘッドスピードはアマチュアの場合、男性の平均が38m/s~43m/s、女性の平均が29m/s~22m/sになっています。本記事ではヘッドスピードを「LOW(遅め)」、「MIDDLE(普通)」、「HIGH(速め)」の人に分けました。
性別 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
男性 | 36 m/s | 41 m/s | 47 m/s |
女性 | 27 m/s | 31 m/s | 36 m/s |
4つのゴルフクラブ、それぞれの飛距離の目安
ゴルフの平均飛距離を以下のクラブ種類ごとにまとめました。
- ウッド
- アイアン
- ユーティリティ
- ウェッジ
平均飛距離を知ることは、クラブの特性を知ることの第一歩です。ぜひとも、各クラブの飛距離を覚えていきましょう。
ウッドの飛距離
ウッドの平均飛距離を紹介します。シャフトが長く、もっとも飛距離を出せるクラブがウッドです。ウッドで遠くまで飛ばせると気持ちがよいですね。ウッドは1wから7wまでにわかれています。
ドライバー

1番ウッド(1W)はドライバーと呼びます。ドライバーはクラブの中で唯一、遠くへ飛ばすことが目的とされています。
【男性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
1W | 200y | 230y | 260y |
【女性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
1W | 150y | 175y | 200y |
ドライバーの飛距離は、ヘッドスピードに5.5をかけたものに近くなります。例えばヘッドスピードが40m/sだとしたら、40*5.5=220ヤードが目安です。女性の方でも150ヤード以上を飛ばすことが可能です。
フェアウェイウッド

ウッドの中で3番ウッド(3W)から7番ウッド(7W)のクラブをフェアウェイウッドと呼びます。ドライバーの次に飛ばせるクラブです。それぞれ名称があり、3番ウッドを「スプーン」、4番ウッドを「バフィー」、5番ウッドを「クリーク」と呼びます。
ちなみに2番ウッド「ブラッシー」もありますが、最近見かける機会がほとんどありません。逆にショートウッドといって、やさしくて扱いやすい9番ウッド、11番ウッドなどを使う人も増えてきています。
【男性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
3W | 180y | 215y | 235y |
5w | 170y | 195y | 210y |
7w | 160y | 180y | 195y |
【女性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
3W | 125y | 150y | 180y |
5w | 105y | 135y | 270y |
7w | 95y | 125y | 160y |
ユーティリティの飛距離
ユーティリティはウッドよりも短いクラブです。番手の呼び名がモデルによって異なるので、ロフト角で平均飛距離をまとめています。ロングアイアンが苦手な人向けに開発されたもので、フェアウェイウッドとアイアンの良いところをそれぞれ抜き出して作られたクラブです。
【男性の平均飛距離】
ロフト角 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
14~16° | 180y | 215y | 235y |
17~19° | 170y | 195y | 210y |
20~22° | 160y | 180y | 195y |
23~25° | 150y | 170y | 185y |
26~29° | 140y | 160y | 175y |
【女性の平均飛距離】
ロフト角 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
14~16° | 120y | 155y | 175y |
17~19° | 110y | 135y | 150y |
20~22° | 190y | 120y | 135y |
23~25° | 90y | 110y | 125y |
26~29° | 80y | 100y | 115y |
アイアンの飛距離

アイアンの平均飛距離を紹介します。アイアンは、ウッドとウェッジの中間の飛距離を出せるクラブで「距離を出すためのクラブ」というより「距離をあわせるためのクラブ」ですね。
以下の3種類に分類され、飛距離と用途がそれぞれ異なります。
- ロングアイアン(3~5番)
- ミドルアイアン(6~8番)
- ショートアイアン(9番)
ロングアイアン
3~5番のロングアイアンは、アイアンの中でシャフトが長く操作が難しいクラブです。ユーティリティと同じぐらいの飛距離が出せますが、どちらを使うかはゴルファーの得手不得手次第です。
今の時代、プロでもロングアイアンの代わりにやさしいユーティリティを使用するので、初心者の方にはロングアイアンはお勧めできません。
【男性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
3番 | 160y | 180y | 200y |
4番 | 150y | 170y | 185y |
5番 | 140y | 160y | 170y |
【女性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
3番 | 100y | 125y | 160y |
4番 | 90y | 120y | 150y |
5番 | 80y | 110y | 140y |
ミドルアイアン
6~8番が一般的にミドルアイアンと呼ばれます。方向性が安定しやすく、狙った場所に確実にボールを運ぶためのクラブです。
【男性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
6番 | 130y | 150y | 160y |
7番 | 120y | 140y | 150y |
8番 | 110y | 130y | 140y |
【女性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
6番 | 70y | 100y | 130y |
7番 | 65y | 90y | 120y |
8番 | 60y | 80y | 110y |
ショートアイアン
アイアンの中でもっとも短く、9番アイアンのみが該当します。ピッチングウェッジより少し上ぐらいの飛距離です。ピンの近くを狙って寄せたい場合に使います。
【男性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
9番 | 100y | 120y | 130y |
【女性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
9番 | 55y | 70y | 95y |
ウェッジの飛距離

ウェッジは100ヤード以内のアプローチやグリーン周りで使います。平均飛距離は以下のようなイメージですが、スイング幅によって、距離を打ち分けるのが基本です。
【男性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
ピッチングウェッジ | 80y | 105y | 120y |
アプローチウェッジ | 70y | 95y | 110y |
サンドウェッジ | 60y | 80y | 100y |
【女性の平均飛距離】
番手 | LOW | MIDDLE | HIGH |
---|---|---|---|
ピッチングウェッジ | 50y | 60y | 80y |
アプローチウェッジ | 45y | 55y | 70y |
サンドウェッジ | 40y | 50y | 60y |
▶【豆知識】アイアンセットのウェッジって実はとてもやさしい!
ゴルフクラブの飛距離の基準
ここまで、各クラブの平均飛距離をまとめてきました。しかし平均飛距離はあくまで目安です。最後に、自分の飛距離を把握する方法を1つご紹介します。こちらは知っておくと便利です。
飛距離の目安は9番アイアン

ゴルフクラブの飛距離の目安は9番アイアンです。9番アイアンでどのくらい飛ぶのか、ゴルフ練習場なので測ってみてください。何回か打ってみて、平均飛距離を算出しましょう。
ドライバーの平均飛距離は、9番アイアンの2倍が目安です。例えば、9番アイアンの平均飛距離が100ヤードだったら、ドライバーは200ヤードになります。
後は、平均飛距離と照らし合わせながら、各クラブの飛距離を推測していくだけです。ドライバーが200ヤードなので、3番ウッドは30下がって170ヤード、5番ウッドは150ヤード…のように考えます。「9番アイアンの2倍がドライバー」とおぼえておきましょう。
まとめ
本記事では、ゴルフクラブの平均飛距離について解説しました。飛距離の目安を知っておくことで、ゴルフの戦略が立てやすくなります。9番アイアンの飛距離から、各クラブの飛距離を算出するようにしましょう。平均飛距離を調べたいときは、ぜひ参考にしてくださいね。