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第54回 ミート率って何のこと?

ゴルフギアの選び方
ミート率って何のこと?

こんにちは!ゴルフ坊やだよ。
今日は、最近ゴルフ雑誌とかでよく見たり聞いたりするようになった「ミート率」についてお話するよ。
「ミート率」が良くなるとか、高いって言われるときっと良いことなんだろうな、ってことは伝わるけど、具体的に何を指す言葉ってのは、みんな知っているのかな?

そもそも「ミート率」とは?どうすれば良くなるのか?
っていうことを今日は教えちゃいます!

「ミート率」ってなに?

ミート率とは、ボールスピードをヘッドスピードで割った数値
何となく「芯で打てた確率」みたいな感じを受けるけど、ちゃんと計算式で求められる数値なんだ。ボールの飛んでいく速度(=ボールスピード)をスイングした時のヘッドの速度(=ヘッドスピード)で割った数値がミート率を表しているんだよ。

このミート率が高い、っていうことは「ヘッドスピードに対して効率よくボールスピードが出ている」証拠!つまりは、効率良くエネルギーをボールに伝えているってことなんだ。

ミート率とは、ボールスピードをヘッドスピードで割った数値
ミート率とは、ボールスピードをヘッドスピードで割った数値を指す。数値が高ければ高いほど効率良くエネルギーをボールに伝えているということ。

ミート率は高いほど良いが上限がある

ミート率は簡単に言ってしまうと、どれだけスイングで作ったパワーをボールに上手く伝えたかっていうことを見る数値なんだ。

実は、一般的なアマチュアのミート率は平均で1.3前後、プロでも1.5弱ぐらいと言われているけど、このミート率には上限があるんだ。

その数値はズバリ、1.56
一般的に皆さんが使用しているボールは、ルール上これを超えないように作られているんだ。だからこの1.56に近い数値を出せれば、自分のパワーを最大限使って飛ばせているってことなんだよ!

ミート率の上限値は1.56
ルール上、ミート率の上限値は1.56。これに近い数値を出せるか?というのが飛ばすための重要な部分。また自分がどれだけ効率良く飛ばせているかという目安にもなる。

ミート率を高めるにはどうしたら良いの?

ミート率が何の数値かってことは分かってくれたかな?
では、次は「どうすればこのミート率が上がるのか」を説明していくね。

まず大切なことはクラブヘッドの「芯」で打つ事
ヘッドの芯(スウィートスポット)とは、ヘッド内部にある重心からフェース面に向かって垂線を引っ張りフェース面と交わる点のこと。

第39回ゴルフクラブの芯ってなんのこと? っていうお話があったので、一緒に参照してみてくださいね!

この点に近いポイントで打てればインパクトのパワーを真正面で受けられ、ボールに伝わるエネルギーの量が多くなり、初速が上がる。つまりミート率が高まってエネルギーを効率良くボールに伝えられる状態になるんだ。

スウィートエリアが広い」と言われるクラブは、決して「芯(スウィートスポット)が広い」というわけではなく、芯を外した時にヘッドのブレが少なく、初速の下がり具合が少ないクラブの事を指すんだよ。芯は、どんなクラブでも点でしかないんだ

ヘッドの芯(スウィートスポット)
ボール初速を高めるには、ヘッドの重心がフェースの面と重なる芯で打つ事が重要。一般的に芯が広いクラブは、芯を外してもボール初速の低下が少ないクラブのこと。

クラブは長いほどミート率が低下しやすい

ゴルフクラブって、長いほど距離が出やすくなっているよね。
以前にも、飛ばしたいなら長尺っていうお話をしたことがあります。

それは長いほうがスイングすると遠心力が高まり、ヘッドを加速させやすい、つまりは単純にヘッドスピードが上がりやすいからなんだ。

でも長いクラブほど操作しづらいよね。なので、如何にコントロール性を失わずに長くできるか? っていうところが飛距離を追求するうえで大切になってくるんです。

当然コントロール性を失ってしまうと芯で打ちづらくなるよね。いくら長尺にしてヘッドスピードを高めても、そのエネルギーをボールに伝えられなければ、飛んでくれない。

そこで出てくるのがミート率をアップさせる、という考え方なんだ。
最近の長尺クラブは、そのパワーを如何にボールに伝えるかを重視して、長くしてもミート率を上げられるように様々な工夫がされているよ。
最近の長尺はミート率が低下しづらい
もちろん、クラブには合う、合わないがあるから、長尺がどうしてもダメ!って人もいるよね。そんな人には、短くて重めのクラブがオススメ。短い分、ミート率は上がるしインパクトでの衝突力が高まるから飛距離が期待できるようになるよ!

こういったクラブに共通する大事なポイントは、自分に合った方法でスイングのエネルギーをどう高めるか? そしてそのエネルギーを如何にミート率を高めてボールに伝えるか? この二つが飛距離を伸ばすカギってことなんだ!

クラブは長くなると操作性が低下しやすいのでミート率低下を防ぐため、様々な工夫がされている。長尺が苦手なゴルファーは、短めで重めのクラブがオススメ。

ミート率は高ければ高いほど良いのか?

ミート率のお話はどうだったかな?
ミート率は、高ければ高いほど効率良くエネルギーを使えているってことなんだけど、実はいつでもどんな時でも高いほど良い、ってわけじゃないんだ。

ドライバーの場合はほぼ高い方が良いけど、例えば想定以上に飛んでドッグレッグのホールを突き抜けちゃった! なんて状態はあまりうれしくはないよね。
こじつけのように思えてしまうかもしれないけど、「計算以上に飛んだ」ってことになっちゃうと、意外と危険なんだ。

ミート率の数値を安定させることがスコアに直結する

よくあるのが、ユーティリティやアイアンなど一点、つまりピンを狙っていく番手の場合。
だから、単純に数値が高いことよりも狙った通りの距離を飛んでくれる、つまり安定した数値を出すことの方が重要になってくるんだよ。

ドライバーはもちろん「基本的には高い数値で」が前提だけど、他のクラブはどちらかというよ、「できるだけ安定したミート率」を目指せば、ショットの縦の精度が安定して、スコアも良くなってくるよ。ミート率が測れる機会があったら是非そんなところを注目してみてね!

最近は試打室にも計測器が設置されているお店がたくさんあるから、是非一度自分のミート率を測ってみよう。どれだけ自分が効率良く飛ばせているか、打点が安定しているかが良く分かるよ!


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