今回紹介するクラブはキャロウェイの「パラダイム Ai スモーク」シリーズからドライバーの3モデル。2024年2月より順次発売された同社の主力ブランドであり、前作に引き続き「パラダイム」の名称を引き継いでいます。
本記事では「パラダイム Ai スモーク」のドライバーから3モデルそれぞれの性能、特徴などの解説に加えて、実際に試打した印象からどんなゴルファーにおすすめできるかを解説します。
試打は「PGM ゴルフアカデミー 銀座」にて実施。レッスンインストラクターの川合 杏奈さんによる感想を元にお伝えします。
川合 杏奈さんプロフィール
● ライセンス:USGTFティーチングプロ レベル3
● 経歴:大阪学院大学ゴルフ部出身
● 得意クラブ:ドライバーとパター
● 得意レッスン:基礎から応用までレベルに応じたレッスン
「曲がらないドライバー」を探しているゴルファーはぜひ最後までご覧ください。
目次
パラダイム 「Ai スモーク」ドライバーは前作と何が違うのか
2023年よりキャロウェイが新ブランドとして展開する「パラダイム」シリーズ。その名称は、従来の考え方が一変することを表す「パラダイムシフト」に由来しており、「飛びやすさと易しさ」を融合させたモデルとして人気を集めています。
前作の「パラダイム」シリーズでは初中級者向けのパラダイム、パラダイム X、初級者向けのMAX FAST、中上級者向けのトリプルダイヤモンドの4種類が展開され、今作の「パラダイム Ai スモーク」においても、前作を踏襲した4種類のモデルがラインナップされています。
ブランド名、名称が変わっていないことと同じく、コンセプトにも大きな変更はありません。そのため、全体性能をブラッシュアップさせたモデルとなる今作ですが、その進化の幅は非常に大きくなっています。
前作の目玉となっていた「360°カーボンシャーシ」はより軽量化されており、より扱いやすいモデルにアップデート。
20万を超える世界中のゴルファーから集めたデータを、AIに分析させることで導き出したミスの傾向、スイング軌道、インパクトロフトなどの情報も反映して設計されています。
それでは以下から、各モデルの違いについてそれぞれ詳しく解説していきましょう。また、中古販売価格の相場(2024年11月時点)も載せていますので購入時の参考にしてみてください。
パラダイム 「Ai スモーク」のドライバーは4モデル
「パラダイム Ai スモーク」のドライバーは、 MAX、 MAX D、 MAX FAST、 ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)の4モデルで展開。それぞれの性能、特徴、価格帯、そして試打の感想からおすすめする人などを解説していきましょう。
なお、本記事ではツアーバージョンとなる「◆◆◆」モデルを除いた、3モデルを対象にレビューを行いますのでご了承ください。
パラダイム Ai スモーク MAX
性能
「MAX」は本シリーズの中で、最もスタンダードなモデルに位置付けられています。シリーズ唯一となる可変ウェイト「ペリメーターウェイティング」が搭載されており、幅広いゴルファーのニーズに対応可能。
スタンダードのポジションとして、やや易しくつかまりやすくなる設定となっている上に、最大19ヤードの幅で調整できる柔軟性を持ち合わせているといえるでしょう。
特徴
「MAX」の特徴はスタンダードモデルであることからも分かるように、極端に振り切った特徴がない点が「特徴」となります。
前述した可変ウェイトによる調整などを踏まえると、どんなゴルファーにも対応できるオールマイティなモデルです。
「パラダイム Ai スモーク」シリーズの特徴でもある、「打点のミス」への強さはしっかりと感じられるため、曲がりにくいドライバーを求める方にぴったり。
スピン量も適度にありますので、飛距離を安定しながら高い弾道が打ちやすいモデルだといえるでしょう。
パラダイム Ai スモーク MAXを試打
試打した印象
シャフトはTENSEIの50Sを使用して試打。そこまで力強く振らなくても、飛距離が出る印象を感じます。実際、7割程度でスイングしたのですがボールが勝手に飛んでいってくれました。
切り返しで「失敗するかも?」と感じてもクラブが助けてくれますので、凡ミスが起きにくくなると思います。
ホールの後半にバテてきて、多少スイングが変わってしまってもクラブがしっかりと働き、プレイを助けてくれそうな印象。
どんなゴルファーに向いているのか
多少クラブの芯から外れたとしても、ボールが真っ直ぐ飛ぶようにクラブが助けてくれます。
そのため年齢と共に飛距離が落ちてきた、もしくは振れなくなってきたと感じているプレイヤーにおすすめしたいですね。
また18ホールの後半、疲れのせいでスイングが安定せずボールが散ってしまうと感じる方にもぴったりでしょう。
ゆったりとしたスイングであっても、方向と飛距離の安定が期待できるので、今使用しているドライバーよりも易しいモデルを探している場合におすすめですね。
【ギア情報】
シャフト | TENSEI 50 for Callaway(Ai SMOKE) |
発売年 | 2024年 |
推奨レベル | 初中級者向け |
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト | 9°、10.5°、12° |
フレックス(硬さ) | S、SR、R |
クラブ重さ(g) | S/305、SR/304、R/301 |
長さ(インチ) | 45.5 |
キックポイント | 中調子 |
定価 | 96,800円 |
当社中古売価の相場 | 32,000~50,000円 |
▶パラダイム Ai スモーク MAX ドライバーの在庫をみる
▶パラダイム Ai スモーク MAX ドライバーのみんなの評価
パラダイム Ai スモーク MAX D ドライバー
性能
「MAX D」の「D」は「ドローバイアス」を意味しており、ボールを左方向へ曲がらせる特性を持っています。右方向へのミスが多いゴルファーのデータが反映されており、スライスやプッシュといったミスショットが起きにくくなるでしょう。
ヒール打点でもしっかりと飛距離が出やすくなっていますので、右方向へのミスを軽減させつつも安定したショットが期待できます。これまでならスライス軌道で飛んでく弾道であっても、「MAX D」であれば直線的に飛んでいくでしょう。
特徴
ソールの後方にウェイトが搭載されているだけのシンプルなヘッドデザイン。フェースの形状は「MAX」と類似していますが、よりシャローバックが強くなっており、後方がより低く仕上げられている点が特徴です。
また、「MAX」と比較してよりつかまり性能が向上しているため、ヒールヒットといった悩みも解消してくれるでしょう。
パラダイム Ai スモーク MAX Dを試打
試打した印象
シャフトはTENSEIの50Sを使用して試打。第一印象としてはスイング時にヘッドが勝手に走る上に、飛距離が出やすいと感じられました。
ヘッドスピード39m/s時に、ランを合わせて230ヤードを記録。前述した「MAX」では同様のヘッドスピードで210ヤード前後だったことを考えると、やはり「飛ぶ」という印象が1番強いですね。
また、「MAX」と比較してヘッドが平たくなっているため、クラブの重心を安定させたままのスイングが手に入りやすいので、そういった意味でも、飛距離が出やすいモデルとなっているのかもしれません。
当然、「ミスに強い」というシリーズの特徴も持っていますので、ボールを力強く真っ直ぐ飛ばせるでしょう。
どんなゴルファーに向いているのか
非常に楽に飛距離が出るモデルとなっていますので、飛距離を出したい人におすすめです。
ボールを真横から打ち込んでいる感覚が最も強く感じられるため、ヒールに当たる場合や、スライスといったミスが多い方にも使って欲しいですね。
他モデルと比較してヘッドが平たく設計されている印象を抱くため、安定したテイクバックに繋がりやすい気がします。そういった意味では、きれいなスイングを意識したいと考える方にもピッタリでしょう。
スイングの初動が分かりやすいため、クラブを縦振りしてしまう方にもおすすめ。クラブの上げはじめの動きに迷いがある方や、振れば振るほど飛距離が出ない、もしくは曲がってしまうと悩む方にも使って欲しいですね。
【ギア情報】
シャフト | TENSEI 50 for Callaway(Ai SMOKE) |
発売年 | 2024年 |
推奨レベル | 初中級者向け |
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト | 9°、10.5°、12° |
フレックス(硬さ) | S、SR、R |
クラブ重さ(g) | S/305、SR/304、R/302 |
長さ(インチ) | 45.5 |
キックポイント | 中調子 |
定価 | 96,800円 |
当社中古売価の相場 | 32,000~50,000円 |
▶パラダイム Ai スモーク MAX D ドライバー の在庫をみる
▶パラダイム Ai スモーク MAX D ドライバー のみんなの評価
パラダイム Ai スモーク MAX FAST ドライバー
性能
「MAX D」のヘッドデザインをベースにしつつも、特性のフェースとシャフト、そしてグリップが搭載された軽量モデルになっています。
ヘッドスピードを控えめにプレイするゴルファーのデータが反映されているため、ゆったりとしたスイングでも、ボールを力強く飛ばすことが可能です。
シリーズを通した性能でもあるミスショットへの寛容性も高いため、低ヘッドスピードで安定したプレイが実現できるでしょう。
特徴
ヘッドデザインは「MAX D」と類似していますが、ソール後方に搭載されていた交換可能なウェイトが軽量化、そして重心最適化のため省かれています。
つかまり性能は「MAX D」よりも強くなっており、自然なドロー回転が生まれるでしょう。
また、軽量モデルでありながらも、ミスショットのカバーも高くなっています。低ヘッドスピードで効率の良いプレーが実現するクラブだといえるでしょう。
パラダイム Ai スモーク MAX FASTを試打
試打した印象
シャフトはTENSEIの40Sを使用して試打。「FAST」という名称の通り、スイング時にスピードが乗り走っている感覚が味わえるクラブです。ボールを楽に、一直線に真っ直ぐ飛ばす感覚を強く感じられます。
「パラダイム Ai スモーク」シリーズ全てに共通していることですが、多少のミスをクラブがカバーしてくれるので安定したショットが実現する点も素晴らしいですね。
どんなゴルファーに向いているのか
ヘッドが走る感覚が最も強いと感じられるモデルですので、スイングを一つの流れとして打ちたいと考える人におすすめです。
振り抜きやすいクラブなので、これまでインパクトを合わせて打っていた人に使ってほしいと感じます。また、シンプルにドライバーを思い切り振ってボールを飛ばすことが好きな方にもおすすめですね。
【ギア情報】
シャフト | TENSEI 40 for Callaway(Ai SMOKE) |
発売年 | 2024年 |
推奨レベル | 初級者向け |
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト | 9.5°、10.5°、12° |
フレックス(硬さ) | S、SR、R |
クラブ重さ(g) | S/275、SR/274、R/272 |
長さ(インチ) | 45.5 |
キックポイント | 中調子 |
定価 | 96,800円 |
当社中古売価の相場 | 32,000~50,000円 |
▶パラダイム Ai スモーク MAX FAST ドライバーの在庫をみる
お得に「パラダイム Ai スモーク」ドライバーを買うなら
オンラインショップが2024年9月からスタートした新サービス「買替え割」をご存知でしょうか。不要になったクラブを下取りに出して、その差額でお得に購入できます!
決済額は、ご購入額から下取り(買取り)額を引いた差額となり、ご購入と買取りをワンストップで行うため、ご購入決済額が割安になります。
下取りクラブは、ご購入品が入っていた箱に入れて送り返すだけです。下取りクラブの集荷依頼も、ゴルフドゥ!オンラインショップで完結いたします。ぜひ、買替え割をご利用ください。
まとめ
キャロウェイの「パラダイム Ai スモーク」シリーズより「MAX」「MAX D」「MAX FAST」の3モデルについて、それぞれの特徴からどういったプレイヤーに向いているのかを解説しました。
シリーズ全体の特徴であるAI分析に基づいたミスショットの軽減性能は高く、安定したドライバーショットが実現するでしょう。
特に安定したモデルを求める方には「MAX」、右方向へのミスを強く抑えたい方には「MAX D」、軽量モデルを低ヘッドスピードで扱いたい方は「MAX FAST」と細かな好みに応じたモデルが揃っています。
本記事を読んでキャロウェイの「パラダイム Ai スモーク」シリーズが気になったという方は、ぜひ一度ゴルフドゥ!店舗やオンラインショップでの購入をご検討ください。