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ゴルフラウンドは余裕のあるゴルフクラブ選択をしよう!

スコア100切りのコツ
ゆったり・ゆっくりのゴルフスイングをマスター!余裕のあるクラブ選択をしよう

ゴルフをプレーするのに、なぜこれだけの本数のクラブがあるのだろうか、と深く考えた事があるでしょうか。

ありとあらゆるスポーツがある中で、個人でこれだけ道具を多く使う競技は他にはすぐに思いつきませんよね。ゴルフは、各々のクラブでどれだけ飛ばしたかの競技ではなく18ホールをどれだけ少ない打数でプレーできたかを競うゲームです。7番で180ヤード飛ばしてもグリーンに乗せられなければ全く意味がないゲームなのです。

今回は、ゴルフスイングを学びながら、ゆっくり・ゆったりと余裕のあるクラブ選択の方法を紹介します。

ゴルフというスポーツのゲーム性をもっと理解しよう

まずは、ゴルフというスポーツのゲーム性を改めて確認することから始めましょう。

ゴルフクラブの役割

そもそも、ゴルフクラブは飛距離を出すためのものほど、長く軽く設計されています。当然一番飛距離を必要としないパターが一番重量をもつことになります。短いクラブで遠くに飛ばすのは気持ちの良い事かもしれませんが、スコアカードに書くのは数字だけ。

朝からビュンビュン大振りして体力のあるうちは良いですが、後半からボロボロになってしまうのは頻繁に聞く話ですね。

そうならないよう、練習場では「100回連続で振り続けられるスピードや力感」を探しましょう。ゴルフは飛ばすよりも狙う事が目的です。無理なく余裕のある選択が良い結果を生み出すでしょう。

なぜこれだけの本数が有るのか

ゴルフは自然相手のゲームとも言えます。同じコースを複数回ラウンドしても、二度同じ場所から打つ事は確率的にないでしょう。季節が変われば季節ごとのコースに変化し、風が有ればボール運びが非常に困難になります。

それに加え、気温や湿度でもボールに影響を与えます。地形に目を配ればフェアウェイの起伏(アンジュレーション)の他、川・谷・林、バンカーなどのペナルティエリアが巧みに配置されています。

そのため、ショット毎に状況の情報を収集し、一番理想とされる1本を選択する必要があるのです。7番で150ヤード、PWで100ヤードと決めつけるのではなく、150ヤードを5番で運ぶのもゴルフで、130ヤードを風に任せてPWで運ぶのもゴルフというのを覚えておきましょう。

ショットに幅が生まれればもっとコース戦略が楽になり「ビュンビュン振り」のゴルフから卒業できるのではないでしょうか。

クラブ選択が他人基準になっていないか

ゴルフを友人と一緒に始めて、一緒にコースをラウンドする様になるとクラブ選択も他人基準になりがちなので注意しましょう

例えば、その友人と1打目で同じ距離を飛ばすと2打目以降も同じクラブを選びがちです。人によっては、なぜかその友人より短いクラブを使いたがり、長いクラブを選択する事を恥じる傾向もあるかもしれません。

2打目以降同じフェアウェイであっても傾斜がそれぞれ異なります。この場合、ボールに対しての情報収集が軽視されグリーンをキャッチする確率は低くなるでしょう。コースではほんの少しの見栄がゲームを台無しにしてしまいます。

先述のクラブ選択に余裕をもって自分の部下である14本のクラブを信じて一段上のラウンドを目指してみましょう。

クラブ選択を最適化するメリット

クラブ選択を最適化するメリット

速く振る事ができるようになるだけがメリットではありません。クラブ選択を適切に行うことでどのようなメリットが受けられるのかを次にご紹介します。

風の影響を受けにくい

クラブを速く振れば振るほどヘッドが早く動き、ボールにも高さが生まれます。その分、風の影響を受ける時間が長くなり、ゲーム運びが辛くなってしまいますよね。時には意図的にスイングスピードをコントロールして風の下をくぐらせたり、追い風の時は短いクラブで風に乗せるのも戦略の一つです。

向かい風(アゲインスト)、横風(サイドウィンドー)、打ち下ろし、逆目

上記のような場面ではボールを高く上げずにコントロールする事が求められます。こんな場面で目一杯のクラブでフルスイングで攻めるのは危険度が大きく、いつまでも自身のレベルUPは望めないでしょう。

まずボール付近に着いたら周辺の一番高い樹木を探して風の有無を確認しましょう。自分の目線の高さでは風が無いように感じても、ボールが上がる高さでは風が出ている時も多々あります。

追い風(フォロー)

この様な時は短いゴルフクラブで高くボールを上げ、風に乗せることで遠くへ運びやすくなります。ただし、フォローの時はグリーン上でもボールが止まりにくくスピンも解けやすくなります。

ティーショットやロングホールのセカンドショットまでは風の恩恵を受けながらで問題ないですが、フォローと言えどもグリーンへ乗せる距離には邪魔になります。高く上げずに手前から攻めるようにするなど、メリハリをつけましょう。

緊張が軽減できる

アマチュアの方はゴルフクラブを選択する時にギリギリのクラブを選択する事が多い傾向にあります。「ナイスショットすればピッタリだ・・・」と安易に考えがちで、ボールの止まっている状況やグリーンまでの状況、そのクラブでのナイスショットの確率、最悪の状況の想定など考慮しなくてはならない事が頭に入っていないことが原因です。

ギリギリのクラブ選択だと基本的には100%の力感でフルスイングとなるので余裕がありません。この様なラウンドは同じミスを何度も繰り返す可能性が高く、常に緊張度合いも高い状態になるのでスコアがまとまらないでしょう。

2打目以降、想定していたクラブから1クラブ番手を上げて気持ちもスイングも余裕のあるラウンドができれば一段上のレベルでプレーができるでしょう。

よくある話ですが、池の手前に刻んだつもりが「思った以上にナイスショットして池まで届いてしまった」など、まさに気楽な余裕のあるショットが最高にヘッドを走らせ、飛距離が出てしまういい例ですね。

1本のクラブで数種類の距離が打てる様になる

パッティングは常に毎回ストロークをコントロールする形になります。一方、ドライバーは一番コントロールする事が少ないクラブになるかもしれません。次にウェッジ系のクラブがコントロールを要し、徐々にクラブが長くなるに連れてコントロールが少なくなっているでしょう。

男性であれば5番アイアン~9番アイアンもコントロールする練習は必ず行うべきです。1本のゴルフクラブで3つ程度の距離を日頃から練習しておきましょう。

例えば、7番で150ヤードと130ヤードと110ヤードなどができると理想的です。それぞれの球の高さやスイングスピードなどがインプットされ、風のラウンドや傾斜地の多い山岳コースでのラウンド、状況に応じたショットが選択できるようになります。

スコアがまとまらない方に多く見られるケースが、「傾斜地、天候、風、打ち上げ、打ち下ろし」など全く関係なく100ヤード=ピッチングウェッジ、150ヤード=7番と完全に決めつけている事です。コースマネジメントもクラブマネジメントも足し算・引き算です。1本のクラブで複数の距離が打てればもっと楽にスコアアップが望めるでしょう。

省エネスイングを身につけるメリット

省エネスイングを身につけるメリット

最後に、省エネスイングをおすすめします。このリズムをつかむことで、余裕のある選択ができるようになりますし、他にも多くのメリットが享受できます。

疲れ知らずで安定プレー

「一日を楽しくプレーする事が最大の目的」、「ベストスコア更新を常に狙うのが目的」と、人それぞれプレーに対する思いが異なるでしょう。いずれにしても1日を気持ちよくプレーするためには疲れを出さないようにするのが理想です。

前半は体力の消耗が少なく力一杯スイングして終われますが、昼食時に休憩が入るとお酒も入ったりして、徐々に疲れが顔を出してきます。

後半の残り3ホールぐらいになると午前中とは別人になってくる方もいらっしゃいますよね。力に頼ったスイングもできず、クラブが杖代わりになっているような方も多いのではないでしょうか。

クラブ選択に余裕がある上級者は朝から最終ホールまでほぼ同じスイングリズムでプレーするので疲れ知らずで安定プレーが可能です。

連日ゴルフも問題なし

季節や天候が良ければ1日2ラウンドや2日連続ゴルフ、もっと連続でラウンドされる人も多い事でしょう。基本的な基礎体力ももちろん必要ですが、力一杯スイングして1日をプレーする人は2日連続のプレーすら苦痛になります。

ゆったり余裕のクラブ選択でプレーする事で、体力のペース配分が行われ連続プレーもこなせます。余裕のあるクラブ選択で、こんな所にもメリットが生まれてくるのです。

「打つ」から「運ぶ」のイメージへ

ゴルフの道具はクラブもボールも基本的には硬い作りです。ボールはゴム製と言えども野球のボール、テニスボール、卓球のボールなどに比べれば遥かに硬くなります。硬い物で硬い物を打つのでどうしても本能的に力任せになりがちです。「打つ、叩く」などイメージまでも硬くなり、リラックスした本来のスイングが難しくなります。そこでまずは、アイアンの目的を思い出しましょう。

アイアンの役目は「運ぶ、狙う、寄せる」などです。柔らかいイメージとは異なりますが、力感が少ない言葉です。この意識を持つだけでも肩の力が抜きやすくなってくるはずです。

まとめ

100%のスピード、力でのスイングはデメリットになる場合が多い事がお分かり頂けたかと思います。クラブにも気持ちにも余裕を持ち、幅を持たせたゴルフを目指しましょう。

こうすることで、ショットのレパートリーも増え、平均的なスコアもアップすれば今まで以上にもっとコースと対話ができ、プレーを楽しめるでしょう。

最適なクラブを選択する距離計特集#4482