圧倒的な高初速による大きな飛びを追求してきたエピックシリーズ。エピックの飛距離性能をあらゆるゴルファーが体感できるようにチューニングが施されたのがローグとマーベリックです。最新作にも決して負けない！飛びとやさしさを極めたドライバーです。

初代GBBエピックから数えて6代目に当たるローグSTは両シリーズの集大成ともいえるモデルで、後継のパラダイムが登場した後もその飛びと打ちやすさで高く評価されています。

キャロウェイ ローグSTシリーズとは？

キャロウェイは昔からボール初速を上げて飛ばす技術に長けたメーカーとして知られています。当たれば滅法飛ぶといわれたE・R・Cや元祖ぶっ飛び系FWのX HOT、最近ではJAILBREAKテクノロジーにより圧倒的な高初速を実現したGBBエピックが代表的です。

そのテクノロジーを継承しターゲットを初中級者まで広げたのが初代ローグでした。

そして、GBBエピックの飛距離性能はエピックフラッシュ、エピックMAX（スピード）でさらに進化し、それぞれのテクノロジーがマーベリック、ローグSTへと落とし込まれてきました。

ローグSTのローグは「ならず者」すなわち常識外れの飛びを意味し、STは「SPEED TUNE UP」の頭文字で後からご紹介する4つのテクノロジーによりさらなる初速アップが図られていることを表しています。

ローグSTシリーズの特徴

ローグSTシリーズのドライバーは全部で7モデルあります。このうち通常モデルとして発売されたのは4モデルです。

ローグST MAXはもっともスタンダードで幅広いゴルファーを対象としたモデル。ローグST MAX Dは球のつかまりがいいドローバイアスタイプ。ローグST MAX LSはロースピンのアスリートモデル。ローグST MAX FASTはパワーがなくても振りやすい軽量タイプです。

このほかツアーバージョンとしてローグST トリプルダイアモンド、同トリプルダイアモンドLSが数量限定で販売されましたが、今回は通常モデルのローグST MAXシリーズについて詳しくご紹介します。

ローグST MAX ドライバー

ST＝SPEED TUNE UPの名に相応しく、ローグST MAXシリーズのすべてのモデルにはボール初速と飛距離をアップさせるための4つのテクノロジーが搭載されています。

GBBエピック以来採用されているJAILBREAKテクノロジーは、本シリーズではクラウンとソールの剛性差によりフェースをさらに効率よくたわませるNEW JAILBREAK AIスピードフレームへと進化しました。

同じくAIが設計したFLASHフェースSS22は飛びの3条件といわれるボール初速、スピン、打ち出し角を最適化することで、打点がブレたときの飛距離ダウンを最小限に抑えてくれます。

さらに、深低重心設計を実現しオフセンターヒット時のボール初速を向上させるNEWタングステン・スピードカートリッジや一体成型によりエネルギーロスを減少させるUNIボディ構造など徹底的に初速性能を追求したのがローグST MAXシリーズです。スタンダードなローグST MAXドライバーは適度に球がつかまりやすいセミドローバイアス設計となっています。

標準シャフトはキャロウェイオリジナルモデルでベンタスにしてはしなり幅が大きめですが、先端剛性が高いので高慣性モーメントの大型ヘッドでも芯を捉えるのは容易です。シャフト全体がしなるのでタイミングが合わせやすく適度に球はつかまりますが、もう少しつかまりを抑えたいゴルファーにはカスタムシャフトとしてツアーAD UB-5、スピーダーNX 50、ディアマナPD 50が用意されています。

ローグST MAXドライバーは並外れた飛距離性能を有しながらも、アベレージゴルファーにありがちなミスをカバーしてやさしく真っすぐ高めの弾道で飛ばしやすいモデルとなっています。

発売年	2022年
推奨レベル	初中級者向け
ヘッド体積（cc）	460
ロフト角（°）	9、10.5、12
長さ（インチ）	45.5
発売時定価	86,900円～
中古売価相場	23,000～45,000円

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ローグST MAX D ドライバー

モデル名の末尾のDはドローバイアス設計であることを表しています。採用されているテクノロジーはすべてのモデル共通ですが、ローグST MAX Dドライバーでは余剰重量の一部がスクリューウエイトとしてヒール寄りに配置されていることが特色です。

短い重心距離と大きめの重心角によって、高慣性モーメントの大型ヘッドでありながら、フェースが返ってドロー回転がかかりやすくチューニングされています。

AIによって設計されたローグST MAX Dドライバー専用のFLASHフェースSS22は、右方向のミスが多いゴルファーの打点の傾向が考慮されており、スライサーにありがちなミスヒットをカバーしてより強い弾道と飛距離アップを手助けしてくれます。

さらにライ角がスタンダードよりも1度アップライトでリアルロフトも大きめなので、かまえたときから安心感が大きく、ハイドローをイメージしやすいモデルです。

また、標準シャフトはローグST MAXドライバーと同じくベンタス、カスタムシャフトはツアーAD UB-5、スピーダーNX 50、ディアマナPD 50の3モデルです。

発売年	2022年
推奨レベル	初中級者向け
ヘッド体積（cc）	460
ロフト角（°）	9、10.5、12
長さ（インチ）	45.5
発売時定価	86,900円～
中古売価相場	23,000～45,000円

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ローグST MAX LS ドライバー

ローグST MAXはエピックMAXと比べて初中級者にフレンドリーなシリーズですが、ローグST MAX LSドライバーに関してはヘッドスピードが速く、無駄なスピンを減らして飛ばしたいゴルファー向けのモデルです。

他のモデルよりもヘッドの前後長が短く洋梨型に近いヘッドは、重心位置が浅くて低いためフェースコントロールがしやすくスピン量が抑えられます。

さらに、AIによってこのモデル専用に開発されたNEW JAILBREAK AIスピードフレームとFLASHフェースSS22は単にボール初速を向上させるだけでなく、ハードヒッターの打点分布に応じて適正なスピン量と打ち出し角を実現。

標準シャフトはベンタスよりもしっかりしたテンセイ55なので、ここ一番でしっかり振ったときもやや低めの安定した強い弾道でボールを前に飛ばしてくれます。

メーカーカスタムシャフトは60グラム台で人気の3モデルが用意されており、かなりのハードヒッターでも対応できるでしょう。また、ローグST MAX LSドライバーを必要とするほどヘッドスピードの速いゴルファーならば、航空力学の専門家を迎え入れキャロウェイが長年研究を重ねてきたエアロシェイプの効果をしっかりと体感することができるはずです。

発売年	2022年
推奨レベル	中級者向け
ヘッド体積（cc）	455
ロフト角（°）	9、10.5
長さ（インチ）	45.5
発売時定価	86,900円～
中古売価相場	23,000～45,000円

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ローグST MAX FAST ドライバー

ローグST MAX FASTドライバーは、ローグST MAX Dドライバーと同じく8グラムのNEWタングステン・スピードカートリッジと2グラムのスクリューウエイトが搭載されたドローバイアスモデルです。

他の3モデルとの外観上の大きな違いは接着タイプのノーマルホーゼルを唯一採用していること。その分、ヘッドが軽量化され、さらにオリジナルシャフトのスピーダーNXは40グラム台、グリップにも25グラムの超軽量モデルが採用され、クラブ重量はおよそ30グラムも軽く仕上げられています。

また、NEW JAILBREAK AIスピードフレームとFLASHフェースSS22はスライサーやヘッドスピード不足で球が上がらないゴルファーを考慮し、初速アップと同時に最適なスピン・打ち出し角を実現してくれる設計となっています。

ヘッド最後方に配置されたNEWタングステン・スピードカートリッジのおかげで軽量ヘッドとしては慣性モーメントが高く直進性能は十分。自分で意識して速く振らなくともスイングスピードとボール初速が自然に上がり、スインガータイプのゴルファーやシニア、女性でも高弾道の大きなキャリーで飛ばせるモデルとなっています。

発売年	2022年
推奨レベル	初級者向け
ヘッド体積（cc）	460
ロフト角（°）	9、10.5、12
長さ（インチ）	45.75
発売時定価	86,900円～
中古売価相場	23,000～45,000円

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まとめ

いかがでしたか。ローグST MAXシリーズは、歴代エピックとローグ（マーベリック）両シリーズで培われた数々のテクノロジーを受け継ぎ、飛びとやさしさを極めたドライバーです。

有識者や口コミ等の評価もいまだに高く、パラダイムはじめ最新モデルと同じ土俵で比較しても決して見劣りすることはないでしょう。

ゴルフドゥ！オンラインショップ監修
2024年12月

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