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パッティングの練習時間を確保しよう!スリーパットを最小限に抑える為には?

スコア100切りのコツ

「プロとアマチュアの差は何か」という議論はよく巻き起こりますが、練習時間という面で差が一番出るのはパッティングと言われています。カップに沈める最後のクラブなので日頃からの小さな積み重ねの練習が必要で結果的にスコア上では大きな差になって表れてきます。

しかし、練習に派手さが無いため、単調な事の繰り返しではすぐに飽きが出てしまう方も多いのではないでしょうか。恐らく、これが一番練習時間を少なくさせる要因となっているのでしょう。

ショートパットの重要性は理解していても、実際に自宅のパターマットを毎日毎日使っている人はあまり見かけたことがありません。ラウンド前や気が向いた時に使用する程度の練習が主で、ルーティンとしてシビアなパッティング練習を行うのが限度でしょう。

そこで、今回は市販されているパターマットでも行える「自宅で可能な最大限シビアな練習」をご紹介しましょう。ショートパットの確率が上がればスリーパットも自ずと軽減されてくるはずなので、毎日5分でも根気よく続けてみてはどうでしょうか。

パターマットを上手に使う5つのコツ

初心者のためのパター練習法
自宅でパターマットを使用する際の5つのポイントをご紹介します。

「平面」のパターマットをなるべく用意する

パターマットもできれば「平面」の物を使用した方が様々な練習が可能になります。最近のマットはカップ手前から上りになっている物が多く、ただ「ショートしない打ち方」の練習になりがちです。平面マットの方がよりシビアな練習ができますので是非ご準備ください。単純なマットが理想です、2m前後の安価なマットでも十分です。

シビアな練習ができるパターマット

真っ直ぐ以外の練習が重要

ほとんどの方がカップに向かって真っすぐ入れる練習になってしまいがちですが、意図的にカップの奥に止めてみたり、手前に止めてみたりして、上り下りを意識した練習をするようにしましょう。また、カップの右端・左端を通過させる練習も合わせて必要です。

端から端へ

また、マットの右端からカップの左淵・右淵を狙ったり、マットの左端からカップの右淵・左淵を狙ったりとボールを置く箇所を変えるだけでも難易度が変わってきます。カップの淵に1円玉を置いて当てる練習でも良いでしょう。きちんと狙った箇所にボールを打ち出せているか否かを確認しながら行う事が重要です。

20回連続成功するまで終わらせない

連続成功の練習で終える事もおすすめの方法です。2mを20回連続で入れることで練習を終えると定め、途中で外した場合はまた1からやり直すなど連続性を持たせた練習は緊張感に慣れる事にも繋がるので積極的に取り入れましょう。これはプロも多く取り入れている練習です。

転がせるストロークを身につける

小さい振り幅でしっかりと転がせるストロークを身につけましょう。コースでよく見かけるのが必要以上に大きく振り上げてインパクトの瞬間に力加減を調整する打ち方、いわゆる「緩み」です。

これはそのまま減速せずに打ってしまうと、「大オーバーする」のが感覚的に解っていて、怖いのが理由です。これでは打ち損じが多くなってしまい、カップイン率も上がりません。普段からバックスイングをしないでフォロースルーだけで2mを転がす訓練を行っておくことで解決しましょう。

この練習後に通常に2mを打つと、かなりオーバーするはずです。それだけ普段無駄に大きくバックスイングを取りすぎているのがわかります。できる限り小さい振り幅で緩みの無いパッティングストロークを身につけましょう。

ラウンド当日の練習方法

ラウンド前のパター練習グリーンの刈り高(芝の長さ)はコースに一任されています。トーナメントや競技会の時は刈り高を短くしてボールの転がりが早くなる様にセッティングされます。全てのコースが同じ刈り高ならこれほど楽な事はありません。当日は自分の歩幅に合わせた距離感の練習に多くの時間を使えるようにする事が重要です。

カップから3歩離れた箇所から5分、次に6歩離れて5分、更に9歩の距離から5分とコースによって転がり方が異なるので振り幅やスピードの目安を付けることがポイントです。各歩幅、カップに対し4~5方向からの練習が必要です。

スタートの段階でこの準備ができていれば、グリーン上で自分の打順が来るまでボールからカップまでの歩幅を把握する事ができ、4歩の場合や8歩の場合、5歩の場合や10歩の場合など振り幅や距離感のイメージが出しやすくなります。

3歩・6歩・9歩の振り幅基準ができていれば様々なグリーンへの対応ができるでしょう。他コースとの比較も容易にできるようになり、無駄な3パットを減らすことに繋がります。当日の朝はこの「距離感を養う」を重点的に行いましょう。1m以内のカップインの練習はスタート前の数分でOKです。

ラウンド後の練習を行う人は少ない

ラウンド後のパター練習ラウンドが終わって、ほとんどの方がすぐにお風呂場直行だったり、帰り支度だったりと、反省は家に着いてからや翌日以降になっている事でしょう。特に自分自身でコースへ来ている場合は帰る時間も自由にコントロールできますのですぐに帰ってしまうのはもったいない事です。

ラウンドの機会が少ない方は特にこの終わった後の時間もフル活用しましょう。一日のパターの反省をラウンド後に行い、ショートパットの反省・ロングパットの反省・スライスやフックの反省・上りと下りの距離感反省など全てを網羅していきましょう。

ボールの転がっている時間の想像

さらに、意外と知られていない「ボールの転がっている時間の想像」の練習も有効です。
ラウンド後に限らず、コースでの練習グリーンで行える練習です。自身のスマホでパッティングストロークを撮影するのですが、後方から撮影して転がっているボールも入る様に撮影してください。

セッティングができたら、目を閉じて任意の振り幅とスピードでストロークを行い、ボールが止まったと思われる瞬間に目を開けてボールを見てみましょう。ボールを見るタイミングとボールの止まるタイミングにどのくらいのズレが生じているかを撮影した動画で確認してみましょう。

ズレが大きい人ほど自分なりのストローク幅+スピード=距離の感覚が掴めていません。インパクトした瞬間の力感でどの位転がるかの想像ができる様になれば距離感も定まってくるでしょう。

特にラウンド後はミスの記憶やグリーンの速さが強く残っているのでその間に反省練習をしましょう。ラウンド後のパター練習が不可なコースはそう多くはありませんので積極的に係の方に練習をしてくるのでバッグはまだ玄関に回さない様に伝えましょう。(冬季はグリーンにシートを掛けるので不可の場合が多い)

まとめ

スリーパットを完全に無くすことは不可能です。しかし、最低限に抑える事は日頃の練習とコースでの練習で可能です。日頃どの様な練習をしているのかで結果は必ず変わってきます。根気良さとパッティングの練習が楽しいと感じ始めた時はレベルが上がっている事は間違いないでしょう。

少しでもパット数を減らす努力をする為にも可能な限りコースは現地集合とし、一人で練習時間をできる限り多く確保する事も重要でしょう。