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春に向けて家でできるスイングチェックと飛ばすためのトレーニング

豆知識
春に向けて家でできるスイングチェックと飛ばすためのトレーニング

冬季になるとラウンドの回数が自然と減ってくる方が多いはずです。いつもの事だからと、そのまま春まで何もせずに時間を経過させてしまうのは折角掴んだ感覚を失うことに繋がってしまいます。ぜひこの時期だからこそスイングの見直しや掴んだ飛距離を保つコツを自分のものにしたり、もしくは飛ばすためのトレーニングを行ってみてはいかがでしょうか?

スイングチェック項目

まずはスイングの見直しについてまとめます。

①曲がりの大きい人ほどグリップの再確認

ラウンド中、18ホール全てのショットがストレートボールで終わらせる事はほぼ不可能と言って良いでしょう。ボールは曲がる/曲がりやすいと常に意識していても、ついついストレートボールを過剰に求めてしまうものです。

決して悪い訳ではありませんが、自分の「持ち球」や「曲がり幅」を把握している方がスコアがまとまりやすいでしょう。ただ、曲がらないに越したことはありませんので極力曲がりを抑える努力は必要です。

左右バラバラにボールが曲がる方は改めて「グリップ(握り方)」を再確認しましょう。ある程度ゴルフ歴の長い方ならご存じの通り、握り方を変えると繊細な指先が違和感を覚えて一時的にミート率が低下します。シーズン中ではこれを嫌がってグリップの見直しはほとんど行わない方が多く、つい疎かになってしまいます。ラウンドの少ない機会を狙って是非美しいグリップに変更して曲がりを抑えられる様にしてみましょう。

また、スライスが多い方はやや「ストロンググリップの導入」、フックやヒッカケが多い方は「ナチュラルグリップ(若干のウィークグリップ)」を試してみたり、市販されているグリップトレーナー(握る指の形が形成されている)を活用してみましょう。グリップはクラブとの唯一の接点ですので、調子の悪い時だけでなく常にチェックする様に心掛けましょう。

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②ポスチャーやアドレスの美しさを追求

ゴルフに限らずあらゆるスポーツで、何気ない動作や立ち振る舞いだけで「上手そうに見えてしまう雰囲気」を出している方をたまに見かけます。これは姿勢や程良い脱力感だったり、おどおどしていないなどの「余裕」が醸し出すものでしょう。

こういう相手とラウンドすると、どうしても対戦する前から相手の雰囲気に呑まれて実力が発揮できなくなるのを経験したこともあるのではないでしょうか。この段階で負けてしまっていますので、逆の立場に慣れる様に意識したいものです。

ゴルフも何気ない素振りや所作で上手そうに見えてしまう時があります。その一つとして重要なのが、まずポスチャー(姿勢)でしょう。左右均等な重心配分、肩や腕の脱力、尻高の前傾、この3点を鏡を見ながら修正してみてください。普段のポスチャーと比較し、違いを感じ取り、同伴者に上手そうな雰囲気を見せつけましょう。

次はアドレスです。ポスチャーと混同されている方が多いですが、アドレス(構え)は球筋によっても変化するものなので一定ではありません。

高い球を打ちたい場合は右肩が下がって目線の高いアドレスとなり、低い球を打ちたければボールは右、左足重心の度合いが多くなり目線も低くなるでしょう。これからどの様な球筋でショットをするのか言わずとも同伴者が分かる様になると自分のペースでプレーが行えるようになるかもしれません。合言葉は「止まっている箇所(グリップ・ポスチャー・アドレス)ほど美しく」です。

③バランス(3方向)

一番初めに身に付けたいスイングとは「再現性が高いスイング」です。これは究極で永遠のテーマですが、主にスイング中のバランスが重要となってきます。力任せに思いっきり振っても空振りでは意味がありません。プレー中に様々なミスショットが出てしまう方はこのバランスを改めて見直して矯正を行ってみましょう。

そもそもスイングは「身体がどの様に動くか」という立体的な部分とクラブがどの位置でどの様に動いているか空間的な部分の両方のイメージが必要です。その両方を良くするのがバランスで、主に3方向のバランスを意識してみましょう。

上下のバランス

プレー中にダフリやトップ、チョロなどが多い方はスイング中に上下動が多くなっていないか確認しましょう。正面に鏡を置き、目の高さが変わらない様にシャドウスイングを繰り返し行ってみましょう。長いクラブの時・短いクラブの時と前傾の深さを変えながら行いましょう。

左右のバランス

俗に言うスエ―が代表でしょう。バックスイング時でのスエ―は弱々しいトップとなり飛距離が出ないだけでなく、重心が右に残りやすく煽り打ちになる方が多いです。また、ダウンスイング時に目標方向へ流れてしまう方も多く見られます。

これは特にドライバーショットで「テンプラ」が続発しやすくなるので修正が必要です。これも鏡を正面にセットし、左右のブレが少なくなる様に1つの軸を意識したスイングを目指しましょう。最初は躍動感が少なくなるような感覚になりますが動き過ぎが原因である事を知っておきましょう。その場で回転する意識が左右の曲がりを徐々に抑えてくれるでしょう。

前後のバランス

ミスショットで目を塞ぎたくなるのは圧倒的に「シャンク」でしょうか。打感も悪く次のショットを打つのが怖くなるぐらいです。このシャンクですが、自分がどの様な体の動きでシャンクしているのか、またはどの様なクラブの動きでシャンクしているのかしっかり見極める事が重要です。

ダウンスイング中、右足や右ひざが前に出てしまう方はクラブの運動がインサイドアウトになりやすく手元が身体から離れて浮いてしまいシャンクが出やすくなります。

一方、ダウンスイング中で右肩が前に出てしまう方はクラブの運動がアウトサイドインになりやすくシャンクとなってしまいます。前後の身体の動きがシャンクを誘発させてしまうのも事実なので鏡を正面ではなく横にセットし、お尻の位置が前後に動きすぎていないかを確認してみましょう。又、トップから切り返しの瞬間に右肩がボールへ向かっていく様な動きになっていないかもチェックしてみましょう。

④バランスが整ったら目を閉じてシャドウスイング

③でスイングバランスが整ったら、次のステージとして「目を閉じてシャドウフルスイング」にチャレンジしてみましょう。これは非常に難易度が高く、どのバランスが崩れてもフィニッシュが決まりません。ある程度しっかりスイングしてフィニッシュを崩さずバランスよく立っていられる様に訓練してみましょう。

目を閉じてスイングすると手足の先端にまで意識が届きやすくなります。長めのスポーツタオルをクラブ代わりに使ってスイングするのも良いでしょう。

⑤大きいフォローからなる躍動感のあるフィニッシュ

プロ、アマ問わず飛距離の出せる方というのは、共通して大きいフォローと回り足りないぐらいのフィニッシュのダイナミックさがあります。距離の出ない人ほど力に頼ろうとする傾向が強いので、インパクト直前でスイングが終わってしまいます。これでは最大速度が必要とするフォロースルーでは減速状態となり軌道の小さいフォローになってしまうでしょう。

力は入れるものではなく出すものという意識で、目標方向へ力を解放するようなイメージだけでも良いので、フォローでは加速を止めない事を心掛けましょう。

程よく力が抜けていれば遠心力が働くので必然的にフォローも大きくなってきます。インパクト以降は右半身を積極的に目標側へ回していきましょう。勢い余って前に歩き出せるぐらいになると最高です。

飛ばしのチェック

次は飛ばしのチェックです。

① 腕の振りを強化(力ではない)

できるだけ軽い物を思いっきり振る!ただこれだけです。スポーツタオルだったり、ヘッドの付いていないシャフトだったり、近年多くの方が使っている2本セットの「アライメントスティック」など軽い物をできる限り速く思いっきり振るトレーニングです。恐らく最初は5回も振れば疲れてしまうでしょう。しかしながら1日朝昼晩10回ずつでも行っておくとヘッドスピードの変化に気付けるはず。この時はスイングの形は気にせずに行って構いませんが、バランスだけは必ず意識しておきましょう。

② ブルガリアンスクワット

これは飛ばすためのトレーニングとしては有名です。要は片足スクワットです。片足を椅子や台に乗せて両手で1~2㎏程度のダンベルなどを持って片足5回ずつ(1セット)ぐらいから始めてみましょう。週3回で3セットずつを行えるようにして徐々に運動回数を増やしてみてください。週3回のペースは増やさなくても大丈夫です。

③ 垂直飛び

これも非常に単純なトレーニングですが、スイングのインパクトからフォローにかけての地面反力を最大に生かすために必要な運動です。大きくかがみ込み、垂直上方へ思いっきりジャンプしてみましょう。この時の両腕はフリーでOKです。慣れてきたら連続で10回はジャンプできるように頑張ってみましょう。

一見スイングにはなんら関係無いように思えますが、このジャンプトレーニングは非常に重要です。慣れてきたら、連続ではなくても大丈夫なので、ジャンプして体全体を180度ターンしてみましょう。(右回り・左回り両方)スイング中の回転速度が上げられます。

④ 椅子に座って上半身捻じり体操

背もたれを使わず両足を揃えて椅子に座ります。クラブを1本用意し両端を握って両肩に添える様にセットしましょう。下半身をなるべく動かさない様に上体(肩から腰回り)を左右に捻じってみてください。最初はかなり苦しくキツイ体操ですが、上半身と下半身の捻転差を大きく作れるようになります。捻じれはパワー蓄積に欠かせません。

まとめ

スイングの見直しや修正、トレーニング開始の時期や年齢は全く関係有りません。ペースや回数はもちろん異なりますが、いつ始めても遅くは有りません。皮膚と同様に4週間前後で筋肉も入れ替わると言われています。最低でも1か月継続して行う事で、動きの変化や筋力の変化を得られるのではないでしょうか?ラウンドが少ないこの時期に心機一転、是非取り入れてみましょう。

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