ゴルフの上達法やお悩み別の改善法、クラブの選び方などをレクチャー!幅広い層のゴルファーをサポートする情報サイトです。

ゴルフの上達法やお悩み別の改善法、クラブの選び方などをレクチャー!幅広い層のゴルファーをサポートする情報サイトです。

ボーケイデザイン ウェッジの人気歴代モデルと選び方

ゴルフギアの選び方

スコアメイクの鍵を握るのはショートゲーム。昔からそういわれてきましたが、近年はアイアンのストロングロフト化やコースセッティングの難易度上昇により、ウェッジの役割がますます大きくなっています。

そして、ショートゲームの重要性をよく理解するプレーヤーにもっとも選ばれているウェッジがボーケイです。米国PGAツアーで50%以上、日本男子ツアーでは40%以上と圧倒的な使用率を誇り、市場でもベストセラーを続けている歴代ボーケイウェッジの人気の理由と選び方をまとめてみました。

ボーケイデザイン ウェッジとは?

vokey_logo

タイトリストには世界的な名匠の名前を冠したブランドが2つあります。一つはパターのスコッティ・キャメロン、そしてもう一つがウェッジのボーケイです。

1939年、カナダ・モントリオール生まれのボブ・ボーケイは25歳の時にゴルフの聖地、南カリフォルニアのカールスバッドに移住しました。ミニツアー参戦やゴルフショップ経営を経て、テーラーメイドとファウンダースでメタルウッドの開発に携わり、96年にアクシネット(タイトリスト)に転職。同社では名器タイトリスト975Dの開発チームに加わった後、新たなウェッジの開発を任され、99年にボーケイウェッジ200、300、400シリーズが誕生。

2004年にはボーケイウェッジがPGAツアーで使用率ナンバーワンとなり、その圧倒的な信頼と人気は最新のSM(スピンミルド)シリーズへと引き継がれています。

ボーケイウェッジの特徴

ボブ・ボーケイが「私にとってプロツアーは最高の研究開発機関」と話しているように、彼の作品に込められた様々なアイデアは大勢のツアープレーヤーとのコミュニケーションから生まれたものです。

その特徴は、プレーヤーが自信を持ってかまえられる形状、抜けがよく思い通りの操作を可能にするソールグラインド、そして、インパクトの情報をフィードバックしてくれる打感など。ひとことでいうならボーケイはアプローチにおいてスコアアップを手助けしてくれるウェッジです。

グラインドオプション

ロフト角やソールグラインドのバリエーションの多さもボーケイウェッジの昔からのセールスポイントです。

5世代前のSM6でも4種類、最新モデルのSM10では6種類ものグラインドが用意され、プレーヤー一人ひとりのフェースの使い方やクラブの入射角、打ちたい球の高さ、芝や砂のコンディションなどに応じて最適なウェッジを選べるようになっています。

また、グラインドはツアープレーヤーからのフィードバックにより常に改良が施されています。

グルーブデザイン

シリーズ名のSMはスピンミルド(Spin Milled)の頭文字。エッジの尖ったいわゆる角溝はルールで禁止されていますが、SMシリーズとボーケイフォージドシリーズでは、フェースのスコアライン(溝)をミルドマシンで彫刻。エッジの丸みをルールぎりぎりに精密加工することで、高いスピン性能を実現しています。

また、溝の幅や深さはロフトによって最適化されています。フルショットを多用するPW(ピッチングウェッジ/46、48度)やGW(ギャップウェッジ/50、52度)ではより安定したスピンと弾道、コントロールショット中心のSW(サンドウェッジ/54、56度)やLW(ロブウェッジ/58〜62度)では最大限のスピンが得られるように設計されています。

ソフトな感触

歴代ボーケイウェッジのヘッドには軟鉄が使われています。そのため打感がやわらかく、かつボールがフェースに乗る感覚を味わうことができます。

SM(スピンミルド)シリーズは鋳造製法で作られていますが、鋳造のメリットは形状や重量の誤差が小さく、ボブ・ボーケイが削ったマスターモデルと同じものが作りやすいことです。

一方、鍛造で作られているボーケイフォージドシリーズは、鉄の組織が密になるためソフトかつソリッドな打感を楽しむことができます。

ボーケイウェッジの選び方

ウェッジの役割は遠くへ飛ばすことではなく、距離を打ち分け、ねらった場所にボールを落として止めることです。したがって、ウェッジを選ぶ際に一番大事なのは適切なロフトを組み合わせることです。

次に自分のスイングや求める弾道に合うグラインドを見つけることもとても重要です。さらに、ヘッドの性能を生かすためには振りやすいシャフトを選ぶことも大切です。

選び方1<ロフト角>

ボブ・ボーケイは、いいスコアで上がるためにウェッジのロフト角を4度ないし6度ピッチとし、フルショットの距離差を10~15ヤードに収めるよう推奨しています。

ロフトを決める際に基準となるのはアイアンセットのPWのロフトと、バンカーショットで使うクラブのロフトです。この2本の間に1〜2本のウェッジを入れて均等なピッチを作るのがウェッジセッティングの基本です。

できるだけオートマチックに距離を打ち分けたいなら4度ピッチ、1本のクラブで距離をコントロールしたい人やウェッジの本数を増やしたくない場合には6度ピッチがおすすめです。

▶ピッチングとサンドの間のウェッジにこだわってスコアアップ

選び方2<ソールグラインド>

ボーケイウェッジは自分の打ち方やライに合ったソールグラインドを選ぶことで最大限のパフォーマンスを発揮してくれます。そこで主なグラインドの特徴をご紹介します。

Fグラインド

万能型のFグラインドはスクエアにかまえてもバウンス効果が大きくフルショットに適しています。

Mグラインド

トゥとヒールが大きく削られたMグラインドはフェースを開いて使う人に適しています。

Sグラインド

トレーリングエッジを削ったSグラインドはボールを右に置いてハンドファーストにかまえる人に向いています。

Dグラインド

ヒール、トゥ、トレーリングエッジを削ったDグラインドは多彩なショットに対応しつつ大きなバウンス効果も発揮します。

Tグラインド

ヒール、トゥ、トレーリングエッジを大きく削ったTグラインドは繊細なテクニックを使えるローバウンスモデルです。

Kグラインド

ソール幅の広いKグラインドはフェースを開かなくてもバウンス効果を発揮。バンカーが苦手な方におすすめです。

Bグラインド

ソール面がフラットなBグラインドはフェースを開いたときにバウンス効果を発揮し、多彩なショットを打つことができます。

自分に合ったグラインドが分からない場合、最初はオーソドックスなF、S、Mグラインドから試すといいでしょう。

選び方3<シャフト>

シャフトはウェッジの操作性や弾道に影響します。ボーケイウェッジにはストック(吊し)でも数種類のシャフトが用意されているので、その中で自分のクラブセット(とくにアイアン)とつながりがいいシャフトを選ぶ必要があります。

ポイントは重量とフレックスです。重量はアイアンと同じか少し重め(20グラム以内)がおすすめ。重めのシャフトを選ぶことでスイングテンポがゆったりするので打ち急ぎや飛びすぎのミスを防ぐことができます。

また、フレックスはアイアンと同じかやわらかめがおすすめ。やわらかいシャフトを選ぶことで切り返しやインパクトのタイミングがとりやすくなります。ちなみにボーケイウェッジに採用されているダイナミックゴールドのWEDGEフレックスは一般的なS200と同じ硬さです。

▶クラブ重量を調整し、ミスショットを減らそう!

ボーケイウェッジのおすすめ人気シリーズ

ボーケイウェッジにはグローバルモデルのSM(スピンミルド)シリーズと日本人ゴルファー向けのボーケイフォージドシリーズがあります。どちらも2年サイクルで交互に新作が発売され、中古市場では好みと予算に合ったボーケイウェッジを選ぶことができます。

ボーケイ SM10

sm10

初代ボーケイデザインスピンミルドから数えてちょうど10代目となるSM10はシリーズの集大成ともいえるモデルです。

SM8から採用されているプログレッシブ&フォワードCGデザインはさらに進化を遂げ、PWとGW(46〜52度)はコンパクトなヘッドサイズと短めのホーゼルを採用することで重心をフェースセンターに設定。フルショットで安定した距離が出せるようになっています。

一方、SWとLW(54〜62度)は長めのホーゼルを採用した高重心&浅重心設計により、ロフト通りにインパクトしやすく、スピンの効いた低めの弾道でターゲットをねらうことができます。また、打球面の熱処理によって溝の耐久性が2倍に向上、ハードな使用条件でもスピン性能が落ちにくくなっています。

ソールグラインドはツアープレーヤーに評価の高いF、M、S、T、D、Kの6種類。仕上げは従来からのツアークロームとジェットブラックに新設定のオールニューニッケルを加えた3タイプから選べます。

▶ボーケイ SM10 の在庫をみる

ボーケイ SM9

sm9

2022年発売のSM(スピンミルド)シリーズ9代目、SM9は前作同様丸みのあるティアドロップ形状でありながら、T100や620CBなどタイトリストのアスリートアイアンとのつながりがよく、アイアンとウェッジを持ち替えたときに違和感がありません。

新しく採用されたニュースピンミルド(TX9)グルーブは、フェースの平面性と溝のエッジの加工精度向上によりボールの食いつきがよくなり、従来以上のスピン性能を発揮します。前作SM8でも採用されたプログレッシブ&フォワードCGデザインもさらに進化し、番手毎の最適なスピン&フェースコントロールを実現してくれます。

ソールグラインドには新たにツアープロのニーズから生まれたTグラインドが追加され、全部で7種類のバリエーションが揃っています。また、仕上げは前作同様、ツアークローム、ブラッシュドスチール、ジェットブラックの3タイプがあります。

▶ボーケイ SM9 の在庫をみる

ボーケイ SM8

sm8

2020年に登場した8代目、SM8はやや面長で丸みのあるボーケイらしい顔を引き継いでいますが、重心設計(プログレッシブ&フォワードCGデザイン)は大幅な進化を遂げました。

スピンを増やすためには重心位置を高くするのが常道ですが、ロフト角の大きなウェッジでは重心が深くなりすぎてフェースを戻しにくくなる弊害があります。これを解決するためにSM8ではトゥとホーゼル内部にウエイトを配置。意図的に重心を浅くすることでプレーヤーが思いのままにフェースコントロールできるウェッジとなっています。

ソールグラインドは全部で6タイプ。56度と58度は4種類、60度は5種類ものグラインドからプレースタイルやコースセッティングに最適な形状を選ぶことができます。仕上げは、ツアークローム、ブラッシュドスチール、ノンメッキのジェットブラックの3タイプです。

▶ボーケイ SM8 の在庫をみる

ボーケイ SM7

sm7

SM(スピンミルド)シリーズの7代目はオーソドックスなティアドロップ形状を踏襲しつつ、シャープなエッジが抜けのよさをイメージさせてくれるモデルです。

SM7の最大のトピックはグラインドバリエーションが6種類に増えたことです。ソールのトゥからトレーリングエッジ、ヒールにかけて大きく削られたMグラインドは、フェースを開きやすくマルチな状況で使えるモデル。

新たに加わったのはMグラインドをベースにしたハイバウンスのDグラインドとローバウンスのLグラインドです。Dグラインドはフルショット、Lグラインドはロブショットがより打ちやすいモデルです。

また、SM6同様、プログレッシブCGデザインとTX4グルーブを採用、ロフト毎に最適なスピン性能を発揮してくれます。仕上げはSM8同様、ツアークローム、ブラッシュドスチール、ノンメッキのジェットブラックの3タイプがあります。

▶ボーケイ SM7 の在庫をみる

ボーケイ SM6

sm6

2016年に登場したSM(スピンミルド)シリーズの6代目は顔がやや小ぶりで操作しやすいモデルです。SM6には新たなテクノロジーとしてプログレッシブCGデザインとTX4グルーブが採用されました。

フェース面上の重心位置(SS)を46〜52度は低め、54〜56度は従来通り、58〜62度は高め、また、溝形状を46〜54度は狭く深め、56〜62度は広めに設計することで、ロフトに応じた最適なスピンコントロールが可能となっています。さらに溝と溝の間のパラレル(平行)ミーリング加工により、短いアプローチでも安定したスピンを実現しています。

ソールグラインドはF、M、S、Kの4種類。中心ロフトの56度と58度はそれぞれ3種類のグラインドから選ぶことができます。

▶ボーケイ SM6 の在庫をみる

ボーケイ SM5

sm5

2014年に発売されたSM(スピンミルド)シリーズの5代目は、ブレード長が短くトゥに丸みのあるティアドロップ形状を採用。フェースを開いたときの違和感がなく上級者がテクニックを発揮できるウェッジです。

新設計のTX3グルーブは従来よりも溝が深く、ボールとフェースの間に芝が噛みにくいためラフからのフライヤーを防いでくれます。

ソールグラインドはF、M、S、T、Kの5種類。売れ筋の56度と58度にはそれぞれ3種類のグラインドが用意されており、とくに58度のKグラインドはソール幅が広くバンカーが苦手な人におすすめです。

また、SM5は高周波熱処理により溝の耐摩耗性がアップしているため、中古で手に入れても高いスピン性能が期待できます。

▶ボーケイ SM5 の在庫をみる

ボーケイ フォージド2023

forged2023

ボーケイ フォージドシリーズの7代目、2023年モデルは、ネックからリーディングエッジ、トゥ、トップブレードへスムーズにつながる曲線が美しく、ボールを包み込むような安心感を与えてくれる軟鉄鍛造ウェッジです。

PWとGW(46〜52度)はリーディングエッジがストレートでスクエアにかまえやすく、SWとLW(54〜60度)は丸みがありフェースを開いてかまえやすい形状となっています。

SM9同様、プログレッシブ&フォワードCGデザインにより番手毎の最適な重心位置とスクエアなインパクトを実現。低ロフトには狭く深い溝、高ロフトには広く浅い溝を採用することですべてのロフトで最適なスピンコントロールが可能となっています。ソールグラインドはF、M、K、Bの4種類があります。

▶ボーケイ フォージド2023 の在庫をみる

ボーケイ フォージド2021

forged2021

ボーケイ フォージドの2021年モデルはリーディングエッジに丸みがあり、フェースを開いてかまえも閉じてかまえても安心感があります。

2019年モデルよりもフェースが大きくなったPWとGW (48〜52度)は、アイアンから持ち替えたときも小さく見えないので自信を持ってフルショットが打てます。

素材は軟鉄とタングステンの複合。タイトリスト独自の同時鍛造製法により最適な浅重心設計を実現し、スクエアにインパクトしやすいウェッジとなっています。

また、溝の幅と深さを低ロフトモデルと高ロフトモデルでそれぞれ最適化、イメージ通りの弾道とスピンで目標をねらうことができます。

▶ボーケイ フォージド2021 の在庫をみる

お得に「ボーケイデザイン ウェッジ」を買うなら

買替え割

オンラインショップが2024年9月からスタートした新サービス「買替え割」をご存知でしょうか。不要になったクラブを下取りに出して、その差額でお得に購入できます!

決済額は、ご購入額から下取り(買取り)額を引いた差額となり、ご購入と買取りをワンストップで行うため、ご購入決済額が割安になります。

下取りクラブは、ご購入品が入っていた箱に入れて送り返すだけです。下取りクラブの集荷依頼も、ゴルフドゥ!オンラインショップで完結いたします。ぜひ、買替え割をご利用ください。

買替え割サービスの詳しい説明はこちら

まとめ

ボーケイウェッジには、SM(スピンミルド)ボーケイフォージドの2つのシリーズが用意されています。

また、それぞれのシリーズには2度ピッチのきめ細かなロフトバリエーション、多くのソールグラインドが用意されています。これらを適切に選択することで、プレーのパフォーマンスを最大限に引き上げることができますが、選び方を間違えると逆効果になる可能性もあります。

ボーケイウェッジを選ぶ際には、自分のかまえやスイング、弾道のイメージ、プレースタイルなどを考慮して最適なモデルを見つけましょう。

ゴルフドゥ!オンラインショップ監修
2025年1月

記事編集者プロフィール

ゴルフドゥ!オンラインショップ編集部

会社名株式会社ゴルフ・ドゥ
所在地埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-1
会社設立2000年4月
お問合せhttps://www.golfdo.com/inquiry/