こんにちは!ゴルフ坊やだよ。
突然だけど皆さんはユーティリティー(以下UT)を使っていますか?クラブのジャンルとしては一番新しく、フェアウェイウッドとアイアンの中間に位置するんだ。
色々なタイプがあるから、上手く活用すればフェアウェイウッドが苦手な方、反対にロングアイアンが苦手な方両方を助けてくれるとっても便利なクラブなんだよ。
目次
ユーティリティのヘッドタイプは2種類
UTにはヘッドタイプが二つあり、ヘッド形状がフェアウェイウッドに近いモデルをウッド型UT、アイアンに近いモデルをアイアン型UTと分類されるんだ。日本ではこのジャンル全体をひっくるめて「UT」と呼び、ウッド型UT、アイアン型UTとヘッドタイプに合わせて呼ぶのが一般的だよ。
でも、アメリカではウッド型UTを「ハイブリッド(以下HB)、アイアン型UTを「UT」とヘッドタイプによって呼び方を変えているんだよ。
またメーカーによって独自な呼び名を付けているところもあるんだ。
例えばテーラーメイドは、日本で言うウッド型UTを「レスキュー」と呼んでいるんだ。ピン(PING)もアイアン型UTを「クロスオーバー」と呼んでいるよ。
ピンのウッド型ユーティリティ「Gシリーズ」
今回ご紹介するのは、シリーズを越えて人気を維持し続けているピン(PING)のウッド型UT「G400HB」「G410HB」「G425HB」の3モデル。
この「G」が付くシリーズはピンの中で、やさしさを追求したシリーズ。2004年に初代の「G2」が発売されて以降、最新モデルのG425シリーズまで進化を続けながらやさしさを追求し続けているブランドなんだ。
そんななか、ウッド型UTジャンルは特にGシリーズの人気が高く、最新のモデルであるG425はもちろん、先代のG410、G400もずっと高い人気を維持し続けているんだ。まずは一番先に発売されたG400HBから見てみよう!
G400ハイブリッド
ミスへの強さに加えて地面や空気の抵抗を減らしたモデル
ピンの”G”が付くシリーズは、基本的にミスへの強さ、やさしさがウリなんだ。このG400では「3つの力でブレずに飛ばせ!」をキャッチフレーズに、やさしさだけでなく飛距離も追求した仕様になっているよ。
一つ目の力は、高い慣性モーメント。
今ではやさしさを強調するのによく使われる要素だけど、ピンは早い段階で慣性モーメントを重要な要素と捉えていたんだ。ヘッド体積の小さいUTでもソールの後方に高比重のウェートを搭載。
さらにクラウンを薄くして軽量化することで、深く低い重心を追求して左右だけでなく上下の慣性モーメントも高めているんだ。だから芯を外してもボールが曲がりにくい、ブレないヘッドに仕上がっているんだよ。
二つ目の力は、抵抗を減らしたフラットソール。
芝との摩擦を最小限に抑えて、ダフリのミスを大きく軽減してくれるんだ。よりクリーンにボールを捉えやすくなるから、ボールも上がりやすくなって安定してボールを飛ばせるんだよ。
三つ目の力は、マレージングフェース。
強度の高い素材を採用してフェースを薄く成形。そうすることでフェースのたわみ力がアップし、ボール初速を高めているんだ。
ブレない性能を追求するためのソールウェート。芝との摩擦を軽減するフラットソール。そしてボール初速を追求したマレージングフェースとミスへの強さと飛距離の両立を狙った高性能モデルとして市場での評価も高い。
G410ハイブリッド
基本性能を磨き上げ、弾道調整機能を追加!
G410シリーズは、好評だったG400シリーズのコンセプトや基本性能を引き継いだ正常進化モデルと言って良いシリーズだね。
フラットなソールやマレージングフェースを引き続き採用、また高い慣性モーメントを追求するためにソール後方ギリギリにウェートを搭載してさらなる上がりやすさ、ミスへの強さを実現させているよ。
さらにG410HBには、G400HBにはなかった弾道調整機能を搭載しているよ。これはネックのスリーブの向きをかえることで、ロフト角やライ角を調整できるようになっているんだ。UTは長い距離を狙うクラブだから微調整ができるのはとてもメリットがあるんだよ。
フラットソールやマレージングフェースは引き続き採用。ウェート位置の見直しによりさらなるミスへの強さ、安定性を高めた。
G410HB最大の変更点は弾道調整機能の搭載。これによりロフト角を-1.5、-1、+1、+1.5度調整が可能に。さらにライ角はスタンダードとフラットの調整が可能に。
G425ハイブリッド
フェース、ヘッド構造を見直し、さらなる飛びと安定性を追求
G425シリーズは、Gシリーズの最新モデル(2020年発売)。G425HBには新たなテクノロジーがさらに投入され、さらにUTとしての性能が磨かれているよ。
新たなに投入されたテクノロジーのひとつが「フェース・ラップ・テクノロジー」。フェースの溶接部分をクラウンやソールまで回り込むようにズラすことで、フェース面のたわみ量を最大化させているんだ。これによりさらにミスに強く、ボール初速も追求できるようになっているよ。
さらにフェース面の丸みを見直し、芯を外しても余計なスピンを軽減させる「スピンシステンシー・テクノロジー」というテクノロジーを新たに搭載。これは、より直進性を追求するための技術だね。
フラットなソール、ソール後方に搭載されたウェートは引き続き搭載。ミスに強いUTの最新版として常に販売の上位をキープしているよ。
打点のミスを軽減する「フェース・ラップ・テクノロジー」、余計なスピンを軽減する「スピンシステンシー・テクノロジー」と新たな技術を投入し、さらなる安定性を追加したG425HB。G410HBで採用された弾道調整機能はG425HBでも引き続き採用されている
操作性とコスパで選べばG400、ミスの強さならG425!
近年のピンのウッド型UTはどれも直進性を高めたミスの強い仕様になっていて、どれを買ってもその期待を裏切らない仕上がりになっているよ。その他の性能で比較するならば、最初に発売したG400HBが、一番操作性が高いと言えるかな。
基本となるミスへの強さや直進性の高さはやっぱり最新のG425HBが優勢だね。G410HBはバランスの良さが良いところだね。
構えた時の見た目は、G400HBとG410HBがよく似ているよ。どちらもクラウンに空気抵抗を考えたタービュレーターと呼ばれる突起が付いているんだ。G425HBではこれが廃止されていてツルっとした見た目になっているよ。ヘッドの形状自体はどれも同じような形状をしているからこのタービュレーターの有無が一番の違いだね。
価格面から見ると断然G400HBがリーズナブル。ただ発売から年数が経っているから、きれいな個体やお目当ての番手を探すのがちょっと苦労するかも。G410HBは非常に多くの本数が販売されたから、比較的どの番手でも探しやすいけど長めの番手はちょっと品薄かな。
G425は現行モデルだけあって、新品であればカスタムシャフト装着モデルも買う事ができるよ。そのぶん、中古モデルがまだそれほど出回っていないというのが実情かな。
シャフト選びも重要
UTを購入する時に意外と見落としがちなのが、装着されているシャフト。
フェアウェイウッドやアイアンとのバランスを考え、短いクラブほど重くするといった重さの流れに沿ったスペックを購入しないとミート率が下がってしまう。
ピンのUTは、メーカーで用意しているシャフトの種類が非常に豊富で自分に合ったスペックを探しやすいんだ。そういった点からもピンのUTが支持されている理由が分かるよね!
まとめ
ピンの人気のUTを3代まとめて比較してみたけどどうだったかな?
僕からするとやさしいUTを求めていて、自分に合ったシャフトのスペックが見つかればどのヘッドでも大きな不満は出ないと思うよ。そのくらいどのヘッドも完成度が高いんだ!
確実に進化しているけれども旧モデルにも良さがあるよっ。だから予算やスペック重視で選んでもいいと思うよ!参考にしてみてね~。
メーカーの初期設定だけでも純正を含め、8種類のシャフトが用意されているPING。装着シャフトによって、重量や振り心地が大きく異なるのでヘッドだけでなくシャフトもチェックすることが重要だ。