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第7回 実は奥が深いユーティリティ

ゴルフギアの選び方
実は奥が深いユーティリティ

こんにちは。ゴルフ坊やだよ!
今回は、ユーティリティの知っていると得をする情報を教えちゃうよ。
第2回で紹介したけど、ユーティリティは今あるジャンルの中では最後に生まれた最新のクラブ。

フェアウェイウッドとアイアンの良いところをそれぞれ抜き出して作られたこのクラブは、日本では今やクラブセッティングに欠かせない存在になっているよ。

海外では、こういうフェアウェイウッドとアイアンの間のクラブをハイブリッドと呼んでいて、こちらも人気急上昇中。それだけ使い勝手の良いクラブということだね。

そんなユーティリティにも実は種類があるって皆さんご存知でしたか?
知っておくとユーティリティがもっと活躍すること間違いなし。ではいってみましょう!

ウッドタイプとアイアンタイプで得意な球筋が大きく変わる

ユーティリティクラブは、大きく分けて2つのタイプに分かれるんだ。
ウッドに近い形状のものをウッドタイプ。アイアンに近い形状のものをアイアンタイプとそれぞれ呼んでいるよ。

ウッドタイプは高弾道、アイアンタイプは強弾道

一番の違いは弾道で、奥行きがあり重心が深いウッドタイプはボールが上がりやすく、アイアンタイプは重心があまり深くないので前に飛ぶ強い弾道が打ちやすいよ。

ウッドタイプユーティリティの代表的な形
ウッドタイプのユーティリティ
・フェース面が大きくせり出している出っ歯なモデルが多い
・ソールはウッドのように抜けや滑りを重視した形状
・FWほどではないが重心が深く低くなるように設計

アイアンタイプアイアンの後ろを膨らましたような形
アイアンタイプのユーティリティ
・アイアンと同じようなネック形状でネックよりフェースが引っ込んでいるモデルもある
・フェース上下は狭めだがヒール側が低いアイアンと同じような形状
・フェース周りはアイアンに似ているがヘッド後方はアイアンより奥行がある

ウッドとアイアンの欠点を克服したのが人気の秘密

ユーティリティがゴルファーに受け入れられている理由に、ウッドとアイアンそれぞれの「打ちにくさ」となる部分を緩和していることにあるんだ。

ウッドより当てやすく、アイアンより上がりやすい

ウッドタイプは、フェアウェイウッドの長さと重心の深さによるミートしづらさを軽減しているし、アイアンタイプは普通のアイアンに比べて重心が深く取られているので、アイアンよりもボールが上がりやすく、ウッドよりも強い弾道を打ちやすくなっているんだよ。

ウッドタイプの良いところ
アイアンタイプの良いところ

フェースの張り出し具合で適した打ち方が変わる

ユーティリティクラブを選ぶ中でひとつ知っておいて欲しいのが、FP(フェースプログレッション)値と呼ばれるシャフト軸線からフェースの先端までの距離の違い。

簡単に言うと、このFP値は「どれだけフェースが前に出っ張っているか」をあらわした数値。
大きいといわゆる出っ歯なモデルになり、逆に小さいとアイアンのような歯があまり出ていない形状になるよ。

FP値が大きいクラブは出っ歯なのでボールを芝から拾いやすく、なだらかなクラブ軌道のレベルブローで打ってもボールは上がってくれる。

FP値が大きいユーティリティ
・ボールが上がりやすい
・芝からボールがミートしやすい
・なだらかなヘッド軌道が向いている

逆にFP値の小さいクラブは、上から下に振りおろすダウンブローで打つとボールがとらえやすくできていて、強い弾道が打ちやすいんだ。

FP値の小さいユーティリティ
・強いボールが打ちやすい
・上から振りおろすようなヘッド軌道が向いている

打ちたい球筋で選んでもよし、打ち方で選んでもよし

ユーティリティは、170ヤードから200ヤード、飛ぶ人では220ヤードぐらいは狙っていけるクラブ。これが上手くいったら長いコースですっごい武器になるよね。

自分がどんな打ち方でどんな球が打ちたいかを理解しておけば、正しいクラブを選びやすくなり、より長い距離がやさしく打てるようになるよ。

ウッドタイプのクラブがおすすめのゴルファー

  • 楽にボールを上げたい人
  • レベルブローに打ちたい人
  • アイアンが苦手な人

アイアンタイプのクラブがおすすめのゴルファー

  • 強弾道を打ちたい人
  • ダウンブローで打ちたい人
  • アイアンが得意な人

言い換えると、自分の打ち方とクラブの操作しやすい打ち方が一致していないとミスショットにつながる可能性があるんだ。
だから、できるだけ自分に合ったヘッドを選ぶことをおすすめします!


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