【2023年最新モデル】キャロウェイパラダイムシリーズの特徴とは？口コミも紹介！

■近年のキャロウェイと言えば

2017年、かつてない初速を実現したGBBエピックシリーズが登場。そして翌年にはGBBエピックの飛距離性能を継承しつつ、アベレージゴルファーがよりやさしく打てるローグシリーズが発売されました。以来、エピックとローグ（マーベリック）は毎年交互にモデルチェンジを繰り返し、いずれもヒット商品となっています。

■エピックでもローグでもないパラダイム（PARADYM）の発表

ところが2023年モデルとして登場したキャロウェイのフラッグシップはエピックでもローグでもない新シリーズでした。

常識を打ち破るという意味が込められたパラダイム（PARADYM）とは一体どんなクラブなのか、詳しくご紹介していきます。

1 キャロウェイとはどんなブランド？
2 キャロウェイパラダイムとはどんなシリーズ？
3 キャロウェイパラダイムシリーズの特徴
4 キャロウェイパラダイムシリーズを試打・購入した人の口コミ
5 まとめ
6 スペック

キャロウェイとはどんなブランド？

パラダイムをご紹介する前にキャロウェイの歴史をかんたんに紐解いてみます。

■創業

キャロウェイゴルフの創業者イリー・リーブス・キャロウェイ氏は服飾やワイナリーの事業で成功を収めた後、1982年にゴルフクラブメーカーのヒッコリースティックUSA社を買収。社名をキャロウェイヒッコリースティックUSAとして念願だったゴルフ事業をスタートさせました。

■経営哲学

明らかに優れていて誰もがその違いを楽しむことができる製品を提供すること。一人のアマチュアゴルファーでもあったキャロウェイ氏の経営哲学の下、キャロウェイゴルフは、S2H2アイアン（1988）やビッグバーサ（1991）、グレートビッグバーサ（1995）、ホワイト・ホットパター（2000）といったゴルフ史に残る傑作を次々と世に送り出し､瞬く間に世界的なゴルフ用品メーカーへと成長しました。

■テクノロジー

今世紀に入ってからもフルカーボンドライバーのC4（2002）、設計にAIを導入したエピックやローグなど最先端のテクノロジーを投入した製品を次々とゴルファーに届け、業界のリーディングカンパニーとして地位を確立しています。

キャロウェイパラダイムとはどんなシリーズ？

ゴルフクラブの飛距離性能と寛容性はトレードオフです。すなわち飛距離性能を追求するほど難しいクラブになり、やさしさにフォーカスすれば飛びに関しては妥協が必要というのがこれまでの常識でした。しかし、パラダイムはそうした概念を覆すことに挑戦したゴルフクラブといっていいでしょう。

パラダイムドライバーは、金属をまったく使わないフルカーボンシャーシ（＝ボディ）によって生まれた大きな余剰重量により、飛距離性能と寛容性をかつてないほどの高次元で両立させています。また、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンにも革新的な技術が投入され、飛びとやさしさの違いを誰もが体感できるいままでにないゴルフクラブとなっています。

キャロウェイパラダイムシリーズの特徴

パラダイムシリーズにはレギュラーモデルとして以下をラインアップ。

■ドライバーとフェアウェイウッドがそれぞれ4機種

PARADYM （パラダイム）
PARADYM X （パラダイムエックス）
PARADYM MAX FAST （パラダイムマックスファスト）
PARADYM ◆◆◆ （パラダイムトリプルダイヤモンド）

■ユーティリティとアイアンは3機種

PARADYM （パラダイム）
PARADYM X （パラダイムエックス）
PARADYM MAX FAST （パラダイムマックスファスト）

このほか、「キャロウェイオンラインストア」と「CALLAWAY EXCLUSIVE取扱店舗限定」のPARADYMツアーバージョンとして、ドライバー、フェアウェイウッドそれぞれ2機種ずつは追加発売されています。

本記事ではレギュラーモデルのドライバーとアイアンについて詳しくご紹介します。

パラダイムドライバー

パラダイムシリーズのドライバーには、JAILBREAKやAI FLASHフェースなどキャロウェイがこれまで培ってきた技術に加え、360°カーボンシャーシというゴルフ業界初のNEWテクノロジーが搭載されています。

フルカーボン化されたボディは従来のフルチタンより約44%も軽く、あまった重量の多くをヘッド最後方に配分することで、前作を上回る慣性モーメントとターゲットユーザーに応じた最適な重心設計を実現しています。また、360°カーボンシャーシは剛性が高いのも特徴で、JAILBREAKとの相乗効果でよりフェースがたわみやすくボール初速アップにも貢献しています。

レギュラーモデル4機種のうちパラダイムドライバーはもっとも幅広いゴルファーをターゲットとしたスタンダードモデルです。オーソドックスな洋ナシ型に近いフォルムはビギナーから上級者まで違和感なくかまえることができ、約13.5グラムもある可変式ペリメーター・ウェイトを調整することで最適な弾道にチューニングすることが可能です。

飛びとやさしさを両立し、かつ許容範囲のもっとも広いパラダイムドライバーはシリーズ4機種の中でまず試してみるべきモデルといってもいいでしょう。

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パラダイム X ドライバー

360°カーボンシャーシによってもたらされた常識外れのフリーウェイトにより、パラダイムシリーズの設計自由度は飛躍的に高くなり、4機種の性格の違いがよりはっきりと感じ取れるようになりました。

パラダイム X ドライバーはスタンダードモデルのパラダイムドライバーと同等の高慣性モーメントながら重心位置をややヒール寄りにしたドローバイアス設計、かつライ角を3度アップライトにすることでフェースが素早くスクエアに戻り、ボールをしっかりつかまえて飛ばせるクラブとなっています。また、重心位置もスタンダードより低く打ち出し角が上がるため、ヘッドスピードが遅めのゴルファーも高弾道で楽に飛ばせるモデルに仕上がっています。

パラダイム X ドライバーの形状は洋ナシ型に近いパラダイムドライバーに比べて、クラウンが後方にストレッチされヒールにボリュームのある丸型。

ミート率に自信のない初中級者やスライサーも安心してかまえられるフォルムとなっています。

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パラダイム ◆◆◆ ドライバー

前作ローグSTやエピックスピードでは限定モデルのツアーバージョンとして設定されていた◆◆◆（トリプルダイヤモンド）が、パラダイムではレギュラーモデルとしてラインアップされています。

パラダイム ◆◆◆ ドライバーはヘッド体積450㎤でディープ形状なので、かまえたときのフォルムは他の3機種と比べてかなり小ぶりな印象を受けます。重心距離や重心深度の数値も見た目通り小さめなので、クイックに切り返すタイプやヘッドスピードのあるプレーヤーがシャープに振り抜けるヘッドとなっています。また、重心位置が4機種の中でもっとも低く、球のつかまりを抑えたニュートラルな設定は、前作でいえばローグST MAX LSのポジションを受け継ぐモデルといっていいでしょう。

スクリューウェイトはヘッド最後方とソールの前方に配置。標準では前方に約2グラムのウェイト、後方に約14グラムのウェイトが装着されていますが、前後のウェイトを入れ替えることでさらにスピン量を減らすことができます。

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パラダイム MAX FAST ドライバー

パラダイム MAX FAST ドライバーは接着型ホーゼルを採用し、40グラム台の専用シャフトと軽いグリップを装着し、クラブ重量が280グラム以下に抑えられた軽量モデルです。

パワーのないプレーヤーでも楽にフィニッシュまで振り切ることができ、ヘッドスピードが自然に上がるため、ヘッド自体の初速性能とあいまって飛距離アップが期待できます。また、ヘッド後方には約5グラムのスクリューウェイトを装備。他の機種よりも10グラム近く軽いヘッドでありながら、前作ローグ ST MAX FASTドライバーを上回る慣性モーメントを実現。ミスヒットに強くまっすぐ飛ぶドライバーに仕上がっています。

パラダイムシリーズの中ではもっともドロー回転がかかりやすく打ち出し角も高いので、とくに球が上がり切らなかったり、大きなスライスで飛距離をロスしているゴルファーにとっては強い味方となってくれるはずです。

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パラダイムアイアン

キャビティバックアイアンは重心を下げて打ち出し角を高くできますが、フェースをあまり薄くできません。一方、中空構造のアイアンはフェースを薄くして反発性能を上げられるかわりに重心が高く難しいアイアンになりがちです。

パラダイムアイアンは従来のアイアンでは困難だった飛びとやさしさを両立するためにまったく新しいスピードフレーム構造を採用しました。反発力を高めるために極限まで薄く作られた鍛造フェースカップを支えるスピードフレームの上部にはAIが計算した穴が空けられ、さらにヘッド下部にデュアルタングステンウェイトを配置して重心を下げることで高初速と高打ち出しを両立。また、打点位置をカバーする範囲まで振動吸収性の高いウレタン・マイクロスフィアを搭載。心地いいフィーリングまでも同時に実現しています。

パラダイムアイアンはシリーズの3機種の中でもっともオーソドックスなモデルです。オフセット（グース）の度合いもそれほど大きくなく、7番で29.5度とロフトも立ちすぎていないため、中上級者が気持ちよく飛ばし、かつターゲットをねらえるアイアンとなっています。

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パラダイム X アイアン

反発性能の高い鍛造フェースカップと上部が軽量化されたスピードフレーム、タングステンウェイト、ウレタン・マイクロスフィアの複合構造はパラダイムアイアンと基本的に同じ。

パラダイム X アイアンの特徴は、ヘッドが一回り大きなオーバーサイズでオフセット（グース）の度合いが大きいことです。そのため、より球がつかまりやすくミスヒットに強いやさしいアイアンとなっています。また、ロフトは7番で27.5度。平均的なアイアンよりも1番手近くストロングロフトなのでさらにボール初速が上がって前に飛びます。

パラダイム X アイアンは、スライサーや打点のバラつくゴルファーでも安定して飛ばせるアイアンです。

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パラダイム MAX FAST アイアン

パラダイム MAX FAST アイアンはその名の通り、シリーズの中でもっとも軽く、スイングスピードの上がりやすいモデルです。

他の2機種と同様、AIが設計したFLASHフェースはあらゆる打点で最高のボール初速、最適な打ち出し角とスピン量を実現。ロフトも7番で26度と平均的なアイアンと比べて1番手以上立っているため圧倒的な飛距離が得られます。また、ソールとバックフェースのトゥ側下部には2つのタングステンウェイトを搭載。

深低重心と広いスイートエリアによって、ヘッドスピードが速くないゴルファーでも楽に球がつかまって上がり、ミスヒットにも強いアイアンとなっています。

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キャロウェイパラダイムシリーズを試打・購入した人の口コミ

これまでのゴルフクラブの常識を打ち破ったといわれているパラダイムシリーズですが、果たしてアマチュアゴルファーの間ではどう評価されているでしょうか。

実際に試打した人や購入したユーザーの声を集めてみました。

口コミ1

K.Nさん（ゴルフショップオーナー）

ドライバー4機種を打ち比べました。

360°カーボンシャーシのお陰で設計自由度が上がったせいか、いままでのキャロウェイのクラブと比べて、それぞれのモデルの個性がよりはっきり作り分けられている印象です。

見た目でいえば、パラダイムドライバーはクラウンの奥行きがあっていかにも重心が深く慣性モーメントが大きそう。パラダイム X ドライバーはヒールにボリュームがあるので球がしっかりつかまりそうな印象です。パラダイム ◆◆◆ ドライバーは引き締まった洋梨型でちょっと操作したり、ガツンと叩いて飛ばしたりしてみたくなります。パラダイム MAX FAST ドライバーはシャローに見えるのでいかにも球が上がってくれそうです。

そして実際にボールを打ってみると見た目の印象通りというか、それ以上の結果が得られるので、われわれとしてもお客さんにおすすめしやすいドライバーです。

ターゲットに対してスペシャルな仕上がりになっている。パラダイムドライバーは広い。ローグST MAX LSを使っていますが、パラダイム ◆◆◆ ドライバーではなく、スタンダードなパラダイムドライバーでも十分低スピンでしかも初速が出るから飛びます。

口コミ２

Y.Hさん（パラダイムドライバー購入）

パラダイムドライバーに替えてから、以前使っていたエピックスピードよりも初速が出て飛ぶようになりました。

とくに違いを感じるのは自分がミスをして芯を外したときの飛び方です。しまったと思ってもミスをカバーしてくれるというか、芯が広がったというか、結果的にミート率が上がり、平均飛距離が伸びて左右の曲がり幅も小さくなりました。

エピックスピードもけっこう満足していましたが、パラダイムはエピックの飛びにローグSTのやさしさを足したような印象です。

この飛びとやさしさを味わってしまったらもう元には戻れませんね。

口コミ３

M.Kさん（パラダイム X ドライバー購入）

練習場の隣打席でパラダイムドライバーを打っている人がいて、締まった感じの耳障りのいい音をさせていたので、一目惚れというか一耳惚れしてパラダイムXドライバーを衝動買いしてしまいました。

手に入れて自分で打ってみるとボールの食いつきがよく右に滑る球が出なくなりました。いったんフェースがボールに食いついてから押し込んでいくような感触は、昔使っていたβチタンフェースの高反発ドライバーや軟鉄鍛造アイアンのように気持ちがよく、どんどんクラブが振れるようになってきました。

私はスライサーでちょっと力むとヒッカケも出るタイプですが、パラダイムXドライバーは勝手に球がつかまるわけでもなく、ちょうどいいタイミングでフェースがスクエアに戻ってくれる感じなので、毎回いい感じでフェードっぽい球が打てています。

口コミ４

K.Yさん（パラダイムドライバー／パラダイム ◆◆◆ ドライバー試打）

パラダイムドライバーとパラダイム ◆◆◆ ドライバーを試しました。パラダイムはローグSTよりも少しアスリート寄りだと思います。

というのもパラダイム ◆◆◆ ドライバーのスピン量はいま使っているローグST MAX LSドライバーよりも少なくて低めの弾道になるからです。

パラダイムドライバーのほうはローグよりもややスピンが多いけれど､初速が出るので高い球でキャリーが伸びます。他メーカーのロースピンモデルを使っている人も一度パラダイムドライバーを試してみると意外といい結果になるかもしれません。

口コミ5

O.Mさん（パラダイムアイアン購入）

パラダイムアイアンを購入しました。

ショップで流行りの中空モデルいろいろ打ち比べてみましたが、決め手になったのは打感です。手に伝わってくる感触は以前使っていた軟鉄鍛造キャビティを思わせるほどソフトで、それでいてフェースが弾いている感じがあって初速が出ます。

球離れが速いのでスピンはそんなに多くありませんが、ロフトが立ちすぎていないので高さで球を止めることができます。多少は球を曲げられるので、フェードやドローのイメージでねらっていくこともできます。

まとめ

いかがでしたか。

かつてない次元で飛びとやさしさを両立させたパラダイムシリーズは、ツアープロからアマチュアまで幅広いゴルファーが従来のモデルとの違いを実感できるクラブとなっています。

ドライバーとフェアウェイウッドはそれぞれ4機種、ユーティリティとアイアンは3機種ずつ。またツアーバージョンとしてドライバー2機種、フェアウェイウッド2機種と豊富なラインアップが用意されているので、どなたでもその中からベストなパフォーマンスを発揮できるクラブを見つけることができるはずです。