
初心者必見!ゴルフドライバーの選び方やショットのコツについてお伝えします。
ゴルフをこれから始める初心者にとっての第1歩となるのがクラブ選び。自分に合ったものを選ぶことで、スコアアップやスキルの成長にも繋がるので、しっかり見極めたいところです。
またドライバーではラウンドの際の1打目であるティーショットを打つことになることが多いので、その際のコツなども解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね!
目次
ゴルフのドライバーとはどんなクラブ?
ゴルフの「ドライバー」は、丸く大きなヘッドが特徴的なクラブです。最も長い飛距離を出すことに特化されていて、一般的にはロングホールと呼ばれる、ティーグラウンド(1打目を打ち始める場所)からピンまでの距離が長いホールなどにて、最初のショットの際に多く使用されます。
その際には「ティー」と呼ばれる棒状のスタンドにボールを置いた状態でショットをすることでより高く遠くにボールを飛ばすことができる設計になっています。
ちなみに「ドライバー」という名前は愛称で、別名は「1番ウッド」です。ゴルフクラブはその使用シーンや形状などから大きく「ウッド」「アイアン」「パター」の3種類に分けられたうえで、使用順に番号が振られています。1番遠くまでボールを運ぶ=Driveする、ということからこの名前がついたそうです。
《初心者向け》ゴルフドライバーの選び方のポイント
ここからは、初心者の方に向けてゴルフドライバーを選ぶ際のコツをお伝えします。重量からサイズ、形状から性能など見るべきポイントはたくさんありますが、それぞれ細かく掘り下げて説明していきます。
ドライバーの総重量
基本的にドライバーは、大きなヘッドの重みを活かしてスイングすることでボールが高く遠くに飛んでいく仕組みのため、他のクラブに比べると軽量であることが特徴です。
一般的なドライバーの総重量は、女性であれば260g程度、男性は300g程度で、この数値の前後30グラムほどの範囲で選ぶと良いと言われています。
この中で自分に合った重量のものを見極めるコツは、自分が心地よくスイングできる範囲でより重いものを選ぶことです。重過ぎると長いラウンドでの体力の消耗やクラブの振り遅れに繋がってしまうため、自分の力で無理なく振り切れるものを選ぶのがポイント。
重いものの方がドライバーを正しくスイングすることでボールにより力が加わるため、飛距離が出やすくボールの方向やスピンも安定します。
ヘッドのサイズ・体積・重心位置
ゴルフクラブのヘッドサイズの体積は、規則で460ccまでと定められています。初心者の方であればまずはしっかりとボールに当てていきたいので、この最大値ギリギリのヘッドを持ったクラブを選ぶことをおすすめします。
ヘッドが大きくなると、ヘッドの平面(フェース)にある「スイートエリア」も比例して大きくなります。スイートエリアにしっかりとボールを当てることで初心者の方でも安定した方向に飛距離のあるボールを飛ばすことのできる確率がグッと上がりますよ。
ただし、ヘッドの体積が大きいと重心位置が高くなります。基本的には低重心の方がしっかりと芯を捉えたボールを打つことができ、低スピンになるというメリットもあることから、重心が高くなってしまうとショットの難易度が高くなるとも言えます。これらのバランスを考えて自分に合うものを選ぶと良いでしょう。
ロフト角
ロフト角は、大きいほどボールは高く上がりますが飛距離は伸びず、小さいほどボールの弾道は低くなりますが飛距離が出やすくなります。
初心者であれば、まずはボールをしっかり上げるためにもロフト角大きめのドライバーをおすすめします。目安としては、女性で13度、男性で10.5度程度です。
また数年前に登場して以来、発売されるほとんどのドライバーについている弾道調整機能、通称カチャカチャを活用することもできます。
スイングスピードに合わせたロフト角に調整することができるので、正しく使うことであなたのスイングにぴったり合ったクラブにアレンジすることができます。
シャフトの長さ・硬さ
ヘッドにつながるシャフトの長さや硬さも重要なポイントのひとつです。初心者には、スイングコントロールがしやすくミート率も高くなるシャフトの短いものを選ぶのがおすすめです。
ただし、短いシャフトはヘッドスピードが上がりにくく飛距離を出すのに苦慮するというデメリットもありますので、試しにクラブを持ってみて、扱いにくさを感じた際には長いものに持ち替えてみてくださいね。
シャフトには硬さの表記があり、柔らかい順に「R」「SR」「S」「X」となっています。初心者のうちはスイングスピードがあまり速くない方が多いので、より柔らかくしなりやすい「R」「SR」を選ぶのがおすすめです。このシャフトのしなりがスイングスピードによるパワー不足を補ってくれます。
初めからヘッドに合うように設計・装着されているものを純正シャフトと言いますが、それに対して「カスタムシャフト」というものがあります。純正のものとは別にシャフトメーカーが独自に設計したものを装着したクラブなので、純正でしっくりくるものが来ない場合はこのようなものに注目してもいいでしょう。
性能・モデル
練習を重ねている方なら、自分のスイングや打ち方の傾向がわかってきているかもしれません。上記でお伝えしたヘッドの形状やロフト角の大きさ、シャフトの長さや硬さによる性能に加え、ご自身の癖を補ってくれるモデルを選ぶと良いでしょう。
例えばボールが右に曲がってしまうミスであるスライスをしやすいのか、フックして左に曲がってしまいやすいのか。
またボールが上がってしまうことが多いのか、ボールがなかなか上がらないのか。ぜひ販売店の店員さんに相談してみてください。
ゴルフクラブにはキャロウェイなどの海外メーカーとダンロップなどの国産メーカーがあり、メーカーごとに特徴も異なります。幅広いゴルファーに向けて作られているものが多い国産メーカーから探していくのもいいかもしれません。
ドライバーを選ぶ際にはクラブフィッティングするのも◎
ここまでドライバーを選ぶ際のコツをお伝えしてきましたが、やはり難しいことは分からないし、1人で選べる気がしない…と不安な方は、クラブフィッティングをしてみてはいかがでしょうか。
クラブフィッティングとはゴルフショップなどでクラブを購入する際にゴルファーに最適なものを見つけることを言います。
ステップとしては、まず自身の癖や理想をヒアリングします。次に身長や腕や指の長さなどの身体測定と、グリップを握る力などの測定を行ったのちに、実際にスイングをすることでボールへのインパクトの癖などさまざまなデータを分析します。
これらを行うことで、この記事でお伝えしたポイントであるシャフトの長さや硬さをはじめとしたクラブの性能やモデルなど、どのようなものが合うのかクラブを比較しながら選ぶことができるようになっています。
周りにゴルフ暦の長い先輩がいない方はご自身の癖を見誤っていたり、何種類もあるクラブの中からたった1本を独力で選ぶのは難しいと思いますので、データや店員さんの知識に頼ることができることがクラブフィッティング最大のメリットです。
クラブフィッティングをする際の注意点
ゴルフフィッティングをして自分にぴったりのクラブを見つけることができれば、プレーは格段に楽しくなりますが、フィッティングの際には注意してほしいことがあります。
それは、「上手くいったショットのみを参考にすること」と「飛距離ばかりに注目しないこと」です。
クラブフィッティングではデータを分析したり、クラブの使い心地を確かめるために実際にスイングを行います。その際にミスショットをしてしまった場合、無かったことにしたくなるかもしれませんが、ミスショットこそ大切なデータです。
特にスイングが定まっていない初心者のうちは偶然のミスやナイスショットもよくあるので、一喜一憂せずにご自身の特徴を見極めていくことがコツです。
また初めて間もないうちはボールを遠くまで飛ばすことに注目しがちな傾向にあります。データも大切ですが、ホールに出ると様々な外部要因が加わるため、計測器で出た飛距離の数値だけで決めつけないように気をつけましょう。
とはいえ、色々な情報が集まってきても新たな悩みが出てきてしまうかもしれません。分からないとき、迷った時には店員さんをどんどん頼って意見を聞いてみましょう。
ドライバーで打つ際のコツはある?
クラブ選びが終わったら、練習あるのみ!ここからはグリップの握り方からスタンスの取り方、振り幅などドライバーでショットをする際のコツをお伝えします。しっかりした弾道で飛距離のあるショットを目指しましょう。
コツ①クラブの握り方
ドライバーの握り方はプレイヤーによって様々ですので、まずは自分に合った握り方を見つけるところから始めましょう。どのような握り方をするにしても目印となるのはゴルフメーカーのロゴマーク。これが正面に来るように握る癖をつけると良いでしょう。
スイングの際の軸となる左手は、基本的に指で、かつ強く握りすぎないことがポイントです。指のどの位置にグリップをかけると心地よいか確かめてみてください。
次に右手を添えて左手と連携することでグリップを安定させます。左右の手の指を絡ませたり、重なるようにして持つなどして握り方を決めていきましょう。
コツ②スタンスの取り方
ドライバーをかまえたときの足の幅や位置のことをスタンスと言いますが、自分に合ったスタンスはナイスショットに直結します。
まず足幅ですが、肩幅より少し広くとってみると良いでしょう。この後振り幅のことをお伝えしますが、ドライバーはフルスイングをしてボールを遠くまで飛ばしていく必要があるので、足元はしっかり踏ん張れるようにしておきます。
また、その際の足の向きは、ボールを飛ばす方向に対して90度に向けることを意識し、左足の先にピンが来るようにします。このスタンスが定まったら、膝を曲げて腰を軽く落とします。
コツ③上半身の使い方
上記のスタンスの取り方は主に下半身の使い方ですが、上半身全体をしっかり使うことでブレのないスイングができるだけではなく、ラウンドの最後まで疲れにくくなります。腕だけの力でクラブを振ってしまったり、手首を無理に使おうとすると怪我などにもつながりますので気をつけましょう。
クラブを後ろに引く際には右肩ごと、腕全体を後ろに引き、そのまま上半身全体を前方に向けて捻ります。この際頭が動きやすいですが、ボールを打つまで頭の位置は動かさないように意識すると、体の中心軸をしっかり残した綺麗なスイングができます。
コツ④振り幅
ドライバーは他のクラブに比べてヘッドが大きいためスイングが難しいと感じる方も多いかもしれません。そのためには素振りをして無理なく振り抜くことができる振り幅を見つけましょう。
左右へのブレがなく、まっすぐしたボールを飛ばすためにはフェース面をしっかりとボールに当てることが最大のポイント。ヘッドは後ろ側の体積が大きいので、スイングをしてクラブが自分の正面に来た時をイメージすると、フェースはやや手前に来ていますよね。そのため自分の正面よりも少し前でボールに当てることを意識すると良いでしょう。
コツ⑤ティーの高さ
ドライバーでのショットは、ティーアップして行うことが一般的なので、練習の際にもティーに乗せたボールを打つと良いでしょう。練習の時から安定した高さでショットを行うことで自分の癖も見つかりやすく上達につながります。
ティーの高さは一般的に3〜5cmで、ドライバーを地面に置いた時にヘッドからボールが半分から1個分上に出ている程度だと言われています。
ティーには様々な種類があり、長さも自分で調節可能な分わずかなズレが出安いことも。ラウンドの際にティーショットがテンプラしてしまうことが多ければティーが高すぎることが原因かもしれません。
初心者なら中古のドライバーがおすすめ
ドライバー購入は安い買い物ではありません。特に初めたての頃は、本当にこのクラブが自分に合っているのだろうか?と不安になってなかなか購入に踏み切れないかもしれません。そんな方におすすめなのが中古のクラブです。
前年度のものが型落ちしていたり、ほとんど使われていないものであったりと中古商品の中には掘り出し物がたくさんあるのをご存知でしたか?
メンテナンスやクリーニングもされているものがほとんどなので、新品よりも安価で質の良いものを見つけやすいかもしれません。
小さな傷がついていたり、他の人が使ったものであるということが気にならない方や、とりあえず購入して上手くなってから新しいものを買いたいという方には中古のドライバーがおすすめです。
まとめ
この記事では、主に初心者の方に向けてドライバーの特性から選び方のコツ、打つ時のポイントやおすすめの商品まで幅広くお伝えしました。
ゴルフの上達に欠かせないクラブ選びの中でも、ドライバーは大切な1打目を担う1本です。まずはレンタルクラブで練習を重ねてから買うもよし、クラブフィッティングをしてテンションの上がるものを購入してから練習に臨むもよし!ぜひご自身にぴったりなものを見つけてくださいね。