コースデビューは何かと緊張しますし、不安をなくすためにコースに出る前にできるだけ予習をしておくことはとても大切です。
事前にしっかり準備を行い、マナーやルールについて確認しておきましょう。何も分からない状態で、コースデビューをしてしまうと同伴、後続プレーヤーやゴルフ場に迷惑をかけてしまう恐れもありますし、プレーを楽しめません。必要最低限のゴルフスキルも身に付けておきたいところです。
目次
コースデビューする前に身に付けたいこと
まず初心者がコースデビューする前までに最低限、身に付けておきたいスキルについて確認していきましょう。
ゴルフはボールを一回も打ったことのない全く素人の状態ですと、そもそもゴルフにならない可能性があります。ある程度打てるレベルになるまでは、ゴルフ練習場などでの練習が必要です。
ティーショット
ティーショットとは、ホールの最初の1打目のことで決められている範囲である、ティーグラウンドから打つショットの事を言います。
ティーショットは基本的にドライバーというクラブを使います。規定打数が3打のショートホールの場合やドライバーを使うと危険なときは例外です。コースデビューの前にドライバーをゴルフ練習場で練習しておきましょう。
ティーショットから空振りすると気持ちがいいものではありませんし、見た目も悪いですよね。「空振りしたらどうしよう…」と緊張してしまうことを防ぐためにも、クラブをボールに当てられるようにしておきましょう。ボールが上がらなくても、地面を転がれば問題ありません。
初心者のうちはそこまで飛距離については意識することはありません。ボールにしっかり当てることができるようになったら飛ばす事を考えましょう。
ティーショットはほとんどのホールでドライバーを使いますが、ボールに当たらなかったり、曲がってしまったりする場合は、アイアンやドライバーより短いフェアウェイウッドを使ってもかまいません。
セカンド・サードショット
セカンド・サードショットは色々なクラブを使えますが、初心者の方はひとまずアイアンは使えるようになっておきましょう。
特にアイアンの7番アイアンはゴルフの基本となるクラブですので、練習しておいた方がいいでしょう。通常ショットも空振りをせずに、ボールに当たるようになっておきましょう。
ゴルフコースではセカンドショット以降は地面から打たなければならないので、練習場でもマットから打てるように練習してくださいね。
ラウンド時にはセカンドやサード地点には数本持っていきましょう。番手は7番アイアンが得意なのであれば、7番アイアン、9番アイアン、アプローチウェッジというように1本置きがいいですよ。そうすることによってクラブを取りに行く時間がなくなり、プレー時間が短縮できます。打った後にクラブを忘れないように気を付けてくださいね。
バンカーショット
初心者が最大の難関であると感じるのが、バンカーから抜け出すことでしょう。バンカーから抜け出すにはサンドウェッジというクラブを使います。
ゴルフクラブの初心者セットであればサンドウェッジはクラブセットに入っているので、わざわざ購入する必要はありません。
最悪バンカーを抜け出せない場合は、2019年より救済措置を受けられるようになりました。2打プラスされるペナルティーを受けることになりますが、ボールをバンカーの外に出して打てるようになります。
コースでバンカーから何回も打ってしまったり、せっかく出たのにまた違うバンカーに入ってしまったりして時間がかかってしまう場合は救済を受けるのもいいですね。
とは言え、2打プラスはかなり痛いので、いずれはバンカーを抜け出せるようになっておきたいところですね。
アプローチショット
アプローチショットとはグリーンの付近からピンを狙って打つことです。アプローチショットの場合は、いかに飛距離と飛ばす方向を正確にするかが肝心です。
特に障害物もなくグリーンも近い場合、パターを使うのがおすすめです。もしくは7番アイアンを短く持ってボールを転がすようにしましょう。
目の前にバンカーや池がある場合、サンドウェッジかアプローチウェッジでボールを上げるようにします。カップを狙うよりまずはグリーンに乗せることを考えて打ちましょう。
パッティング
カップインを狙うときには、パターというクラブを使います。
カップインの練習はゴルフ練習場でなくても、自宅でできる器具もありますので試してみてください。
だいたい、30cmほどの距離から3回連続カップインできるほど上達すれば初心者は卒業できたといえます。
コースにはパター練習場が併設されているところがほとんどで、パター練習場の速さと実際のコースのグリーンの速さは似ています。コースにでる前には必ず練習しましょう。
コースデビュー当日までに準備しておきたいこと
コースデビュー前日に準備しておきたいことについてまとめていきます。
コースデビューする方は緊張しすぎてしまうかもしれません。忘れ物があるといけないので、前日は落ち着いて準備するようにしましょう。
体調管理をしっかりしておく
基本的なことですが、体調管理はしっかりとしておくようにしましょう。ゴルフは以外と体力を消耗するスポーツですので、前日は十分に睡眠を取っておくようにすべきです。
夏などは熱中症に気を付けなければなりませんし、睡眠不足は熱中症になってしまう原因になってしまうので、気を付けましょう。
持ち物を準備しておく
持ち物は前日にしっかり用意しておくようにしましょう。
ゴルフで必要な持ち物は以下のリストの通りです。
・ゴルフクラブ
・帽子
・グローブ
・シューズ
・ボール
・ティー
・マーカー
・タオル
ゴルフクラブ
ゴルフクラブは14本まで使用することができます。クラブの種類に関してはルール上、何を持ってきても良いことになっています。
初心者のうちは14本全部持っていく必要はありません。7~8本(ドライバー1本、パター1本、アイアンとウェッジで5~6本)くらいで大丈夫です。
またクラブはグリップのゴムの部分は痛んでいないか、クラブが折れ曲がっていたりしないか、念のため確認しておきましょう。ゴムの部分が痛んでいると、握ったときに滑る恐れがあります。
また、シャフト部分に傷や汚れがないかも確認してください。シャフトに傷や汚れがあるとスイングした時にクラブが折れてしまう可能性があります。コースでクラブが飛んで行ってしまってはとても危険なので、十分に気を付けましょう。
帽子
ゴルファーと言えば帽子を被っているイメージがありますが、実はちゃんと意味があって被っています。帽子は、紫外線や日差しをカットして、ボールを見やすくするためのものです。また、打球が飛んできたとき頭を保護する目的もあります。
また、帽子を被る事によって太陽からの直射日光から防ぐことができ、熱中症対策としても重要な事です。
帽子の種類ですが、基本的にもなんでも構いません。ベースボールキャップ、サンバイザー、ストローハット、ハンチング帽でも良いし、冬場はニットキャップを被る人もいます。迷う場合は、専用のゴルフキャップが売っているので、それを被るようにしましょう。
グローブ
ゴルフクラブを握るうえでグローブを付けることは必須です。グローブをせずにクラブを握ると手に豆ができる恐れがあったり、ゴルフクラブがすっぽ抜けて飛んでしまったりする危険があります。
1枚1,000円前後の合皮グローブで十分なので必ず、自分の手にあったサイズを最低でも3枚用意しておくようにしましょう。グローブは、右打ちの方なら負荷がかかりやすい左手に付けます。女性の場合は日焼け対策と、握力が弱くても飛距離が伸びやすいという理由で、両手に付ける人も多いです。
雨の日などはグローブが濡れてしまい滑ってしまう事も多いので、多めに用意することをおすすめします。
シューズ
ゴルフのシューズも自分の足のサイズに合ったものを選びましょう。
ゴルフの時は厚めの靴下を履くと足が疲れにくくなります。そのことも考慮して選んでくださいね。
ゴルフシューズを履く理由は、スイングする際に地面に足をしっかりと固定するためです。また、芝生を傷つけないようにする意味もあります。
▶ゴルフ場でスニーカーはNG。ゴルフシューズが必要な理由とは?
ボール
ボールは20球くらい持っていくのが良いです。初心者はラウンドでボールを失くすため、多めに持っていきましょう。また、ラウンド中は数球ボールをズボンのポケットに入れてプレーしましょう。
ティー
ティーとは1打目を打つときにボールを乗せるためのものです。ドライバー用とアイアン用、できるだけ多く(少なくとも各5本)持っていきましょう。
マーカー
マーカーはグリーン上で自分のボールにマークします。グリーンにボールがあるときは、他の人がパッティングする際に邪魔にならないようボールをどかします。そのときボールがどの位置にあったか分かるようにマーカーを使用します。
マーカーは忘れがちなので、事前に持っているか確認しましょう。マーカーが目立たないものだと分からなくなってしまうので、大きいものや派手なものがいいでしょう。
ただ、カップの近くだと他のプレーヤーの邪魔になってしまうので、大きいものと、グリーン上に差し込める小さいものを持っていくのがいいです。
タオル
タオルは汗を拭くときに使います。特に夏場は必須です。夏にはタオルは多めに持っていくようにしましょう。
クラブを拭くタオルはゴルフ場が用意してくれているので、持っていく必要はありません。
練習場が併設されている場合は、そこで練習も可能
ゴルフ場に練習場で併設されている場合、コースに入る前に練習できます。
少しでもいいスコアにするためには練習をしておくのがおすすめです。練習しておくと緊張感もほぐれますし、いいストレッチにもなります。実際のラウンドをイメージしながら練習することで、本番でも力を発揮できます。
練習場は有料ですが、30球で300円程度なのでそこまで高くはありません。練習場が併設されているかどうかは、事前にホームページでチェックしておきましょう。また、ほとんどのゴルフ所にはパターの練習場が併設されています。こちらは無料で利用可能です。
練習場に行けなくても、パターだけでも練習してからラウンドに行きましょう。
ルールを把握しておく
ゴルフの基本的なルールはしっかりと覚えておくようにしましょう。
当たり前だと思うかもしれませんが、実はゴルフのルールは2019年から大きく変更されました。そのため、いま一度ルールを確認しておくことをおすすめします。
ゴルフには審判がいないため、プレーヤー自身が審判でもあります。ルールを知っていると自分自身を助ける事になりますよ。
またゴルフの各エリアの名称も覚えておきたいところですね。
初心者がコースデビュー時に不安に思うことと、その対処方法
最後に初心者がコースデビューしたときに不安に思うことと、その対処方法について説明していきます。
空振りしても1打カウントされるだけ
初心者はよく空振りをしてしまいます。
しかし、空振りをしても特にペナルティーはないのでご安心ください。空振りしても、次の打順から普通に打つことができます。
ボールを見失ったらみんなで探す
ボールがOBエリアなどに飛んでいってしまった場合は、3分以内にボールを探さないとペナルティーを受けることになってしまいます。
ボールはみんなで探すのがマナーです。他の人のボールが行方不明になったら探してあげるようにしましょう。
まとめ
初心者がゴルフのコースデビューをする前に身に付けておきたいことについて、ご紹介しました。
事前の準備が肝心ですので必要最低限のプレーは出来るようになっておきましょう。
また、ゴルフのルールやマナーにも気を付けて楽しいコースデビューにしましょう。