
今回、打ち比べ紹介するクラブは、2022年発売のPINGのG430シリーズだおライバーです。発売当時、最新技術を駆使した高性能モデルで、強弾道と低スピンを兼ね備えています。
軽量カーボン素材を使用し、ミスヒット時でも安定した飛距離と方向性を保つ「スピンシステンシー・テクノロジー」や、FORGEDフェースで飛距離向上を実現し、飛距離とやさしさの両立によって、多くのゴルファーに支持されています。
本記事では、そんなG430のラインナップと特徴を紹介しつつ、試打した印象を交え、各モデルがどのような人におすすめできるかを紹介します。
試打は「ゴルフドゥ!スタジオグローボ蘇我」にて実施。店長兼インストラクターの一宮 京介さんによる感想を元にお伝えします。また、中古販売価格の相場(2025年5月時点)も載せていますので購入時の参考にしてみてください。
目次
ピン G430 ドライバーとは?
主な特徴として、クラウン部分に軽量なカーボン素材を採用し、余剰重量を最適配置することで、強弾道と低スピンを実現しています。
また、独自の「スピンシステンシー・テクノロジー」により、ミスヒット時でもスピン量を安定させ、飛距離と方向性の向上に寄与しています。
さらに、フェース厚を中心部で約6%、周辺部で約4%薄くした新しいFORGEDフェースを採用し、初速と飛距離の向上を図っています。
このように、G430ドライバーは最新技術を駆使し、ゴルファーのパフォーマンス向上をサポートするモデルとなっています。
G430シリーズの特徴
PINGのG430シリーズは、ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド、アイアンなど、多彩なラインナップを揃えています。
これらのクラブは、飛距離性能、寛容性、操作性を向上させるために、最新の技術とデザインが採用されています。
以降では、本シリーズが売れ続ける理由、そしてドライバーのラインナップとともに試打した印象、おすすめのゴルファーをお伝えします。
G430シリーズが売れ続ける理由
G430シリーズが売れ続ける理由について、以下の3点に沿って解説します。
- 飛距離性能とやさしさの両立
- 豊富なラインナップとフィッティング対応
- 信頼性と高い評価
飛距離性能とやさしさの両立
PING G430シリーズは、飛距離性能とやさしさを高次元で融合させたクラブとして、多くのゴルファーから支持されています。
特に、ドライバーの「G430 MAX」は、PING史上最高の慣性モーメント(MOI)を実現し、上下左右のMOIが10,000を超える設計となっています。
これによって、スイートスポットが広がり、ミスヒット時でも安定した飛距離と方向性を維持することが可能です。
さらに、G430シリーズでは「カーボンフライ・ラップ・テクノロジー」を採用し、ヘッドの深低重心化を実現しています。
これにより、高打ち出し角と低スピンの弾道が可能となり、飛距離性能が向上しています。
こうした技術革新によって、G430シリーズは飛距離とやさしさを兼ね備えたクラブとして、多くのゴルファーに愛用されているのです。
豊富なラインナップとフィッティング対応
G430シリーズは、ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド、アイアンなど、多彩なモデルがラインナップされています。
特に、ドライバーは「G430 MAX」「G430 SFT」「G430 LST」というベースモデルがあり、それぞれに異なった特徴を持っています。
幅広いラインナップから選択できるため、幅広いゴルファーにマッチした1本が見つかるでしょう。
さらに、PINGはクラブフィッティングを推奨しており、専門のフィッティングスタジオでは、ゴルファーのスイングデータや体格に基づき、最適なクラブセッティングを提案しています。
これによって、個々のゴルファーに最適なクラブを提供し、パフォーマンス向上をサポートしているのです。
信頼性と高い評価
PINGは、長年にわたり高品質なゴルフクラブを提供しており、その信頼性と性能は業界内外で高く評価されています。
G430シリーズも、その技術革新とプレイアビリティの高さから、多くのゴルファーから支持を受けています。
使用プレイヤーによるレビューでは、「飛距離が伸びた」「操作性が向上した」といったポジティブな意見が多数寄せられています。
これらの評価は、PINGの技術力とG430シリーズの優れた性能を裏付けるものといえるでしょう。
こうした要素が相まって、PING G430シリーズは高い人気を維持し続けているのです。
技術革新、豊富なラインナップ、そして信頼性の高さが、ゴルファーからの支持を集める要因です。
G430 ドライバーのラインナップ
G430ドライバーのラインナップ、試打した印象を以下のそれぞれのモデルごとにお伝えします。
- G430 MAX ドライバー
- G430 MAX 10K
- G430 MAX 10K HL
- G430 SFT
- G430 SFT HL
- G430 LST
G430 MAX ドライバー

PINGのG430 MAXドライバーは、飛距離性能と寛容性を兼ね備えたモデルです。
特に、上下左右の慣性モーメント(MOI)が10,000を超える設計となっており、スイートスポットが広がり、ミスヒット時でも安定した飛距離と方向性を維持します。
また、460ccの大型ヘッドにより、深低重心設計を実現し、ボール初速を向上させています。
こうした特徴から、本モデルは飛距離と安定性を求めるゴルファーに特に適しているといえるでしょう。
ヘッドスピードが平均的なゴルファーや、スライスに悩む方にも効果的で、真っ直ぐ飛ばす性能が高く評価されています。
一方で、ヘッドスピードが速く、スピン量を抑えた弾道を求める上級者には、後に紹介するG430 LSTモデルがより適している場合があります。
G430 MAX ドライバーを試打した印象
シャフトはALTA J CB BLACK Sを使用し、ロフト角は10.5度です。
ヘッドスピード42.3m/sで打ち出し角度19度、トータル249ヤードの飛距離。バックスピンは2833RPM、サイドスピンは-186というデータとなりました。
前作のG425と比較して、賛否のあった打感と音がG410に寄せてきた印象を抱きます。
PINGならではの柔らかい打球音が楽しめるでしょう。
ミスしてもブレにくい、直進性の高さを兼ね備えたモデルになっています。
シリーズの中でもノーマルモデルとなっていますので、選択に迷った場合の選択肢として間違いないでしょう。
G430 MAX 10K ドライバー

G430 MAX 10Kドライバーは高慣性モーメントをうたったモデルであり、PING史上最高の慣性モーメント(MOI)となる上下左右のMOIが10,000を超える設計となっています。
これによって、ミスヒット時の方向性のばらつきを抑え、安定したショットをサポートします。
従来モデルでは可変式ウェイトを採用していましたが、G430 MAX 10Kドライバーでは28gの高比重ウェイトを固定式で搭載。
慣性モーメントを最大化し、スイングバランスの調整や安定性が向上しています。
ヘッド体積は従来通り460ccですが、フェース長やフロントバックのサイズを拡大し、投影面積を広げることで、より高い寛容性と安定性を実現させています。
G430 MAX 10K HL ドライバー

PINGのG430 MAX 10K HLドライバーは、G430 MAXドライバーをベースに、特にヘッドスピードが40m/s以下のゴルファーや高弾道を求めるプレーヤー向けに設計されています。
G430 MAXドライバーとの主な違いとして、ヘッド後方の専用ウェイトや軽量シャフト、軽量グリップを採用し、クラブ全体の軽量化と操作性を向上させている点があげられます。
結果として振りやすさと高打ち出し角が実現し、ミスヒット時の許容性も高まっています。
本ドライバーは楽に飛ばすゴルフを目指すゴルファーに適したモデルだといえるでしょう。
G430 MAX HL ドライバー
PINGのG430 MAX HLドライバーは、G430 MAXドライバーをベースに、特にヘッドスピードが平均的なゴルファーや高弾道を求めるプレーヤーを想定して設計されています。
ヘッド後方部に専用の軽量ウェイトを搭載し、全体的な軽量化を実現。
ヘッドスピードが平均的なゴルファーでも振りやすく、高弾道のショットを打ちやすくなっています。
軽量化によってMOIが低下しがちな中、G430 MAX HLドライバーはG430シリーズの設計を踏襲し、高いMOI値を維持しています。
これによって、ミスヒット時でも方向性と飛距離の安定性が確保されています。
G430 SFT ドライバー

PINGのG430 SFTドライバーは、スライスを抑え、ボールをつかまえやすくする設計が特徴です。
特に、ソール後方の可変式ウェイトを「DRAW」と「DRAW+」の2ポジションに設定することで、つかまり度合いを調整できます。
これによって、G430 MAXドライバーと比較して、より強いドロー効果を得ることが可能となっています。
直進性と安定性を重視するゴルファーにおすすめしたいG430 MAXドライバーとは異なり、G430 SFTドライバーは、スライスに悩むゴルファーや、ボールをつかまえやすいクラブを求めるプレーヤーに適しているといえるでしょう。
G430 SFT ドライバーを試打した印象
シャフトはALTA J CB BLACK Sを使用し、ロフト角は10.5度です。
ヘッドスピード41.8m/sで打ち出し角度17度、トータル235ヤードの飛距離。バックスピンは2350RPM、サイドスピンは-435というデータとなりました。
SFTモデルということで、ボールを捕まえやすいモデルとなっています。
G425と比較して、ウェイト調整ができるようになった点は大きなポイントです。
もともとドローポジションではありますが、さらにドローにできるなど、前作のモデルよりも捕まり性能が向上したといえるでしょう。
スライスに悩むゴルファーに使用していただきたいモデルです。
G430 SFT HL ドライバー

G430 SFT HLドライバーは、従来モデルであるG430 SFTドライバーをさらに改良し、特にヘッドスピードが平均的なゴルファーやスライスに悩むプレーヤー向けに設計されています。
ヘッド後方部のウェイトを軽量化し、専用の軽量シャフトとグリップを組み合わせることで、クラブ全体の重量を約270gに抑えています。
ヘッドスピードが平均的なゴルファーでも容易に振り抜くことができ、高弾道でつかまりやすいショットを実現します。
また、ヒール寄りの重心設計によって、ボールをつかまえやすく、スライスを抑制します。
方向性の安定性が向上し、ミスヒット時でもコース内にボールを収めやすくなるでしょう。
G430 LST ドライバー

PINGのG430 LSTドライバーは、ヘッドスピードの速いゴルファー向けに設計されたモデルであり、強い弾道と低スピンを実現します。
440ccの小ぶりなヘッドサイズと、カーボンフライ・ラップ・テクノロジーを採用したカーボンファイバークラウンによって、軽量化と低重心化を達成。
ボール初速の向上とスピン量の減少を実現し、飛距離性能を高めています。
特にヘッドスピードが速く、低スピンで強い弾道を求めるゴルファーに適しています。
実際、PGAツアーの多くのプロゴルファーがこのモデルを使用しており、その性能の高さが証明されているのです。
G430 LST ドライバーを試打した印象
シャフトはALTA J CB BLACK Sを使用し、ロフト角は10.5度です。
ヘッドスピード42.7m/sで打ち出し角度17度、トータル250ヤードの飛距離。バックスピンは2334RPM、サイドスピンは328というデータとなりました。
シリーズの中でもロースピンモデルということで、その他モデルと比較してスピン量が抑えられるドライバーになっています。
打ってみた感想としても、通常モデルよりもスピン量が落ちる印象は受けます。
しかし、その他メーカーのロースピンモデルと比較して、PINGならではのボールの上がりやすさも兼ね備えています。
そのため、ロースピンモデルとしては優しいドライバーに仕上がっているといえるでしょう。
通常モデルでスピン量に課題を抱くプレイヤーに使用を検討してほしいです。
まとめ
PINGのG430ドライバーは、飛距離性能と寛容性を兼ね備えたクラブであり、特に「G430 MAX」モデルは慣性モーメント(MOI)を高め、ミスヒット時でも安定した飛距離と方向性を実現しています。
また、軽量カーボン素材やスピンシステンシー・テクノロジーによって、飛距離と安定性が向上しているなど、幅広いゴルファーに対応しています。
豊富なラインナップやフィッティングサービスによって、個々のゴルファーに最適なクラブが見つかるはず。
高い評価を受けているこのシリーズは、ゴルフパフォーマンス向上に貢献する一品といえるでしょう。
本記事を読んで各モデルが気になったという方は、ぜひ一度「ゴルフ・ドゥ」での購入をご検討ください。
記事編集者プロフィール
ゴルフドゥ!オンラインショップ編集部
会社名 | 株式会社ゴルフ・ドゥ |
所在地 | 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-1 |
会社設立 | 2000年4月 |
お問合せ | https://www.golfdo.com/inquiry/ |