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冬のラウンドで気を付けたい事と積極的に取り入れたい事

豆知識
冬のラウンドで気を付けたい事

冬季のラウンドは何かと悪条件が揃ってしまいます。低気温はもちろん、風、霜、グリーンの凍結、芝生が休眠状態なのでディボットに入る確率が高まるなどなど挙げれば切りがありません。今回はそんな悪条件でもスコアをまとめる為のポイントや注意点などを紹介します。

何に注意を払うべきか

何に注意を払うべきか

服装は下半身を冷やさないようにする

冬季は当然少しでも暖かくラウンドを行いたいのでついつい厚着になりがちで、身体が温まって薄着になった途端にミスショットが続発してしまう方を多く見かけます。当たり前ですが、薄着になる事で身体の回転などが楽になって大きくなりタイミングが若干ズレてしまうからです。

これをなるべく抑える為にも、下半身(特にふくらはぎ)を温める様に心掛けてみましょう。ふくらはぎは「第二の心臓」と言われています。心臓へ血液が戻る時に極力暖かい血液が心臓へ戻る様にコントロールする事で、上半身は多少薄着でも暖かくラウンドができるようになります。

ズボンの下にヒートテック等を履き、その上からホカロンを貼って且つレッグウォーマーで覆えば完璧。ちょっとした工夫がラウンドを快適にしてくれますので試してみてください。

軽く汗を出すくらいの準備体操をする

準備体操を適切に取り入れている方は非常に少ないのですが、コースへ到着した後にできるストレッチはほとんどが不十分です。これだといきなりスタートホールで身体を痛める確率を上げている様なものです。

特に冬季は家を出る前に1度軽く汗を出すぐらいの体操を行っておきましょう。そしてコースへ到着したら再度軽めにストレッチを行ってください。練習場でも直ぐにしっかりスイングが行えます。出発前にひと汗出せるか否かで勝負ありです。事前準備を怠らない様にしましょう。

コースへの到着時間は1時間半前を目安にする

基本的には1時間前と言われていますが、冬季は1時間半前を目安にしましょう。路面凍結時期は他の車両が立ち往生して渋滞などの巻き添えを強いられる事も考えられます。迂回をする事になっても焦らずコースへ向かえる余裕を持っておく事です。

早く到着したら沢山パター練習もできますし、初めてのコースであればコースマネジメントの予想も立てられます。考えられる不慮の事態を想定して時間設定を行いましょう。

練習の順番を工夫する

冬季は練習の順番にも気を配りましょう。ほとんどの方がいきなり練習場へ向かってショット練習を始めてしまいます。その後はスタート時間が来るまでパター練習。このパターンが非常に多いかと思いますが、冬季はNGです。

パター練習を行っている間に再び身体が冷えてしまうのでパター練習はショットの前に行っておくのがベターでしょう、ショット練習もスタート10分前弱ぐらいに終わる様にペース配分を意識して身体の温かい状態でスタートできるようにしてみましょう。

また、近年はセルフプレーが多くなっているのでコースを隅々まで把握する事は難しいかもしれません。その様な時はバッグ降ろしをしているキャディーさんなどにグリーンが凍結しやすいホールなどを聞いておくのもおすすめです。

情報収集力は自己責任、できる限り多くのホール情報を持ってラウンドする事が精神安定に繋がります。事前情報を集めるのはルール違反ではありませんので、積極的に収集しましょう。

取り入れてみよう!コース戦略の方法

取り入れてみよう!コース戦略の方法

ラウンド中のクラブ選択

では、いよいよスタートです。冬季の午前中は遅いスタートと言えども凍結しているグリーンが多くある事を念頭に置きましょう。当然グリーンへ直接乗せる様なクラブ選択は危険が伴いますので、グリーンエッジよりも更に手前に止まるぐらいの「乗せない精神・届かせない精神」が必要です。

直接グリーンを狙ってボールが跳ねてグリーン奥のOBや林にまっしぐらよりは遥かにマシ。グリーン手前からアプローチする場面が多くなり、とても良いアプローチ練習になります。アプローチが苦手な方も技術力をUPさせる絶好のチャンスと捉えましょう。

 100ヤード以内は地上戦

冬季の芝生は休眠状態で抵抗が少なく、当然の事ながら比較的ランが多くなります。これを上手く利用するのもマネジメントの一つです。100ヤード以内からのショットは7番やユーティリティーなどを使ってランニングで乗せるイメージです。特に凍結しているグリーンへの対策となるので一度はチャレンジしてみて下さい。

この方法に自信が持てたら「ゴルフは地上戦が基本」を積極的に選択する様になるでしょう。グリーンまでフラットな時や、打ち下ろしホールなどで活躍してくれますので、最初は距離感が合わないかもしれませんが、徐々に振り幅や強さのイメージが出せるようになるでしょう。

極端ではありますが、グリーンまでのフェアウェイに起伏が無ければ50ヤード前後からパターの選択肢も見えてくるはずです。こうなると冬のゴルフは風の影響なども混ざり、想像力が豊かになります。

風はどの方向から吹いてくるのか

季節に関係なく常に風は吹くものですが、特に冬季の北風は強風に感じるものです。風速1メートルで体感1℃下がると言われています。体温が下がれば当然全身に力が入りやすく、動きが鈍くなります。冬場は何故か肩がこる、疲れるなどは錯覚ではなく寒さによる身の縮みで力が入ってしまう時間が長いからでしょう。

風は夏季よりも強く吹くイメージがありませんか?必ずスコアカードの裏面(コース全体図)などを見て北風が吹いてくる方向を大まかにでも把握する事もポイントです。

意外と全体図を見て東西南北を確認されている方は少ないですが、これを見る癖が付けば応用で太陽の昇る方向と沈む方向も確認でき、ホールによって一日中陽の当たらないグリーンや直ぐに陽当たりが良くなるグリーンなどを知ることが可能になります。加えてクラブ選択や狙う箇所も更に慎重になれるでしょう。

向かい風(アゲインスト)に要注意

向かい風が強いホールに限って打ち上げのホールが多くなる傾向があります。これは一番ボールが飛ばない状況です。特にスライサーにとっては苦しいホールとなるでしょう。少しでも前に飛ばしたい気持ちは充分理解できますが、スライスが大きいほど球は高くなり余計に風に戻され飛ばなくなります。

この場合、いつもよりティーの高さを低くして打ち出し角度を少しでも低くする意識が必要です。そして、敢えて長いクラブを短くグリップして高さを抑えてプレーができると風の影響を最小限に抑えられるでしょう。スライスの大きい方は、フックの練習を取り入れて風と対立させるのも攻略の一つです。

まとめ

気温が下がる事で本来できることが出来づらくなるのは当然です。夏場の様に最大パフォーマンスを行うためには朝からしっかりした準備が必要という事。夏季以上に時間の使い方に気を配り、飛ばない・飛ばせない季節でどの様にプレーをするのかは考え方次第で変えられます。

夏季と同じクラブ選択では少し風が吹かれたら対処は難しいので、夏季には夏季のラウンド方法、冬季には冬季のラウンドの方法があることを理解しましょう。

厳しい条件の冬季だからこそ考え方を柔軟に余裕の有るクラブ選択、普段は実行した事のない攻め方などにチャレンジしてみましょう。


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