
目次
カスタムシャフトの選び方 後編
こんにちは! ゴルフ坊やです!
前回カスタムシャフトの基本的なお話をしましたので、今回はもう少し細かいところをお話したいと思います。
カスタムシャフトは、ひとつのモデルに対してほとんどの場合は3~4本用意されているよね。
その中から自分が求めるシャフトを見抜く方法を教えちゃうよ!
カスタムシャフトって何をチェックすれば違いが分かるの?
最初にチェックしたいのは、しなるポイント
-
前編で少しお話したけどシャフトの振り心地や弾道は、しなるポイントによって影響してくるんだ。カタログでは「キックポイント」や「~調子」っていう感じで表記されているよ。
キックポイントとは、そのシャフトのしなりの大きいところを指しているんだ。シャフトはトップから切返しの時に大きくしなり、インパクトの直前でしなり戻る。
「大きくしなる場所」が変わることによってヘッドの動きに変化が生まれるんだ。
だからキックポイントをチェックするとそのシャフトがどんなゴルファー向けなのか、おおざっぱにだけど分けることができるんだよ! -
カスタムシャフトで最初にチェックすべきなのは、「キックポイント」。ここを確認することでどんなゴルファー向けなのかがおおざっぱに分けることができる。
トルクはシャフトの「ねじれ」の大きさを指す
-
カスタムシャフトを選ぶうえでこちらもチェックしておきたい項目が「トルク」。
トルクとは、シャフトの「ねじれ」を表す数値のことなんだ。シャフトは元々全てねじれるように作られていて、これのお陰でダウンスイングの途中まで時計回りにねじれ、インパクト直前で、ねじれた反動で反時計回りにもどる。
実はスイング中にそんな動きをしているんだ。この動きが大きいほどトルクを表す数値が大きくなるんだよ。トルクが大きいとねじれる動きも大きくなり、ヘッドもねじれ、弾道や打ち出し方向に影響してくるんだよ。
しなり(硬さ)との違いをすごく簡単に説明するとシャフトが曲がることはしなり、シャフトがねじれることはトルクを指すんだよ。
-
シャフトの特性を判断する基準のひとつが「トルク」。トルクはシャフトの「ねじれ」を指し、数値が大きいほどねじれる量が増える。
キックポイントやトルクが変わるとシャフトはどんな特性になる?
キックポイントが先端側のタイプは打ち出し角が高くなりやすい
-
ここからはキックポイント別に説明していくね。
キックポイントが先にあるシャフトは、ヘッドの近いところがしなるので、しなり戻りの時にヘッドが大きく動きやすく、インパクトで上を向きやすくなる。だから打ち出し角が高くなりやすいんだ。 -
キックポイントが先端側にあるシャフトは、ヘッドが上を向きやすく打ち出し角が高くなりやすい。
キックポイントが手元側のタイプは打ち出し角が低くなりやすい
-
逆にキックポイントが手元側にあるシャフトはヘッドから遠いところがしなるんだ。
だから、しなり戻りの時にヘッドの動きが穏やかになりやすく、インパクトではヘッドが上を向く前に当たりやすい。自然と打ち出し角は低めになるんだよ。 -
キックポイントが手元側にあるシャフトは、ヘッドが上を向く前にインパクトを迎えやすく、打ち出し角が抑えられる。
トルクはキックポイントとの組み合わせによって弾道に影響する
-
シャフトのトルクは、大きいほどねじれが大きくなるのだけど、同じ数値でもキックポイントの違いによって与える影響は変わってくるよ。
基本的にトルクの数値が大きいほどねじれが大きく、ねじれ戻りも大きくなるので、ヘッドがターンさせやすくなりボールがつかまりやすくなるんだ。
だけど、同じ数値でもキックポイントが先端側の場合と手元側の場合では、効果が変わる。
キックポイントが先端側だとねじれるポイントも先端寄りが強くねじれやすく、ヘッドが影響を受けやすいから、よりつかまりやすくなるんだ。
逆にキックポイントが手元側だとねじれるポイントが手元寄りになってヘッドの受ける影響が穏やかになるんだ。よくキックポイントが先端側だとボールがつかまりやすいと言われるけれど、それはトルクが大きく影響していることなんだよ。 -
トルクが大きいとボールがつかまりやすくなるが、キックポイントによって同じトルクでもヘッドの動きに違いが出る。
同じトルクでもヘッドに近いほうがヘッドの動きが早くなるのでスイング中にヘッドターンのタイミングが早くなる。
シャフトは数値と感覚、両方のすり合わせが肝心
最終的には試打をして振り心地を確認しよう
シャフトの違いの見分け方をお話してきました。
主にチェックする部分は、キックポイントとトルクの二つ。
ここを抑えておけばシャフトの特性をおおよそ分けることができるよ。
簡単にまとめると
ボールを上げたいなら
- キックポイントが先端寄りのシャフト
ボールの高さを抑えたいなら
- キックポイントが手元寄りのシャフト
ボールをつかまえたいなら
- トルクの大きいシャフト
ボールのつかまりを抑えたいなら
- トルクの小さいシャフト
といった形になるよ。
ただし、キックポイントによってトルクの影響が変わるから気を付けてね!
これで数値を見るだけでもおおよそのシャフトの性能を判別することができるから、
自分が打ちたい弾道に合わせてシャフトを選ぶことができるよね!
とはいえ、シャフトはできたら試打してから購入をして欲しいな。
前編にも書いたけど、シャフトの動きによってゴルファーそれぞれのタイミングの取りやすさは変わってくるんだ。
例え、同じキックポイントのシャフトでもメーカーやブランドによって振り心地は大きく変わってくるからね。
数値だけでシャフトの全てを判断しないで、必ず自分が振った時の感覚も大切にして欲しいんだ。
だから、一度試打をしてタイミングが取りやすいかどうかを確認してからの購入をオススメするよ!
色々選べる、シャフト種類の多い1W
※価格は当社平均売価です。
コラムバックナンバー
- 第44回 カスタムシャフトの選び方 前編
- 第43回 FWのヘッドって素材によって何が変わるの?
- 第42回 まるで別物になる? パターのグリップとヘッドの相性
- 第41回 男子プロと女子プロのギア選びの違いって何?
- 第40回 アイアンシャフト「スチール」と「カーボン」の違いって何?
- 第39回 ゴルフクラブの芯って何のこと?
- 第38回 これにこだわればスコアアップ間違いなし? ピッチングとサンドのあいだのウェッジ
- 第37回 誰もが憧れる「スコッティ・キャメロン」。人気の秘密はどこにある?
- 第36回 初級者と上級者では「やさしいアイアン」は実は違う!
- 第35回 自分の打ち方にあったパター使ってる? 気持ちいい「構えに合わせたパター」の選び方
- 第34回 カチャカチャしたら別のクラブに大変身! ウェイト可変型ドライバーの活用法
- 第33回 大人気ゼクシオ! 人気の秘密はどこにあるの?(アイアン編)
- 第32回 ピンタイプパターにも、実は種類がたくさんある
- 第31回 サンドウェッジの構造が分かればバンカーは怖くない!
- 第30回 自分に合うのは長男? 次男? ドライバー兄弟モデルの選び方
- 第29回 初心者や苦手な人に効く! やさしいアイアンの選び方
- 第28回 スピン系? ディスタンス系? ボールってどうやって選べば良いの?
- 第27回 慣性モーメントって高いと何が良くなるの?
- 第26回 パターマット(練習グッズ)はこう使えば上手くなる!
- 第25回 プロもこだわる パターグリップ最新事情
- 第24回 これが決まるとゴルフが楽になる! 14本のフォーメーション
- 第23回 アイアンって何番から入れるのが一番良いの?
- 第22回 見た目が同じなのに何が違うの? 日本モデルと海外モデル
- 第21回 コイツを買えばココに効くっ! スイング系練習器具の見分け方
- 第20回 パター、二刀流のススメ
- 第19回 何でダフっていいの? バンカーショットのメカニズム
- 第18回 確かに飛ぶ! 飛び系アイアンの飛びの秘密
- 第17回 特徴を知れば断然やさしい! ショートウッドのお話
- 第16回 正しく使えば、いいこと尽くめ! ドライバーのカチャカチャ機能
- 第15回 パットで狙ったトコに打てない人はフェース位置をチェック
- 第14回 使えば簡単! 結果が出ればカッコイイ! チッパーのお話
- 第13回 アイアンの形状の話。”良い顔”ってどんな顔?
- 第12回 ソールでわかる!おすすめフェアウェイウッドの選び方
- 第11回 アナタが欲しいのはどっち!? 一発の飛び? それとも平均飛距離?
- 第10回 そのミスショット! クラブの重さが原因じゃないですか?
- 第9回 パターで一番大切? 距離感の合うパターとは
- 第8回 上手い人がこだわるフォージドって何が良いの?
- 第7回 実は奥が深いユーティリティ
- 第6回 飛ばしのための流行テクノロジーは浅重心と深重心
- 第5回 パターの形には見た目以上に意味がある
- 第4回 ザックリが減るウェッジはこんな形
- 第3回 ミスに強いアイアンはヘッドの形で分かる
- 第2回 フェアウェイウッドとユーティリティ、それぞれの得意技!
- 第1回 自分に合ったドライバーの見極め方法とは?