皆さんこんにちは!ゴルフ坊やだよ!!
今回ご紹介するのはテーラーメイドのスパイダーXというパターだよ。このスパイダーというパターは、モデルを分類するのに使われる「大型マレット」とか「ネオマレット」なんて言われるジャンルを生み出したと言っても過言ではない偉大なシリーズなんだ!
初代のスパイダーが生まれたのは2008年のこと。ヘッドを大きく軽く設計して、余った重量をヘッドの一番後ろの両端に設置。芯を外してもヘッドがブレにくく、オートマチックに打てると、大ヒットしたんだ。
その後、コンセプトはそのままにちょっと小さくしたり、形状を変えたりとモデルチェンジを繰り返しつつ、アマチュアに人気のやさしいパターとして人気を維持していたんだ。
そんなスパイダーにさらなる追い風が吹いたのが2017年。とっても大きなトーナメントを、スパイダーを使ったプロが優勝し、ツアープロの要望にも応えるやさしいパターとしてさらに高い評価を受けるようになったんだ!
そんなスパイダーシリーズの中で、いまだに多くのプロが使用しているモデルが、このスパイダーX。スパイダー誕生の10周年記念モデルとしてデザインされ、スパイダーの魅力である、ミスへの強さと構えやすさを改めて磨きなおしたパターなんだよ。
目次
抜群の安定感を生む高い慣性モーメントのスパイダー
スパイダーの良いところは、何と言ってもミスに強いこと!
少々芯を外しても転がりが変わりにくく、安定したパッティングがしやすいんだ。そんなスパイダーのミスへの強さの秘密は、非常に高いヘッドの慣性モーメントにあるんだ。
慣性モーメントは、ドライバーの性能評価によく使われるけど、パターにだってとても重要な項目なんだよ。慣性モーメントは、高ければ高いほど、芯を外した時にヘッドのブレが少なくて済むから、ボールの転がりのバラつきを軽減してくれるんだ。
スパイダーシリーズの高い慣性モーメントは、ヘッドの後方左右に配置されたウェートによって作り出されているんだ。ボールを打つフェース面上の芯から、最も遠いところに重さを持ってくることで、高い慣性モーメントを実現しているんだよ。
ヘッドを軽く設計し、その余剰重量をヘッドの後方左右に分散して搭載することで、高い慣性モーメントを実現させている。その効果によって、安定した転がりを生み出し、結果の求められるツアープロにも重宝されているのだ
科学的に研究された構えやすさのスパイダー
さらにスパイダーは、アライメントにも力を入れているんだ。アライメントとは、簡単に言えば「目標に対しての構えやすさ」のこと!形や色など様々な影響によって見え方が変わるといった視覚効果を研究し、色やサイトラインの入れ方を工夫することで、より狙ったところに構えやすくするように設計されているんだ。
カラーやサイトラインはもちろん、ヘッド形状までも構えやすさを追求したデザインを採用。投影面積の大きいヘッドを最大限に生かした設計になっている
複数のネック形状によって自分に合ったモデルを探せるスパイダーX
性能はもちろんなんだけど、スパイダーシリーズがゴルファーの腕前関係なく選ばれるようになったのには、もうひとつ理由があるんだ。それはネック形状を複数用意していること。ネックの形は、振り心地に大きな影響を与えるんだ。
高いヘッド性能をネックの違いによって、より自分に合ったストロークで使うことができるから、より安定したパッティングをしやすくなっているんだ。
スパイダーXのネックは、ショートスラントネック、シングルベンドネック、センターシャフトの3つが用意されているよ。どんな違いがあるのか、それぞれを見てみよう!
ツアープロはみんなスモールスラントネック!操作性を持たせた仕様
今やスパイダーシリーズの代表的なネックと言ってよいのが、このスモールスラントネック。ヘッドのヒール側から小さく伸びたネックで、シリーズの中では、最も操作性が高い仕様になっているよ。
ヘッドを浮かせた状態でシャフトを横に支えるとヘッドがトゥ側に傾くようになり、ストローク中にヘッドの開閉がしやすいようになっているんだ。このヘッドの開閉のしやすさがヘッドの操作性を生むんだよ。スパイダーを愛用するツアープロのほとんどがこのショートスラントネック。ミスに強いヘッドで操作もしたいと考えるならこのネックがおすすめだよ!
ミスに強いヘッドに操作性の高いネックは、意外となかった組み合わせ。ヘッドの軌道が弧を描くアーク式に振りたい方や、マレットタイプに操作性を求める方が扱いやすい仕様だ
オートマチックなやさしさ重視仕様のベントネック
ヘッドにネックがほとんどなく、シャフト自体を曲げているのがベンドネックだよ。マレットタイプのパターに多く採用されている方式で、曲げ方によってフェースプログレッション、簡単に言うとフェースの引っ込み具合を調整したり、シャフトを支えた時のフェースの傾き具合を調整したりと設定を比較的簡単に替えることができるんだ。
スパイダーXは、シャフトの曲げる部分を1か所だけにしているシングルベンド仕様。シャフトの右側のラインとフェースが揃うフルオフセットになっていて、シャフトを支えた時にフェースが上を向く、フェースバランス設計になっているよ。
この仕様は、振り子のようにオートマチックに振るストロークがマッチしやすく、ヘッドの向きが変わりづらいから、パターが苦手な方にもおすすめのネックだね。
スパイダーのミスへの強さを最も生かしやすいネックがこのベントネック。振り子のように振れば、安定したパッティングが期待できる
センターシャフトは直感的に芯に当てやすい特殊なモデル
センターシャフトは、フェースの芯の同一線上に真っ直ぐシャフトが刺さっているのが特徴のネックだよ。野球のバットや金づちなど、普段使っている道具と同じように作られているので直感的に芯で打ちやすい構造と言えるんだ。このネック構造は、パターだけに許されているんだよ。
センターシャフトの欠点は、芯を外した時にヘッドがブレやすいという点があるんだけど、スパイダーのヘッドは、その欠点を補う性能を持っているから、扱いやすいセンターシャフトのモデルと言えるね。
芯で打ちやすく、ミスにも強いといいところしかない印象があるが、スイングする他のクラブと振り心地が大きく異なる点は、気を付けたいところ
まとめ
スパイダーXは、今でも愛用しているゴルファーが多くいるよ。パターに必要な性能が詰まったスパイダーは名器と言ってよいシリーズ。初心者からツアープロまで誰にでもおすすめできるとってもよくできたパターだよ。
ネックは初心者や特に振り方を意識していないなら、シングルベンドを選ぶと間違いないと思うよ!パターに悩んでいるなら、スパイダーシリーズは1本持っておいて損はないかな!?
同じヘッドでもネックによって振り心地はかなり変わる。より自分に合ったスパイダーXを探してみてはいかがだろう