ゴルフの上達法やお悩み別の改善法、クラブの選び方などをレクチャー!
幅広い層のゴルファーをサポートする情報サイトです。

傾斜からの2・3打目の打ち方と注意点

スコア100切りのコツ

練習ではいいショットが打てるのに、コースになると全然打てない。「イメージトレーニングはバッチリなのになんで…」月一頻度でラウンドするゴルファーが1番陥る悩みです。

その悩みの大きな要因が傾斜と言えます。ただでさえ日本の練習環境は人工マットの上からしか打てない所が多く、当然ながら傾斜台のある練習場はほとんどありません。

さらにレッスン書などを見ても、傾斜の構え方や打ち方、それぞれの著者によってアドバイスする事が異なっています。どの情報を信じて良いかわからないなんて事が多々発生します。

ぜ傾斜の打ち方でレッスンの内容が変わってくるかと言うと、ショートアイアンで打つ場合とロングアイアンの場合では、構え方やスイングのイメージを変える必要がある事があげられます。

ですので前述のように雑誌の企画などでプロが持っているクラブの番手によってもアドバイスに違いが出てきてしまうのです。

今回の記事では各傾斜の構え方・打ち方を番手別にもお伝えします。最後までお読みいただき、次回のラウンドに生かして下さい。

ツマ先下がりの傾斜

つま先下がりの傾斜は、レッスンなどで最初に出てくる傾斜です。なぜツマ先下がりの傾斜を1番最初に体験して貰う必要があるかと言うと、対処方法が1番シンプルな傾斜だからです。

クラブフェースのトゥ側(クラブフェースの先)が浮く傾斜になるので、しっかりと対応出来ればライ角の影響も少なく球筋もフラットな状態と変わらずに狙っていく事が出来ます。

また、ツマ先下がりの傾斜の構え方は、スクワットする様に重心を下げていき、カカト寄りに体重を感じてアドレスする必要があります。

まずはこの状態で素振りをし、しっかり地面にスイングの最下点がタッチしているかどうかを感じて下さい。この素振りの時点で地面にクラブヘッドが届いてない場合は、もっと重心をスクワットして下げる必要があります。

もしスクワットの体制によって膝が前に出てしまい、手元の動きの邪魔になる場合はスタンス幅を広めに取る事もおすすめです。

この体重配分や重心の高さをキープしてスイングする事が出来れば、ツマ先下がりは怖くありません。

しかし、スイング中にバランスをツマ先方向に崩してしまうと、クラブパス(スイング軌道)がアウトサイドインになってしまうので注意しましょう。さらにライ角もトゥダウンした状態でインパクトを迎えてしまう為、強烈なスライスが出てしまう事もあります。

しっかり重心を下げてバランスを崩さずスイングする事を心がけましょう。

ツマ先上がりの傾斜

ツマ先上がりの傾斜
ツマ先上がりの傾斜はツマ先下がりの傾斜と違い、ライ角の影響をもろに受けてしまう傾斜です。そのため自分の思っているよりも左に曲がる球筋を想定し、狙いどころを決める必要性があります。

なぜライ角の影響を受ける傾斜かと言うと、クラブをソールした時にツマ先上がりの傾斜はトゥ側が高い傾斜なのが理由です。

トゥが地面に刺さるようなダフリは、フェースの向きも暴れると共に飛距離も大きくロスしてしまうミスの為、絶対に避けなければなりません。よって傾斜なりにクラブをソールする必要があり、ライ角の影響をもろに受けてしまう傾斜と言えるのです。

ツマ先上がりの構え方のポイントは、ツマ先よりに体重を感じて重心は出来るだけ高く引き上げるイメージで構える必要がある点です。

それでもクラブの長さが余ってしまうケースがほとんどだと思いますので、クラブを短く持つ必要があります。短く持った分、飛距離が落ちるので番手を1〜2番手上げておくと良いでしょう。

人により差がありますが、2番手上げてあげるのがおすすめです。無理しないスイングを心がける事によってミートをし易く出来るのと、長い番手の方がライ角がフラットな為、ボールの曲がり幅を少なくする効果もあります。

左足上がりの傾斜

レッスン書などで意見が分かれる1番の傾斜が左足上がりだと思われます。なぜレッスン書によって言う事が違うのかと言うと、左足上がりの傾斜はロングクラブが飛びやすく、ショートクラブは飛ばなくなる傾斜であるためだと考えています。

少し細かく解説すると左足上がりの傾斜の場合、ロングクラブだと打ち出し角が傾斜の影響によって自然と高くなります。よって「高打ち出し低スピン」の飛ぶ弾道になりやすいです。

対して、ショートクラブだと打ち出しが高くなり過ぎて、前に飛ぶ推進力が減った状態で「高スピンの弾道」になってしまい飛距離をロスしてしまう結果になります。

その為、ショートクラブ等は傾斜に逆らい左足に荷重してインパクトロフトを立て、スイングも傾斜に逆らって打ち込むようなスイングをする必要があります。

また、ロングクラブの場合は、傾斜に逆らわず構えてスイング中に右サイドに身体が流れないように右足をストッパーの様に使ってスイングしていく必要があります。スイングもインサイドアウト目のアッパーになりやすい為、いつもの弾道よりフック回転が強くなる事も想定しておくと良いでしょう。

ロングクラブでショートクラブと同じように打つと、入射角が強くなりすぎてしまい距離も方向もブレてしまう結果になります。

左足上がりの傾斜の場合は、持つ番手によっても構え方やスイングのイメージが変わってしまう為、いろんな意見が出てきてしまうという事です。

この記事を読んで頂いている皆様も、どの番手を境界線にして、構え方などを変えた方が良いか試してみて下さい。

左足下がりの傾斜

この傾斜は左足上がりと逆で、ショートクラブが飛んで、ロングクラブは飛ばない傾斜です。

ボールよりも手前側が高い傾斜になる為、どうしても傾斜に沿った構えが必要です。スイング中はインパクトまで左サイドに流されないよう、左足でしっかり地面を踏み堪える感覚が重要な傾斜と言えます。

傾斜に沿う構えとスイングをする為、ショートクラブは打ち出しが低い球筋になりフラットな状態で打つよりも飛距離が伸びてしまう傾向があります。ロングクラブの場合は打ち出しが低くなりすぎる為、キャリーでの飛距離が大幅に落ちてしまいます。

スイング自体は傾斜に沿って打つしかないので、番手選びに気をつけたい傾斜です。

傾斜の難易度としては4つの中で1番高く、左足の使い方が何より大切な傾斜になるので、普段の練習から左片足立ちでショット練習したり素振りをしたりして鍛えておく事をおすすめします。

まとめ

以上が2、3打目における傾斜対応の方法です。なかなか練習をできない傾斜だからこそ、事前に知識を入れる事によってコースでの学びを最大限に増やす事が出来ます。

また自分のスイングエラーによって傾斜の得意不得意に差が出るのも事実なので、ミスしやすい傾斜を統計する事によって自分のスイングの反省にもなりますね。

最近では練習場でも傾斜マットを置いてある所もあるので、検索して調べて頂いて普段の練習にも傾斜から打つ事を取り入れてください。