後少しでグリーンという所でミスをしてしまうと、がっくりきますよね。そうならないように、グリーン周りでのアプローチは練習を重ねることが大切です。
そして、ただやみくもに練習するだけでなく、しっかりとコツを把握して練習するとよりよい効果を発揮します。
アプローチで失敗しないように、コツを勉強していきましょう。本記事では、グリーンまわりでのアプローチのコツについて解説していきます。
目次
グリーン周りのアプローチは上げるよりも転がす
グリーン周りでは、ボールを上げるよりも転がすことを第一に考えましょう。
アプローチは基本的に、転がせる状況なら転がしてしまう方が、ミスの可能性が少なくなります。すなわち、ランニングアプローチを選択すべきと言えます。
ボールを目標に向けて上げるのは難しく、失敗するリスクが高いです。転がすアプローチなら、距離感さえつかめればねらい通りに飛ばすことができます。
アプローチで転がせるための条件
グリーン周りであっても、もちろん転がせない場合もあります。例えば、池やバンカーなどの障害物がある場合です。この場合は、ボールを浮かせないといけません。ボールを浮かせるのであれば、ウェッジというクラブを使うことになります。
転がすアプローチと上げるアプローチはまったく種類が異なります。本記事では転がすアプローチのみに絞って解説します。
転がしアプローチで使うクラブ
転がしアプローチで最初に選択を考えるべきクラブは、パターです。
パターというとグリーン上で使うイメージがありますが、グリーン周辺で寄せる場合でも十分使用することができます。パターは転がすことに特化したクラブですので、まずはパターを使えないか考えましょう。
ただし、芝生が逆目になっている場合は、パターを避けたほうがいいでしょう。パターは地面スレスレを通るクラブであり、逆目の芝生に当たってしまうと、インパクトが乱れる恐れがあります。
逆目になっている場合は、7~9番などの短いアイアンを使うことを考えましょう。短いアイアンはアプローチでも力を発揮することができます。
アプローチと言えばウェッジを使う人もいるかもしれませんが、転がすアプローチの場合は注意が必要です。サンドウェッジやアプローチウェッジといったものはロフト角が大きいため、フェース面が上を向いて、ボールが上がってしまうからです。またロフト角が大きいと、スピン量も増えやすくなるのでボールが落ちた後の距離があまり安定しません。
グリーンまでそれなりに距離があって、けれども転がせる場合は、ピッチングウェッジというウェッジならおすすめできます。ピッチングウェッジはロフト角が45~47度とウェッジの中では小さく、パターほどではありませんが転がすことに適したクラブです。
ミスをしない転がしアプローチの方法
それでは転がしアプローチの具体的な打ち方を説明していきましょう。これらのコツに注意して練習していけば、きっと上達することができますよ。
スタンス幅を狭くする
アプローチではスタンス幅を狭くすることを意識しましょう。スタンス幅が広いと、不必要に体重移動をする必要があるからです。不必要に体重移動をすると、ミスショットをしてしまいやすくなります。
左足に重心をおく
重心は左足の方にかけておくのが転がしアプローチの基本です。左足に重心をかけておくと、体重移動の心配がなくて、スイングが比較的安定するメリットがあります。
ボールを上げる場合は左足に重心をかけすぎるとうまく上げられませんが、ボールを上げる必要がない場合は左足に6、7割の体重をかけてしまってよいです。
ボールの位置は右足の前にする
ボールの位置は右足の前にセットしましょう。左足の方に置くとボールが上がってしまって、うまく転がすことができなくなります。
ボールの位置は左足前がちょうどよく、この場所にいつも置いておけば、安定したインパクトをむかえることが可能です。逆に右方向に置きすぎると、ボールの頭を叩いてトップしてしまうことが多くあるので注意しましょう。
クラブは短く持つ
グリップの位置は通常ショットよりも短く持つ方がよいです。真ん中あたりがちょうどよく、そこから自分の調子に合わせて調整していきましょう。クラブを短く持つとフェースを感じやすくなって、安定性の高いショットが出せるようになるメリットがあります。
クラブの握り方はオーバーラッピングがよいですが、向いていない人には逆オーバーラッピングもおすすめです。逆オーバーラッピングはパターを握るときの握り方ですが、転がすアプローチにも使えます。逆オーバーラッピングだと両手に一体感が出て、クラブを振り子のように一定間隔で動かすことが可能です。また、手首を力を使わず振り子運動のみで打つことができるので、ストロークが安定します。
ハンドファーストに構える
転がすアプローチではハンドファーストに構えるのが基本です。
ハンドファーストにすることによって、ボールの高さやスピン量が安定し、ダフリやトップのミスがなくなります。
ハンドファーストとはクラブヘッドよりもグリップの方を前方に出すアドレスであり、ゴルフの基本的な構えです。しかし中級者以上でもできてない場合が多くあるので、一度フォームを見直してみましょう。
逆にハンドファーストを意識しすぎて、手を前に出すぎてしまう人もいます。ハンドファーストを綺麗に作るコツは、グリップが左足のつけ根あたりにくるようにして、左腕とシャフトが一直線になるように構えることです。
肩を振り子のようにして均等に降る
転がすアプローチはインパクトが肝心であり、インパクト時にフェースの向きが変わっていると、ターゲットからボールがずれてしまいます。
転がすときにミスをしないコツは、肩を振り子のようにして均等に降ることです。両肩とグリップで三角形を作るようにし、スイング中は三角形を崩さないようにします。
振り子のようにして打つと、手首を全く動かさなくなるので安定性が増しますし、緩むことがありません。転がすアプローチのときは、振り子をイメージしてクラブを左右対象にふることを意識してみましょう。
まとめ
グリーン周りでの転がすアプローチは意外と難しく、スコア100切りを目指すためにはミスをしないことが肝心です。
転がすアプローチは正しいフォームを意識して距離感をつかめるようになれば、安定して打てるようになります。グリーン周りでのアプローチを得意になり、スコアアップを目指していきましょう!