
社会人になるとゴルフをはじめる機会が以外と多いものです。
ゴルフは紳士のスポーツと言われるだけあって、少しだけマナーに厳しいスポーツです。ゴルフをされる方の中にはルールよりもマナーに厳しい人も多く、マナーを知らないだけで印象を悪くしてしまうこともあります。
そこで今回は「コースデビュー前に押さえておきたいマナー」をご紹介します。ラウンドマナーを覚えておき、同伴者の迷惑になることを避け、みんなで気持ちよくプレーできるようにしましょう。
目次
ラウンド中の基本となる6つのマナー
ラウンド中全ての場面で共通するマナーを6つ紹介します。
・打つ人の邪魔をしない
・前に人がいる時は打ち込まない
・コース内で喫煙しない
・携帯電話はマナーモードか電源を切る
・予備のボールをポケットに入れておく
・別ホールにボールが飛んだときは「ファー」と叫ぶ
これらのマナーは常に念頭に置いてプレーしましょう。守らなければ非常識な人と思われることもあり一緒にラウンドしてらえなくなってしまうので、確実におさえておきたいです。
打つ人の邪魔をしない
ゴルフは繊細な動きが求められるスポーツです。
ショットを打つ人は集中し、心を落ち着かせようとしています。なので、周りでおしゃべりをしたり、物音を立てたりするような行為は止めましょう。打つ人の邪魔をしないことが肝心です。なるべく打つ人から離れたところに立ちましょう。それが無理な場合は打つ人の視界に入らない背中側に立つのがいいでしょう。
前に人がいる時は打ち込まない
自分が打つ前には必ず安全確認を行いましょう。前に人がいる場合、打ってはいけません。
同伴者が自分が打とうとしている方向の前に立っていたら、声をかけて移動してもらいます。自分も打つ人の前には立たないようにしましょう。
前の組が同じホールでプレーしている場合も注意しなければなりません。届かない距離に行くまでは打ってはいけません。距離は届かなくても、ボールの飛んできた音が聞こえる範囲だと打ち込んだと言われてしまうので、気を付けましょう。
また初心者はティーショットを打ち終えた後に、自分のボールを探そうと前方に進む人がいますが、全員がティーショットを終えるまで待ちましょう。慌てて探しに行くと他の人のプレーを中断させることになり、スロープレー(ゆっくり時間をかけるプレー)に繋がってしまいます。
コースで喫煙しない
ゴルフ場は自然豊かで綺麗な場所です。コース内で喫煙することは禁止されています。
他の人を不快にさせたり、たばこの火で芝が燃えてしまったりするなどの重大なマナー違反なので、タバコは吸ってはいけません。クラブハウス内やティグラウンドなら灰皿が置いてあり、喫煙OKの場合はあります。また、カートに灰皿がついているゴルフ場もあります。事前にホームページで確認しておきましょう。
携帯電話はマナーモードに
携帯電話は電源を切るかマナーモードにしましょう。
さきほど言ったとおり、ゴルフは集中力が肝心なスポーツなので、着信音が出てプレーの妨げになるのは駄目です。また、ラウンド中に電話が鳴った場合、緊急の用事でないなら、ひとまず切って休憩中に折り返します。ラウンド中は音が出ない設定にしておきましょう。
予備のボールをポケットに入れておく
OBや池ポチャをしてしまい、ラウンド中にボールを失くすことがあります。
ボールが手元からなくなると、ゴルフカートまで取りに戻らないといけません。一々戻ると時間がかかるので、予備のボールを3個ほどポケットに入れておきましょう。ポケットが小さい場合はボール入れをズボンに付けておきましょう。
また、持ち運ぶボール以外もすぐ取り出せるようにカートバックに入れておくか、キャディバックからでも取り出しやすいようにしておきましょう。
別ホールにボールが飛んだときは「ファー」と叫ぶ
ショットした打球が大きく曲がって隣のホールへ飛んでしまった。こんなときはすぐにみんなで「ファー!」と叫びましょう。
ゴルフボールが頭に当たると大変危険です。ファーと叫ぶことで危険を知らせます。聞こえないと意味がないので、ショットした人だけでなく、同伴者みんなで叫ぶことが肝心です。
また、この叫び声が聞こえたら、頭を手で守ってしゃがみ、周りに注意して少しでも安全を確保してください。
状況別、守らなくてはいけないマナー
ここからは、状況別の守らなくてはいけないマナーを紹介します。
見落としがちなものもあるので、しっかり確認しましょう。グリーン上でのマナー、バンカーでのマナー、それぞれ確認していきましょう。
グリーン上でのマナー4つ
グリーンとは、カップが設置されている周辺のことです。
スコアに直結する重要な場所のため、綺麗に芝が整備されています。グリーンの芝が一度傷つくと元に戻るまで時間がかかってしまい、ゴルフ場だけでなく他のプレーヤーにも迷惑が掛かってしまいます。グリーン上で守るべきマナーは以下の5つです。
グリーン上では走らない
ゴルフではスロープレーを避けるためコースを走ったりして急ぎますが、グリーン上に関しては別です。芝を傷つけることがないよう、ここでは静かに歩きましょう。カップにボールが入って喜んでジャンプするのもNGです。
また、足を引きずって歩かないようにしましょう。足を引きずって歩いてしまうとスパイク跡がグリーン上についてしまい芝を傷つける要因になります。
ボールマークをなおす
ボールがグリーン上に落ちたときにできる芝生のくぼみを、ボールマークといいます。
このくぼみはショット後に直すのがマナーです。直すときはグリーンフォークというものを使って、芝を寄せていきます。直し方が間違っていると余計に芝を傷つけてしまう場合があります。芝を切らないようにボール跡を寄せて、最後にパターで整えてください。
グリーンフォークはスコアカードと一緒にもらっておきましょう。カートに予備が置かれていたりキャディさんが余分に持っていたりする場合があります。
カップの周りを踏まない
カップの周りは多くのプレーヤーが踏む場所なので傷みやすいです。
なるべく、カップから30cm以内は踏まないようにしましょう。カップの周りは特にデリケートな場所で、芝に傷がついていたためラインが変わってしまって入らないなどプレーに影響をおよぼします。
ラインを踏まない
他人のラインは踏んではいけません。
ラインとは、ボールがカップに入るまでの通り道のことです。
他人のラインを踏むと、跡がついてボールの軌道が変わってしまいます。ラインを踏むのはゴルフのプレーの中でも嫌われる行為なので、気をつけましょう。
打つ人の邪魔をしない
グリーン上では自分のボールの位置以外もしっかり把握し、他のプレーヤーの邪魔にならないようにしましょう。
グリーン上で同伴プレーヤーが打つときに目線上にいないよう気をつけてください。打つときに目線上にいると気になりますし、なるべく目線に入らないところに立ちましょう。
また、気が付いたら目線上にいたと思い、急いでその場離れようとして動いてしまうと逆に邪魔になってしまうので、同伴プレーヤーがスタンスに入ったら動かずその場でじっとしているのがいいですよ。
バンカーに入ったときの3つのマナー
バンカーとは、コース場の障害物として設けられた砂地のくぼみです。
バンカーショットのときも、守るべきマナーはいくつかあります。バンカーになってから慌てないよう、しっかり確認しましょう。
バンカーへ入るときは低いところから
バンカーへ入るときは、土手が低くなっているところからです。
高いところは急斜面になっていることも多く、転んでしまう恐れがあります。また、高いところから入ろうとすると、土手の砂が崩れてしまい、芝を傷めたり、バンカーを元の状態に戻すことが出来なかったりして、後続のプレーヤーに迷惑をかけてしまいます。また、ボールに近いところから入るのも忘れないでくださいね。
バンカーショットの後は、ならしておく
バンカーショットの後は、ショットの跡や足跡をならしてから外へ出ます。
バンカーレーキと呼ばれる道具が周辺にあるので、それを使いましょう。次の人がバンカーで打つとき、痕跡が残っていると迷惑がかかります。時間がないときでも綺麗に整えておくのが肝心です。
バンカーレーキは正しく使う
バンカーレーキの使い方にもマナーがあります。
バンカーレーキは、引くのではなく押して使いましょう。足跡などの凹んだ部分に砂をかき集めてからレーキを押し出すと、平らにならせます。
そして最後はレーキをひっくり返し、裏側で優しく表面をなで、完了です。バンカーレーキの置き場所は、バンカーの中の場合や外の場合など、コースによって様々で立てかけることもあるので、使用前にどのように置いてあったか確認しておきましょう。後続のプレーヤーに迷惑が掛からない場所に置いてください。
まとめ
本記事では、ゴルフのラウンドマナーについて解説しました。
グリーン上やバンカーでのマナーなど、細かいことも把握しておくのが肝心です。マナーを守ることでお互い気持ちよくプレーができ、他のラウンドでも呼ばれる機会が増えます。
コースデビューをひかえている方は、マナーをしっかり覚えてから臨みましょう。
また、わからないことがあれば、同伴者や受付の人に聞くことも大事です。みなさんのコースデビューがよりよいものになることを応援しています!