ゴルフをやらない人でもその名を一度は聞いたことがあるであろう最も有名なゴルフブランド「ゼクシオ」。ゴルファーの多くが、「ゼクシオ」を買っておけば間違いないと口にするほど、厚い信頼を得ています。
そんなゼクシオの最新シリーズが13代目となる「ゼクシオ13」。今回は、「ゼクシオ13」のドライバーに注目。信頼と実績を持つゼクシオの最新ドライバーの実力を余すことなくお届けします。
目次
ゼクシオ(XXIO)シリーズとは?
「ゼクシオ」シリーズは、2000年に初代モデルが誕生。ミスに強く、オートマチックに飛ばせると、高い人気を獲得しました。
以降2年おきにモデルチェンジを行いますが、大きくコンセプトを変えない、正常進化といった方向でクラブを進化させることで、日本のゴルファーから厚い信頼を得ることに成功しました。
また性能だけでなく、打感、打音といったフィーリング部分、そして所有感といった点までしっかりとこだわり、ザ・日本のクラブといった丁寧な作りこみが、20年連続販売本数No.1という記録を生み出しています。
ゴルフ界の横綱といっても過言ではないブランド。それが「ゼクシオ」です。
最新モデル「ゼクシオ13」ドライバーの特徴
2023年12月9日発売の「ゼクシオ13」ドライバーは、Rフレックスに281gと軽量に仕上げられており、小さなパワーで最大限の飛距離を得られるように設計されています。
ヘッドには、主に二つの技術が搭載されており、ミスに強く、安定した飛距離を得られる工夫がされています。
「ゼクシオ」シリーズにはもうひとつ「ゼクシオ エックス」と呼ばれるシリーズが存在しており、ある程度のヘッドスピードを出せるゴルファー用に設計されています。
「ゼクシオ13」は、ヘッドスピードが控えめなゴルファーに対して最大限の飛距離とやさしさを発揮できるよう設計されているのです。
ヘッド体積 | 460cc |
---|---|
ロフト角 | 9.5°、10.5°、11° |
ライ角 | 59° |
シャフト | MP1300 |
長さ | 45.5インチ |
フレックス | S、SR、R、R2 |
クラブ重量 | R / 281 g |
バランス | D3 |
メーカー希望小売価格 | 92,400円(税込) |
中古価格相場 | 52,000 ~ 75,000円(税込) ※2024/4/1現在 |
バイフレックスフェース
反発エリアを広げて初速も高める
「ゼクシオ13」ドライバーにはバイフレックス フェース(BiFLEX FACE)と呼ばれるテクノロジーが搭載されています。これはフェースのヒール側とトゥ側の剛性を変えることで、フェース全体のたわみ量をコントロールし、初速を高める技術です。
トゥ側は、フェース周りのフレームにあたるエッジ部分を大きくし、剛性を強化することで、ボディのたわみを増幅。
ヒール側は、エッジ部分を小さくすることで、フェースの高さを確保しつつ、フェース自体のたわみを増幅させています。
芯付近ではもちろん、芯を外してもフェースを大きくたわませることで、安定した高いボール初速を実現させています。
ニュー アクティブウイング
空力効果で芯をとらえやすくする
アクティブウイング(Activ Wing)は、前作のゼクシオにも搭載されていたテクノロジー。クラウンに突起を作ることによって、ダウンスイング前半の空気の流れをコントロールし、ヘッドの挙動を安定させる効果があります。
「ゼクシオ13」では、このアクティブウイングをさらに進化させて搭載しています。1段だったクラウンの突起を2段にすることで、空気の流れをコントロールする力が大きく向上。スイング中のヘッドのブレの原因である「遠心力」による悪影響を軽減し、インパクト時のフェース角と打点が安定しやすくなります。つまり芯でとらえる確率を高めてくれるテクノロジーです。
標準シャフト MP1300
代々ゼクシオに搭載されているシャフトは、それぞれの代のヘッドに合わせて専用に設計されています。「ゼクシオ13」ドライバーに搭載されているシャフトは「MP1300」と名付けられ、ヘッドの性能が最大限に発揮できるように設計しつつ、どんなゴルファーでも振りやすいよう、クセのない挙動に仕上げられています。
フレックスは4タイプ用意され、R2、R、SR、Sと幅広いゴルファーに対応。全体的にしなりが大きめになっており、タイミングが取りやすいシャフトに仕上がっています。リシャフトが当たり前の時代で、クラブとしての完成度を重視するためにしっかりと作りこまれたシャフトです。
ゼクシオ13ドライバーを試打した感想
歴代、最も進化を感じる仕上がり
新たなテクノロジーを、モデルチェンジを行うごとに搭載し、進化の一途をたどる「ゼクシオ」シリーズ。
実際のところ最新の「ゼクシオ13」ドライバーは何がどのように進化したのか。「ゼクシオ」シリーズが長く愛される理由は、過去の「ゼクシオ」を使っていてもスムーズに乗り換えができ、なおかつ性能の向上を実感できるからでしょう。その中でも「ゼクシオ13」ドライバーは、大きな進化を感じられる仕上がりです。
飛距離
安定感に加え、一発の飛距離性能が大幅アップ!
今作では、「ゼクシオ」ならではの振り心地の良さ、ミスへの寛容性、打感、打音の気持ちよさはそのままに、飛距離性能を高めている印象です。
安定した飛距離性能に加え、振れば振るだけ飛距離につながるといった仕上がり。BiFLEX FACEによる安定した高いボール初速と、反発エリアが広がったことによる、余計なスピンが入りづらくなったことがしっかりと現れています。
飛距離性能を高めるには、ボールのスピードと、打ち出し角、そしてスピン量のバランスが重要です。「ゼクシオ13」ドライバーは、少々芯を外しても落ちづらいボール初速と、安定した適度なスピン量が、安定感のある飛距離に加え、ドラコンホールなどでのフルスイングにもしっかり飛距離で応えてくれるエンジョイゴルファーの理想ともいえる飛距離性能を有しています。
前作である「ゼクシオ12」ドライバーと比較すると、安定感は同等ではあるものの、一発の飛距離性能が上乗せされているといった印象です。
打感・打球音
ゼクシオらしい安定の心地よさ
「ゼクシオ」らしさといえば作りこみの良さですが、その筆頭に挙げられるのが、打感、打球音です。これはどの代の「ゼクシオ」にも言えることですが、「ゼクシオ13」ドライバーでもしっかりと継承されています。
打感は、弾く感触ながら、余計な振動の少ない、いかにも飛んだ!と感じさせてくれる心地よいもの。さらにそこに高めの音質で、余韻が長めの澄んだ管楽器のような打音が響き、打っていてとても爽快な気持ちにさせてくれます。この打感、打音は、ヘッドスピードや打点がズレても変わりにくく、誰が打っても心地よくされてくれます。
飛距離といったボールを飛ばすための性能だけでなく、こういったフィーリング面をもしっかりと作りこんでいるところが、12代も続く秘訣でしょう。
操作性・やさしさ
エンジョイゴルファーに愛される安定したやさしさ
「ゼクシオ13」シリーズは、ある程度ヘッドスピードが速めのゴルファーに向けた「ゼクシオ エックス」シリーズが設定されていることもあり、ヘッドスピードが穏やかなエンジョイゴルファー向けに設計されています。
そのため、操作性よりもミスへの寛容性を重視した設計を採用しており、オートマチックにボールを飛ばせるやさしさに重点が置かれています。
「ゼクシオ13ドライバー」は、ニューアクティブウイングによって芯で打つ確率を高めつつ、万が一芯を外してもバイフレックス フェースによるフェースの高初速エリアの拡大の効果により、曲がりの少ない安定したティショットを実現させています。
前作の「ゼクシオ12ドライバー」と比較すると、ゼクシオらしさである安定感がより高まっている印象。打点がばらつくゴルファーでもやさしくティショットが打てるはずです。
ゼクシオ13ドライバーが合うゴルファー
気軽にゴルフを楽しむエンジョイゴルファーほどゼクシオ13は、おすすめできる!
「ゼクシオ13」ドライバーは、ゴルフを気軽に楽しみたいゴルファー全般にお勧めできます。特にお勧めしたいのが、ヘッドスピードが40m/s未満でティーショットに不安を持つゴルファー。
少々打点がブレても、曲がりが少なく安定してボールを飛ばしてくれる性能に加え、強く振っても飛距離が期待できます。
昨今のドライバー事情は、リシャフトすることが一般的になっていますが、「ゼクシオ13」ドライバーは、クラブとしての完成度が高いので、そのままで高い性能を発揮してくれるという点もエンジョイゴルファーにピッタリです。
ヘッドスピードが40m/sを超えるゴルファーでも十分使用することはできますが、そういったゴルファーは、平均飛距離や安定感を考えると「ゼクシオ エックス」ドライバーがおすすめです。
まとめ
「ゼクシオ」シリーズは、どの年代もクラブとしての完成度が高いです。代々クラブとしての完成度を高めながら、その時代に求められる性能を上乗せし、最新の「ゼクシオ」はその時代の最良の「ゼクシオ」であるという点が、20年以上も売れ続けている秘訣なのだと思います。
冒頭でお伝えした「ゼクシオ」を買っておけば間違いないという口コミは、ゼクシオのブランドとしての価値をよく表していると思いますが、付け加えるとすれば「ゼクシオ」の最新モデルである「ゼクシオ13」を買っておけば間違いない!ですね。
ゴルフドゥ!オンラインショップ監修
2024年4月