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キャロウェイドライバーの特徴とおすすめポイント
キャロウェイは、米国のゴルフギアメーカー。独創的な技術や発想で、プロアマ問わず、世界中のゴルファーから高い支持を得ています。幅広いゴルファーに愛されるポイントとしては、飛距離性能はもちろん、ミスに強いモデルが多いことが挙げられます。
近年では、フェースすぐ裏のクラウンとソールをバーでつなぐことで、インパクト時のヘッドのたわみを最適化し、余計なスピンを減らす、ボール初速の向上などに効果がある「JAIL BREAK(ジェイル ブレイク)・テクノロジー」、打点ズレによっておこるミスの傾向を人工知能に入力し、何万通りにもシミュレーションを行って設計された「フラッシュフェース」などの独自のテクノロジーをモデルチェンジごとに熟成、進化させて搭載しています。
ターゲットとなるゴルファーを細分化し、ゴルファーごとのミスの傾向に合わせて設計した専用フェースをベースにクラブを開発することで、それぞれのゴルファーにマッチした、よりミスに強いクラブを世に送り出しています。
キャロウェイ歴代ドライバーの代表的なシリーズ
キャロウェイは、毎年シリーズを発表しており、その都度ブランド名を変更しています。そのため、各シリーズのクラブがいつ頃発売されたシリーズであるかがわかりやすくなっています。
今回は、2018年モデルである「ローグスター」シリーズから最新である2023年モデルの「パラダイム」シリーズまでと、メインのシリーズとは別のシリーズとして発表された「ビッグバーサ」シリーズの特徴をご紹介します。
パラダイム シリーズ
パラダイム（PARADYM）シリーズは、2023年に発売されたシリーズ。
ボディに2種類のカーボンを使い分けた360°カーボンシャーシを搭載することで、大幅な軽量化と余剰重量を生み出し、その高い設計自由度を生かした個性豊かなドライバー4モデルをラインアップしています。
各モデルは、スタンダード特性を持つパラダイム、つかまり性能を高めたパラダイムX､つかまりを抑え、操作性を重視したトリプルダイヤモンド、そして軽量に仕上げ、楽に振りきれるMAX FAST。AIが何万通りものシミュレーションを行って設計したAI FLASHフェースは、モデルごとの専用設計です。
熟成を重ねたJAILBREAKテクノロジー、フェースカップ構造などもAIによって設計され、それぞれのモデルがターゲットゴルファーに合わせたやさしさと飛距離を併せ持つシリーズです。
ローグST シリーズ
ローグ（ROGUE）STシリーズは、2022年発売。
ミスへの強さを高めた優しいシリーズとして設計されています。ドライバーは、スタンダードなMAX、つかまり性能を高めたMAX D、つかまりをニュートラルに設定し、低スピン性能に仕上げたMAX LS、そして軽量で振り切りやすいMAX FASTの4モデルをラインアップ。
AI設計のFLASHフェースをそれぞれのモデルに合わせて専用に設計。前作で登場し、さらに効果を高めたジェイルブレイク A.I スピードフレームを搭載し、シリーズ全体でミスへの強さと飛距離を追求しつつ、モデルごとの完成度を高めています。
ローグスター シリーズ
ローグスター（ROGUE STAR）シリーズは、2018年発売のシリーズでドライバーは3モデルラインアップされていましたが、2モデルは数量限定モデルで、標準で販売されていたモデルがローグスターです。
シリーズ全体の特徴は、深重心による打点のミスによる強さと、搭載シリーズ2作目となる、より進化したジェイルブレイクテクノロジーによる高い飛距離性能が挙げられます。
ローグスターは、幅広いゴルファーに向けたモデルで適度なつかまり性能を持ち、安定したティショットが期待できるクラブとして設計されています。
マーベリック シリーズ
マーベリック（MAVRIK）シリーズは、2020年発売のシリーズ。
ドライバーは発売当初は3モデルでしたが、のちに1モデル追加され、スタンダードなマーベリック、ミスに強く高さの出しやすいMAX、つかまり性能を抑えたサブゼロ、そしてヘッドスピードを高めやすくした軽量のMAX FASTと4モデルがラインアップされています。
各モデルのターゲットゴルファーに合わせて、それぞれがAI設計のFLASHフェースを搭載。ジェイルブレイクテクノロジーも搭載し、各モデルそれぞれがターゲットゴルファーの求める性能に合わせて、しっかりと作り分けがされたシリーズに仕上がっています。
エピック シリーズ
エピック（EPIC）は、2021年に発売されたシリーズ。
従来のジェイルブレイクテクノロジーをさらに進化させたJジェイルブレイクAIスピードフレームを搭載し、安定したボール初速を実現させたシリーズです。
ヘッドは、後から追加されたモデルも入れて4モデルをラインアップ。各モデル専用となるAI設計のFLASHフェースも搭載し、それぞれ個性が際立った仕様に設計されています。
スタンダードなポジションにあたるエピックスピードは、他のモデルと比べて、重心が浅く設計され、空力も考慮されたボディを採用しています。
エピックMAXは、ややつかまり性能を高め、慣性モーメントを高めることでミスに強く、安定した弾道を得やすい設計を採用。可変ウェートも搭載しています。
エピックMAX LSは、ツアープロの要望に合わせたつかまりを抑えつつ、ミスに強い低スピンモデルとして設計されたモデル。
MAX FASTは、軽量に仕上げることで、パワーのない方でも振り切りやすいモデルとして設計されています。
エピックフラッシュ シリーズ
エピックフラッシュ（EPIC FLASH）は、2019年発売のシリーズ。
発売当初、AIがクラブ設計に初めてかかわったシリーズとして大きな話題になりました。AIによる設計のFLASHフェースをはじめて搭載したシリーズで、独自のジェイルブレイクテクノロジーと組み合わせることで、ミスへの強さと飛距離性能を両立したシリーズとしてヒットしました。
ヘッドは、スタンダードなポジションながら弾道調整機能を持ち、ニュートラルな特性のエピックフラッシュ（数量限定モデル）。適度なつかまり性能を持ち、打点のミスに強いスター。そして、つかまり性能を抑えた低スピンのサブゼロをラインアップしています。
GBBエピック シリーズ
GBBエピックは、2017年のシリーズで当時、松山英樹プロが愛用していたことで知られています。
カーボンクラウンを搭載し、キャロウェイ独自の技術であるジェイルブレイクテクノロジーを初めて搭載。ミスに強いモデルとして人気を博しました。ドライバーは、ソール後方に可変ウェートを搭載し、適度なつかまり性能を持つスター。
ソール前方にウェートを搭載して低スピン性能を高めたサブゼロをラインアップし、のちにフルチタン製のフォージドが追加され、性能はもちろん、打感の良さで高い人気を誇りました。
グレートビッグバーサ シリーズ
2022年に発売されたグレートビッグバーサ（GREAT BIG BERTHA）シリーズは、往年の名器の名を冠したシリーズです。
ドライバーは1モデルですが、キャロウェイの独自のテクノロジーがふんだんに使われています。
ジェイルブレイクテクノロジーや専用に設計されたFLASHフェースを搭載。適度な軽さに仕上げてあり、振り抜きの良さと打点のミスに強い設計で、安定した低スピン弾道を打たせてくれる仕様に仕上がっています。
クラウンの塗装が過去のビッグバーサシリーズを彷彿とさせるグレーを採用しており、性能以外の部分でも所有感を高めてくれる凝ったモデルです。
中古人気モデル5選
近年のキャロウェイのドライバーは、ターゲットゴルファーに合わせて複数モデルを用意しているので、個性がありつつ選びやすいといった特徴があります。
また各シリーズで、近いゴルファーをターゲットにしているモデルでも適度な違いがあり、いまだに人気が衰えないモデルが複数存在します。そんな人気のモデルを5モデルご紹介します。
1位 ローグST MAX（2022）
人気第１位は、2022年発売のローグSTシリーズからローグST MAXです。同シリーズのスタンダードなポジションに位置するMAXは、適度なつかまりと、打点のミスへの強さ、そして適度な低スピンと非常にバランスの取れたモデルとして高い人気を維持しています。
シリーズの中で最も幅広いゴルファーを想定して設計されたということもあり、シャフト次第で初心者から上級者まで、ヘッドスピードも30m/s前半から40m/s後半まで使い手を選ばない非常に使い勝手の良いモデルとして高い評価を得ているドライバーです。
2位 エピックスピード（2021）
人気第2位は、2021年発売のエピックシリーズからエピックスピードです。こちらは、エピックシリーズのスタンダードなポジションに位置しているモデルですが、空力を追求したボディに、浅い重心とかなりチャレンジングな設計を採用。
ジェイルブレイクテクノロジーや、FLASHフェースによってミスへの強さを確保しながら、他の年代にはない、低スピンのやや尖った性能のモデルとして、中級者から上級者に人気があります。
大型ヘッドで振り抜きの良いモデルをお探しなら、エピックスピードは、候補の筆頭に上がるモデルです。
3位 エピックマックス（2021）
人気第3位は、2021年発売のエピックシリーズからエピックマックスです。エピックシリーズのミスに強く、安定感重視のポジションに位置するモデルで、ボールが上がりやすく、適度なつかまり性能を持っています。
もちろんジェイルブレイクテクノロジー、FLASHフェースを搭載しており、打点のミスへの強さやボール初速も追求。バランスの取れたモデルとして、高い人気を維持しています。
人気第2位のエピックスピードが個性のあるモデルに対して、オーソドックスにまとめられているのがこのエピックマックスです。
4位 ローグ ST MAX D（2022）
人気第4位は、2022年発売のローグSTシリーズよりローグST MAX Dです。このモデルは、ローグSTシリーズのスタンダードポジションであるMAXをベースにつかまり性能を高めたモデルで、バランスの良い性能を維持しながら右へのミスを軽減させた設計を採用。
スライスに悩む初中級者に人気ですが、程良いつかまり性能で、右へのミスを嫌がる中上級者にも好まれています。
5位 マーベリック（2020）
人気第5位は2020年発売のマーベリックシリーズより、スタンダードポジションに位置するマーベリックです。打点のミスへの強さ、適度なつかまり、適度な低スピン性能と、非常にバランスの良い性能を有しており、幅広いゴルファーが長く愛用できるモデルとして人気が高いです。
キャロウェイのメインブランドとしては珍しい暖色系のオレンジがイメージカラーとなっており、シンプルなデザインも人気の高さの一因でしょう。
まとめ
キャロウェイの歴代ドライバーは、同じテクノロジーを進化させながら、新しいモデルに搭載していくため、同じゴルファー層をターゲットにしたモデルなら極端に振り心地や性能が変わらないのが良いところだと思います。
それでいてどの年代でもしっかりと作りこまれていて、方向性が同じモデルでも、微妙な違いや個性があるので、選び甲斐があります。皆様のドライバー選びの参考になれば幸いです。