本記事で打ち比べ紹介するクラブは、2020年に発売されたピン G425シリーズのドライバーです。PINGのGシリーズ11代目であり、2024年現在でも中古市場においてはテーラーメイドと並んで高い人気を誇るモデルです。
今回はG425 MAX、LST、SFT 各3本の特徴、試打の印象に加えて、2019年発売のG410、そして2022年発売のG430との比較についてお伝えします。
試打は「ゴルフドゥ!スタジオグローボ蘇我」にて実施。レッスンインストラクターの一宮 京介さんによる感想を元にお伝えします。
目次
ピン G425とは?
G425は前作となるG410シリーズと比較して、弾道調整ウェイトを高比重にしつつ、ヘッド後方に配置しています。極薄クラウン設計により、深い低重心から力のあるボールを打つことが可能です。
調整ウェイトも狭い範囲で可動するため、ポジションを変えながらでも慣性モーメントを犠牲にしないスイングが実現します。
ピン自体の特徴として、スイング時のヘッドのブレが少ないという点があげられますが、G425はG410と比較してヘッドが大型化しているため、より「曲がらない」作りに仕上がっているといえるでしょう。
ピン G425 ドライバーの特徴・魅力
G425は以下3つのモデルが展開されています。
● G425 MAX
● G425 LST
● G425 SFT
以下、それぞれの簡単に特徴を解説します。
G425 MAXは、シリーズの中で最も中間的な立ち位置となるモデルです。G410ではPLUSというモデル名になっていましたが、G425から最新作のG430に至るまでMAX表記へと変更されています。
上下左右の慣性モーメントによって、ポジションを問わずぶれないヘッドでのショットが可能になり、460ccの大型ヘッドでも安定して振り切れる特徴を持っています。
G425 LSTは、G425 MAXを基準にした上で、LST(ロースピンテクノロジー)はボールを浮かせる力を減らし、前に押し出しつつスピンを削減させたモデルです。
MAXよりも重心を約10%フェースよりに配置することで、力強い弾道と低スピンを実現しています。ヘッドは445ccとMAXと比較するとやや小ぶりですが、ショットの安定感は変わらずプレイできるでしょう。
G425 SFTは、SFT(ストレートフライトテクノロジー)は、右方向へのミスショットを軽減させるために開発されたモデルです。ヘッド工法に高比重ウェイトを搭載することで、G410モデルと比較して最大MOIを約5%向上させました。ヒール寄りの重心設計で、よりボールを捉えやすいモデルになっています。
G425の以下モデルを試打し、それぞれ前後モデルとの比較を実施。各モデルの特徴などを確認していきましょう。また、中古販売価格の相場(2024年11月時点)も載せていますので購入時の参考にしてみてください。
G425 MAX ドライバー

G425 MAXは、シリーズの中で最も中間的な立ち位置となるモデルです。G410ではPLUSというモデル名になっていましたが、G425から最新作のG430に至るまでMAX表記へと変更されています。
上下左右の慣性モーメントによって、ポジションを問わずぶれないヘッドでのショットが可能になり、460ccの大型ヘッドでも安定して振り切れる特徴を持っています。
【ギア情報】
| シャフト | ALTA J CB SLATE |
| 発売年 | 2020年 |
| 推奨レベル | 全ゴルファー向け |
| ヘッド体積 | 460cc |
| ロフト角(°) | 9、10.5、12 |
| フレックス(硬さ) | R、SR、S、X |
| 長さ(インチ) | 45.75 |
| キックポイント | R:先、SR:中先、S/X:中 |
| 発売時定価 | 77,000円 |
| 中古売価相場 | 30,000~40,000円 |
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試打した印象
まずはピンらしい、大きめのヘッド形状が印象的だといえます。G410ではやや小ぶりになったという感想だったのですが、こちらのG425シリーズでは改めて大きなヘッドが登場してきたと感じます。
実際に構えて上からヘッドを見たときにも大きく見えますし、安心感があるといえるでしょう。そのためミスしてもブレにくいモデルに仕上がっているという印象を受けます。
ドライバーショットが曲がってしまう方など、真っ直ぐボールを飛ばしたいと考えるプレイヤーに最適です。
また、PINGのドライバーはヘッドが大きいことから重たいと感じていた方でも、徐々に軽量化が進み軽くなっています。ヘッドが大きいからこそ、左右のブレに強く安定したショットが実現するはずです。
サイドスピン量も100RPM前後に抑えられることから、素直に真っ直ぐボールを飛ばせるでしょう。
G410 PLUS・G430 MAXと打ち比べてみた
G425モデルに共通していえる点ですが、ピン特有の「打感」の高揚感があげられます。ピンという名称通り、打った時の「ピーン」といった高い音が少し苦手だと感じられるプレイヤーは一定数いらっしゃるでしょう。そのため、性能面というよりこういった感覚面で合わないという例もあるようです。
しかし、G430 MAXではG425 MAXと同じようなヘッドサイズをしていながら、G410 PLUSと同じようなしっかりした「打感」を取り戻しています。
こうした旧モデルのメリットを兼ね備えたという点で、やはり最新モデルであるG430 MAXの優位性は否めません。G430 MAXではG425 MAXと同等のサイドスピン量であっても、より真っ直ぐブレにくくなっています。
一方、G430が登場したことでG425の市場相場も落ちてきました。そのため「打感」や「音」の面が気にならないプレイヤーであれば、G425 MAXは十分おすすめできるモデルとなっています。
また、ヘッドが比較的小ぶりなG410PLUSについても、G425 MAXと同じくブレにくいという性能は同じ。スピン量に対するブレについても大きな差はありませんので、価格面でよりお得感を求めるのであれば十分におすすめできるモデルだと言えるでしょう。
G425 LST ドライバー

G425 LSTは、G425 MAXを基準にした上で、LST(ロースピンテクノロジー)はボールを浮かせる力を減らし、前に押し出しつつスピンを削減させたモデルです。
MAXよりも重心を約10%フェースよりに配置することで、力強い弾道と低スピンを実現しています。ヘッドは445ccとMAXと比較するとやや小ぶりですが、ショットの安定感は変わらずプレイできるでしょう。
【ギア情報】
| シャフト | ALTA J CB SLATE |
| 発売年 | 2020年 |
| 推奨レベル | 全ゴルファー向け |
| ヘッド体積 | 445cc |
| ロフト角(°) | 9、10.5 |
| フレックス(硬さ) | R、SR、S、X |
| 長さ(インチ) | 45.75 |
| キックポイント | R:先、SR:中先、S/X:中 |
| 発売時定価 | 77,000円 |
| 中古売価相場 | 29,000~38,000円 |
試打した印象
ロースピンモデルということで、前述したG425 MAXと比較して単純にスピン量が減少する点が大きな特徴です。
そのため、ヘッドスピードがあるプレイヤー、もしくはバックスピンで抑えたいというプレイヤーにおすすめできるモデルとなっています。ヘッドスピード43m/s時でのバックスピン量でも2000RPM前半程度になるなど、実際の数値としても抑えられていることが分かるでしょう。
ヘッドスピードとして43m/s以上出せるプレイヤーであれば、G425 LSTモデルは十分に検討すべき対象になります。
また、メーカー純正シャフトではなく、少し固めのカスタムシャフトを求めるプレイヤー、60g台のシャフトが触れる場合にもおすすめです。
反対に、元々ボールが上がりにくいプレイヤーなどには少し不向きになるといえます。そういった場合には、やはり前述したG425 MAXが最もおすすめになるでしょう。
G410 LST・G430 LSTと打ち比べてみた
前身モデルとなるG410 LSTと比較して、やはり「やさしさ」を兼ね備えたモデルに進化しているといえるでしょう。
また、G410 LSTは、G410 PLUSと比較してややヘッドサイズが小ぶりになったモデルでした。その分、操作性が高くなるメリットを有していますが、よりシビアな打ち分けが求められてしまいます。
しかし、G425 LSTはG410 PLUSと同等のヘッドサイズに見える点が特徴です。そのため、これまでG410 PLUSを使用していたプレイヤーなども十分検討できるかと思われます。
どうしてもLSTモデルは上級者向けと思われがちですが、ヘッドサイズという点では違和感なく扱えるのではないでしょうか。
また、G430 LSTになると前身となる2モデルより、より一層飛距離性能が向上したと感じられます。ヘッドスピード42m/s程度でも、トータル飛距離で240ヤードを超えるなど、より飛びやすいモデルになっています。
バックスピン量も2000RPM前半に抑えられており、G425のやさしさもありつつ、G410の飛距離性能を求めたヘッドタイプということで、トータルバランスで考えて素晴らしいモデルに仕上がっています。
G425 SFT ドライバー

G425 SFTは、SFT(ストレートフライトテクノロジー)は、右方向へのミスショットを軽減させるために開発されたモデルです。ヘッド工法に高比重ウェイトを搭載することで、G410モデルと比較して最大MOIを約5%向上させました。ヒール寄りの重心設計で、よりボールを捉えやすいモデルになっています。
【ギア情報】
| シャフト | ALTA J CB SLATE |
| 発売年 | 2020年 |
| 推奨レベル | 全ゴルファー向け |
| ヘッド体積 | 460cc |
| ロフト角(°) | 10.5 |
| フレックス(硬さ) | R、SR、S、X |
| 長さ(インチ) | 45.75 |
| キックポイント | R:先、SR:中先、S/X:中 |
| 発売時定価 | 77,000円 |
| 中古売価相場 | 30,000~40,000円 |
試打した印象
今回試打したG425モデルの中で、最もボールが捕まりやすいモデルです。構えた時のヘッド方向についても左に向いていることから、捕まえやすいことが感じられるでしょう。
そのため、試打時にはあえて若干右に振ってみたのですが、それでも左方向へ打ち出せるクラブに仕上がっています。
サイドスピンについても基本的に左側に100〜250RPMかかることが多く、右方向へのミスを大幅に削減できるはずです。
やや打ち出しが右方向になった場合でも、サイドスピンでしっかりと中央のコースへ戻ってきます。しっかりとボールを捉えてプレイしたいと考える方に、最適なモデルだといえるのではないでしょうか。
ウェイト部分がヒール側に寄っていることも、ボールの捕まりやすさに貢献しています。ミスにも強く、スライスも防ぐといったクラブを求める場合はこちらのG425 SFTが最適だといえるでしょう。
G410 SFT・G430 SFTと打ち比べてみた
G410 SFTもその他モデルと同じく、ボールの捕まりやすさは健在です。しかし、G425 SFTと比較すると左への向きがやや抑えられている点が見受けられるでしょう。
また、こちらはG410全体に共通していえる点ですが、ヘッドが小ぶりになっていますのでリストターンがし易いモデルになっています。そのため、そういった振り方をするプレイヤーであれば、G410モデルでも十分ボールを捉えたプレイが可能です。
サイドスピン量についても左側へ100前後かかることが多い点も、G425 SFTと類似した性能を持っているといえます。
G430 SFTについては、構えた時の印象としてG425 SFTよりも左に向いている印象を抱きませんでした。実際、G425 SFTよりも左方向への打ち出し性能は抑えられており、どちらかと言えば直進性に優れたモデルに仕上がっています。
打ち出し方向が左に3度、左側へのサイドスピン300RPM近くになっても、大きく左側に反れることはありません。こうしたことから、その他2モデルよりもより直進性能を向上させていると言えるでしょう。
また、G410 SFT、G425 SFTはウエイトソール、バックフェイス側での調整ができないモデルです。そういった意味でも、やはり前身の2モデルはボールの「捕まり」にこだわっている点がうかがえます。
一方、G430 SFTではドローポジションから、さらに踏み込んだポジションまで調整可能になりました。そのため、より幅広いプレイに対応できるモデルであるといえるでしょう。
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下取りクラブは、ご購入品が入っていた箱に入れて送り返すだけです。下取りクラブの集荷依頼も、ゴルフドゥ!オンラインショップで完結いたします。ぜひ、買替え割をご利用ください。
まとめ
本記事ではPINGのG425シリーズドライバーに加え、G410、G430と前後モデルとの比較も行い、G425の特徴を試打した印象とデータを交え、独自視点で考察しました。
ピンのGシリーズドライバーは中古市場でもテーラーメイドと並び人気商品です。そのため中古在庫は多いのですが、なかなか値崩れしません。ただ比較的、在庫は多いのでブックマーク(お気に入り機能)を利用して、価格変更を見ながらじっくり待つのも一手です。ぜひお試しください。
記事編集者プロフィール
ゴルフドゥ!オンラインショップ編集部
| 会社名 | 株式会社ゴルフ・ドゥ |
| 所在地 | 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-1 |
| 会社設立 | 2000年4月 |
| お問合せ | https://www.golfdo.com/inquiry/ |