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ラインを読むのはグリーンに上がってからではない?ラインの読み方のコツとは?

スコア100切りのコツ

会話や景色を楽しみながらプレーする事が多いと思いますが、ラウンド中は情報をいかに収集するかがスコアアップのポイントになります。

その中でも、セカンドショット以降グリーンへ向かいながら大まかなグリーンの傾斜を見ている人は少ないと感じます。全体的な起伏は遠目からの方が確認しやすく、細かな傾斜は近づいて目線を低くして確認します。全体的な起伏(グリーンの一番高い箇所と低い箇所を把握する事が重要)が掴めていれば最終的にラインに迷ったときの判断材料になります。

今回はこの様なラインの読み方のコツにフォーカスしていきます。

ホールの池や川の影響を考えよう


ライン上では、傾斜に反して反対側に曲がる事が多くあります。これは、芝生の目が池や川などの方へ向かいやすいと言われているのが理由です。プレーしているホールに池や川が無くても隣ホールの池や川の影響を受けることがありますので、ウォーターハザードの位置を確認しておくのも情報収集の一つです。

余談ですが、富士山に近いコースでは富士山に向かって転がりが早くなるなど聞いたことがある人もいるでしょう。グリーンに上がってからのライン読みは情報が薄いのではっきりと決断ができません。少しでも多くの情報を得て、ライン読みに活かしたいものです。

ラインを読む順番を決めておこう

ラインを確定させていくために大まかな順番を決めながら行いましょう。一般的なライン読みの手順は、以下の通りです。

グリーン手前から全体的な傾斜を把握する

遠目からグリーン全体の傾斜、池や川の方向、湿地や陽当たりなど確認しながらグリーンへ向かう様にクセ付けましょう。

上り・下りの確認

中間点から確認すると距離の把握が鮮明になります。最終的な距離感を出すための材料となっているのでこれも欠かさない様にしましょう。更に、午前中のスタートは湿気が残っている事が多いのでイメージよりショートしやすい事が多くなりますので特に上りラインは3カップ程度オーバーさせる距離感を作っておきましょう。

逆に午後はグリーンが乾いている状態になるので転がりが良くなるので、スタート前に必ずスピードを確認しておきましょう。

左右の傾斜(スライス・フック)

できる限り目線を低くして傾斜を読みましょう。またカップ周りの微妙な読みはピンを挿したまま読むのも良いでしょう。傾斜に沿ってピンが微妙に傾いている場合も多々あります。この段階で芝目の方向も確認しましょう。

もしも自分が最後にパッティングする状況であれば、他のプレーヤーがストロークした時のボールの止まり方も見ておくのがおすすめです。止まる瞬間の切れ方も大いに参考になります。更に、ファーストパットでカップをオーバーした場合、どの様なラインを描きながら止まるのかも最後まで目を逸らさずにボールを見続けましょう。

カップ側からもボールまでのライン読みも行う

反対側に来ると見えない傾斜が見えたりする事があり、面倒かもしれませんが必ずカップ側からもラインを読みましょう。傾向としてボール側からしか読まない人が多いですが、この一手間を加えてみてください、数少ない情報を少しでも多く取り入れるためにも必要です。

もしライン読みなどに余裕が出てきたら、他のプレーヤーのラインもさりげなく読んでみましょう。アドバイスするのではなくて、できる限り多くのラインを読む訓練をして予想と結果がどうだったのかを見るのもおすすめです。ライン読みは数多く行えば行うほどイメージが出しやすくなります。

ボールの転がるラインだけを読むのでは不十分

ラウンド中、特にアイアンショットなど足元の傾斜などを確認する事が必須ですが、実はパッティングも足場の影響を多く受けます。
特に、スライスラインの場合です。通常のショットで「爪先下がり」は右へ曲がりやすい傾向がある事はご存じの方も多いでしょう。これはクラブの構造上、足元よりもヘッドを下げるとフェイスが開きやすくなってしまい、ロフトの少ないクラブ(長いクラブ)ほど右へ曲がる度合いが大きくなります。

次にパッティングで「スライスライン」の場合を考えてみましょう。おおよそが上りでも下りでも「爪先下がり」になっているのではないでしょうか。

パターは一番ロフトの少ないクラブなのでこの爪先下がりの影響を大きく受けてしまいます。狙った方向にきちんと構えて打てたとしても予想よりも右へ出てしまう経験は誰しもあるかと思います。

これは明らかに爪先下がりの傾斜の影響です。よって、スライスラインの場合は、ライン読みを多く取らないとカップインしづらいという事になります。3パットのパターンで一番多い状況は「下りスライスが入らず → 上りフックもショートして入らない」という形です。スライスラインのライン読みは要注意です。

グリーン外からのパッティングも入念に

パター練習を行う際、グリーン上からの練習だけで終わらせるのは勿体ない事です。カラーから、やや外側からなど本番さながらの練習も行っておきましょう。

グリーン廻りはアプローチウェッジで寄せる事だけではなく、先ずはパターが使えるか否かを考える様にしましょう。ありとあらゆる位置から予想される事前練習を多くできれば、それだけ3パットの発生を防げるでしょう。

ロングパットのタッチ合わせ

普段練習ではロングパットの練習方法は多々あるかと思いますが、ラウンド中は一切練習ができませんので一発で距離感を出さなくてはなりません。その為には1つの長いラインを2等分に分けてみましょう。各距離が短くなりそれぞれ距離感が出しやすくなります。

2つの距離感を足すと全体の距離感がイメージしやすくなりますし、朝の練習段階で自分の歩幅歩数に対する距離感の練習がここで特に活かされてくるでしょう。

まとめ

トッププレーヤーでも1mのカップイン率は70%と言われています。少しでも確率を上げる為のショートパット練習はできれば毎日行いたい所です。ロングパット練習は当日コースで多くの時間を掛けて準備しておくことが必要です。

パターとアプローチは練習しすぎて悪影響になる事はまず有りませんので、いかにパター練習ができる時間を確保するかが重要です。1日5分でも1か月続ければ相当な時間になり、探求心も生まれてくるでしょう。ショートパットとロングパットの組み合わせ練習で3パットを最小限に抑えられる様にしましょう。