ゴルフグリップには様々な素材や重量があって、どれを選ぶべきかとまどうことも多いでしょう。ゴルフグリップを選ぶ基準を知ることによって、どんなグリップが自分に合っているのか分かってきます。
本記事ではゴルフグリップを選ぶ基準について解説します。
ゴルフグリップとは?
ここでいうグリップとは、「クラブの握り方」のことではなく、ゴルフクラブの手元に付いている滑り止めのことをいいます。
グリップは、太さ・重さ・素材・バックラインによって、握りやすさや感覚が大きく変わってきます。そして握りやすさが変わると、ボールの方向性や飛距離までに影響してくるので、グリップは自分に合ったものを探していくことが肝心です。
ゴルフグリップを選ぶ4つ基準
グリップを選ぶ場合は、以下の4つを基準に選ぶことをおすすめします。
- 太さをチェック
- 素材をチェック
- 重量をチェック
- バックラインをチェック
これら4つの基準について詳しく書いていきます。
太さをチェック
まずはじめに太さを確認してください。グリップの太さは飛距離や方向性にもっとも影響を与えやすいからです。
太いグリップに変えるとグリップ性が向上し、手首のブレが改善されてボールの方向性が安定すします。細いグリップに変えるとインパクトのときに力が入り、飛距離アップにつながりやすくなるのです。
また、手首に動きがつけやすくなり、スライスが改善されたという人もいました。
グリップの太さは以下の3種類があり、グリップの内側に表示がされています。
- M58
- M60
- M62
M58がもっとも太く、M62がもっとも細いです。ゴルフ経験者は自分の課題によってグリップの太さを変えてみてください。初心者の場合は真ん中のM60が無難です。
素材をチェック
グリップの素材は大きく分けて、「ラバー」と「コード」の2種類があります。
素材はグリップを握ったときの力に入り具合に関わるので、握り心地に不満がある方は素材を見直しましょう。
ラバーとコードはどちらも一長一短ですので、それぞれの特性をおさえていきます。
ラバー:柔らかくて吸いつく感触
ラバー素材のグリップは現在主流になっており、アマチュアでも使っている人が多いです。
握り心地は比較的柔らかく、吸いつくような感触があります。雨や手汗で濡れると滑りやすいのが難点です。
コード:硬くて力を入れやすい
コード素材のグリップは、ラバーとは対照的に雨や汗でも滑りにくくなっています。
その上、グリップの感覚をしっかりと感じられ、インパクトのときに力を入れやすいです。ラバーよりコードの方がマイナーですが、決して悪くはありません。ただ、握り心地がよくないという方も多くいます。
重量をチェック
グリップの重量は種類によって幅があり、20~60gと約3倍くらいも差がついています。
この差はプレーに大きく影響しますので、グリップの重量もチェックしておきましょう。
20~30g程度の軽いグリップは、クラブの総重量を軽くできる反面、ヘッドの重さを感じてしまい打球が安定しないことがあり。対して50g以上の重いグリップは、スイングの軌道が安定し、初心者でも真っ直ぐ飛ばせる可能性が高まります。
グリップは重いものの方が初心者にとってはメリットが多いです。
バックラインをチェック
グリップにはバックラインと呼ばれる突起がついている場合があります。
バッグラインの有無は握り方に大きく影響するので要チェックです。バックラインがついているものは、グリップが楕円のような形になっています。
バックライン有り:常に同じポジションで握れる
バックラインが有ると、それを指に引っかけることで、常に同じポジションでクラブを握ることが可能です。また、突起がストッパーになるので、握っているときにブレもおさられます。
また、スライスやフックをかけたい場合、バックラインを右や左に寄せるなどして調整して打つことも可能です。総じてバックラインがあった方が安定しますので、こちらの方が初心者におすすめできます。
バックライン無し:フェースの開閉が可能
対してバックラインがないものは、上級者におすすめです。
バックラインがない利点は、フェースを閉じたり開いたりが自由にできて、ボールの飛ぶ高さを調整可能なこと。また、グリップを交換するとき、バックラインを気にせずに交換できるというメリットもあります。
ただしバックラインがないと、いつも同じ位置で握るということが難しくなるため、初心者向けではありません。
ゴルフグリップの交換方法
ここまでグリップの選び方について解説しましたが、グリップの交換方法についても少し説明します。交換するのは難しくありませんが、正しい手順を踏むことが大切ですのでぜひ覚えてください。グリップを交換するにはキットを購入する必要があります。キットとは、古いグリップを外すための、カッター、グリップ交換溶液、両面テープがセットになって販売されているものです。
まずカッターを自分とは反対方向に向かうように、古いグリップを切り離します。中の両面テープは、ドライヤーを当てると綺麗に取れるので試してみましょう。そしてグリップをつけていた部分に、マスキングテープをはって位置を記憶しておきます。
グリップ交換溶液をティッシュにかけてシャフトを吹き、新しい両面テープをはっていきます。このとき、テープをらせん巻きにしていき、隙間を作るようにはるのがコツです。後は新しいグリップを挿し込めば完了です。グリップが入りやすいようにシャフトに溶液をかけ、グリップの中にも溶液を流し混んでください。
以上がグリップ交換の基本的な流れです。
まとめ
本記事では、ゴルフグリップの選び方について解説しました。
グリップを交換することで、握りやすさや、飛距離アップやショットの正確性に影響が出ます。
もし、スランプに陥ってしまったが原因がわからない場合、グリップに問題があるのかもしれません。一度自分のゴルフグリップを見直して、新しいグリップを購入することを検討してみましょう。
グリップを選ぶ際は、ぜひ4つの基準を参考にしてみてくださいね。