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インサイドインの正しいゴルフスイング軌道を作る練習方法

スコア100切りのコツ
インサイドインのゴルフスイング軌道を作る練習方法

今回は「最近ラウンドには慣れてきたが、ミスショットが多いので安定したショットを打ちたい」というゴルファーの方にインサイトインの正しいゴルフスイング軌道を作る方法をお伝えして行きます。飛距離を出すための改善方法や効果的な練習法を知りたいという方にも有効な練習なのでぜひ試してみてください。

自分のゴルフスイング軌道を正確に把握しているか

まずは自分のゴルフスイング軌道を改めて客観的に把握しましょう。なんとなくナイスショットが出ているから問題ないという認識は危険です。

軌道の理想は有るが正解は無い

いきなりさじを投げるような言い方になってしまいますが、軌道に正解はありません。
近年、スイング動画を撮影する事に苦労は無くなり、撮影できるだけでなく様々なアプリが登場し、専門的な機器の必要性が問われるぐらいです。

しかしながら、一般に言われるストレート軌道、アウトサイドイン軌道、インサイドアウト軌道と自分がどのタイプなのかを正確に把握している方は意外と少ないのが現状です。

おそらく動画を再生した時の姿が直感的に綺麗か否かだけで判断している方が大半でしょう。そして勘違いしている人が多いのですが、アウトサイドイン(スライスになりやすい)が悪く、インサイドアウト(フックになりやすい)が良いという訳では決してありません。

ボールが捻じれず真っすぐに近い形で飛べば良いので、この目標が達成できているかどうかのみがポイントです。

この究極の理想を求めて様々な理論が生まれるのでしょう。そのためにも自分のボールがなぜ曲がるのか、原因は軌道なのかフェイスアングルなのかを知る必要があります。動画では判断しにくいと思いますので、実際ボールを打ちながら軌道確認できるような内容を次に紹介します。

自分の軌道の確認

自分の軌道を把握する事でなぜ飛距離が出ないのか、曲がるのかを知る方法です。
まず通常にボールをセットしアドレスをしたら一度ボールから離れ、これから打つボールの四隅にボールをセットします。

この状態で真ん中のボールを打つのですが、ここで軌道にズレが有ると四隅のボールにヘッドが当たってしまいます。プレーヤーから見て、以下の二つの状況が考えられます。

右下と左上のボールに当たる場合(インサイドアウト軌道)
① 右下と左上のボールに当たる場合(インサイドアウト軌道)

右上と左下のボールに当たる場合(アウトサイドイン軌道)
② 右上と左下のボールに当たる場合(アウトサイドイン軌道)

当然四隅のボールに当たらないように打てるのが理想ですが、当たっていなくてもボールが曲がる場合はインパクト時のフェイス面の向き(フェイスアングル)が問題と考えられます。ただ、四隅のボールに当たると周りが驚くので、ハーフスイングでゆっくり行って下さい。

力が強いと軌道が安定しない

ボールに対して「打つ、叩く、当てる、打ち込む」など色々な表現がありますが、どれもイメージとして強打の印象があります。クラブは基本的に引っ張って降ろし、右手で「弾く」感覚が理想です。

力任せのスイングは毎回軌道がバラバラでミスが多くなるでしょう。先述の四隅にボールをセットし、左腕一本でどのボールにも当たらないように素振りをしましょう。打点の安定が身に付くはずです。

ここでよく言われるのが「左腕はハンドル、右腕はアクセル」です。まずはゆっくりでいいのでハンドルをきちんと操作できるようにしましょう。最初はとても難しいかと思いますが、徐々に狙った箇所へクラブを通す事ができるようになっていきます。

プロや上級者でもゴルフスイング軌道の安定を長く続けられない理由とは

ここまで軌道について確認してきましたが、実はプロでもゴルフスイングの軌道を安定させることは難しいと言われます。その理由は以下の通りです。

軌道は日々変化しやすい

プロでも上級者でもスイング軌道が一番狂いやすい箇所と言えます。そのため、常に腰から腰までのハーフスイングでビジネスゾーンと呼ばれる範囲を長い期間継続してチェックします。

フルスイングやフルスピードで修正するプロや上級者はほぼいません。1球1球イメージを固め、実行し、確認の繰り返しです。つまらない地味な練習にも思えますが、ここの差が半年後、一年後に大きな差となって表れます。

同じハーフスイングでも意識する箇所を変えてみる

周囲から「またハーフスイングしている」と思われるかもしれませんが、実はハーフスイングの練習中に意識できる事は軌道だけではありません。

「フェイス面の向き・管理」や「下半身の動き方や使い方」、「インパクトでのパワー伝達とタイミング」など意識している箇所が様々あります。一つ一つを正確に再現性が高まるように地道に行います。上達は「飽き」との勝負です。

更なる基礎レベルUPにも挑戦してみよう

自分自身の意識する箇所の修正が進んできたら、「左右片手打ちハーフスイング」にも挑戦してみましょう。
・この時の左腕はダウンスイングでクラブを引き降ろせているか
・インパクトでフェイスがスクエアになっているか
・出球が正しく目標方向へ出ているか
・フォロースルーでは肘と甲が下向きになっているか を意識しましょう。

・また右腕ではダウンスイングで右ひじが身体から離れていないか
・同じく「右手首の角度が保たれて降ろされているか」
・インパクトではボールを叩くのではなくスナップが利いて弾いているか
・フォロースルーではシャフトがきちんと立ち上がっているか を意識しましょう。

形や型はハーフスイングで

最後にハーフスイングの練習の際の具体的なポイントをお伝えします。

時間割を決める

練習には時間制限がありますよね。できる限り効率の良い方法が良いでしょう。都度60分練習時間が確保できるのであれば45分はハーフスイングでのドリルをしましょう。その際には、1本のクラブだけではなく、様々なクラブを使うべきです。最後の15分程度はドリルから離れて気持ち良くスイングしても良いでしょう。

ポイントは矯正時間の方を長く取る事です。練習場は広いのでついつい飛距離に気持ちが揺れますが、矯正時間が短いと何のために練習場へ来たのか曖昧になってしまいます。練習の目的がブレない様に注意しましょう。

時には「振る」ことも忘れずに

ハーフスイングでゆっくり、じっくり行う練習はとても重要です。しかしながら、時にはしっかりクラブを振る事も行っておかないと振り方を忘れてしまいます。ボールを打つ必要はありませんが、素振りで思いっきり振っておきましょう。

この時に、できる限り軽い物で素振りをすると効果的です。ゆっくりなスイング軌道の練習としっかり形を気にせず「振る」ことに意識を集中させる、これを交互に行うとバランスが良いでしょう。

スリークォーターショットでもOK

ハーフスイングにこだわりすぎる必要はありません。肩~肩の「スリークォーター」ショットでも行ってみましょう。うっかりフルスイングにならない様に注意してスリークォーターでの確率を上げましょう。スイング自体に加速が生まれてくるのである程度の距離も出てきます。

ボールの方向やクラブ軌道に気を使いながら極端なミスショットが少なくなっていればドリルの成果が得られている証でしょう。そして再び調子が悪くなる前に定期的にハーフスイング、スリークォータースイングをして調子の悪さを最低限に抑えていきましょう。

まとめ

ハーフスイングでの練習は万人共通と言っても良いでしょう。軌道を安定させる事は一朝一夕では難しい事です。日々の積み重ねがいつの間にか安定に導いてくれることを信じて継続して行いましょう。地道な積み重ねが自身の基礎レベルをUPさせてくれるでしょう。

ゴルフというゲームは圧倒的にミスの方が多い性質があります。ハーフスイングの重要性を理解し、ナイスショットの数を求めるよりミスをできる限り減らす努力をしましょう。