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テーラーメイドの「ステルスシリーズ」「ステルス2シリーズ」を徹底比較! 口コミも紹介!

ゴルフギアの選び方

テーラーメイドでは2015年発売の初代M1ドライバー以来、フラッグシップモデルにマルチマテリアル構造を採用してきました。チタンとカーボンを複合する大きなメリットはカーボンの軽さを生かして、設計自由度を上げられることです。

初代M1ドライバーではクラウンのみにカーボンが使われていましたが、2021年のSIM2ドライバーはソールまでフルカーボン化され、大きな余剰重量を後方に配置することで高い慣性モーメントと寛容性を実現しています。

一方、同社では2000年からフェースの軽量化を飛距離アップにつなげる研究開発を進めてきました。そして、それら2つが融合した究極のマルチマテリアルドライバーとして誕生したのがステルスとステルス2シリーズです。

テーラーメイドとはどんなブランド?

1979年、まだ登場して間もないメタルヘッドに将来性を感じたゲイリー・アダムス氏によって設立されたのがテーラーメイドゴルフカンパニーです。同社が世に送り出したステンレス製中空構造のドライバー、ピッツバーグパーシモンは、周辺重量配分による革新的なやさしさを実現し、約1世紀続いたパーシモンヘッドからメタルウッドへの大転換を促したのです。

その後も同社は、弾道調整が可能なウエイトカートリッジ(MWT)や可変式FCTスリーブ、打点のミスを軽減するツイストフェースなど世界初のテクノロジーを次々に発明、実用化してきました。

テーラーメイドゴルフは創業から今日まで業界にイノベーションをもたらし続ける企業として認知されており、超一流アスリートからアマチュア、若年層からシニアまで幅広く支持されるトップブランドとなっています。

テーラーメイド ステルスとステルス2はどんなシリーズ?

ステルスシリーズはSIM2に代わるテーラーメイドのフラッグシップモデルとして2022年に登場しました。同シリーズのドライバーは、Mシリーズ以来のマルチマテリアル構造やツイストフェース、SIMシリーズからはイナーシャジェネレーターなど数々のテクノロジーを引き継ぎながら、ドライバーには新たに従来のチタンフェースよりも軽いカーボンフェースが採用されました。

また、2023年モデルのステルス2シリーズは、ソールにもカーボンパーツが採用されるなど寛容性がさらにアップ。より多くのゴルファーが飛距離アップを体感できるモデルとなっています。

テーラーメイド ステルスシリーズの特徴

ステルスシリーズには前作SIM2シリーズと同じく3タイプのドライバーが用意されました。スタンダードで幅広いゴルファーが対象のステルス、球のつかまりのよさを求めるゴルファーのためのステルスHD、ロースピンでアスリート向けのステルスプラスです。

ステルス ドライバー

ステルスシリーズの60層カーボンツイストフェースは、同形状のチタンフェースより20グラムも軽く、その余剰重量を再配分することでより低く深い重心位置と高い慣性モーメントを実現しています。前方が軽く後方が重いヘッドは、慣性モーメントの数値以上にミスヒットに強く、ボールを後ろから強く押してくれるためボール初速と飛距離もアップします。

カーボン素材のもう一つの長所は剛性の高さです。速いヘッドスピードでボールにぶつかってもフェース面が変形しないため、ミスヒット時に弾道を修正してくれるツイストフェースの効果が最大限に発揮されます。また、従来のカーボンフェースは雨の日にボールが滑る弱点がありましたが、ステルスシリーズではフェース表面のポリマーコーティングでこれを解決、どんな天候でもしっかりと球をつかまえて飛ばせます。

スタンダードモデルのステルスドライバーは飛距離性能と寛容性のバランスがよく、球のつかまりや弾道の高さもステルスHDとステルスプラスの中間。

オリジナルシャフトのテンセイレッドTM50(’22)のほか、3モデルのメーカーカスタムシャフトが用意されており、シリーズ中もっとも幅広いゴルファーをカバーしています。ただ、ステルス2と比較すると少しヘッドスピードの速いアスリート向きです。

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ステルス HD ドライバー

モデル名のHDはハイドローバイアスの頭文字です。外観上の特徴は空気抵抗を減らすためのイナーシャジェネレーター(ソールの突起)がスタンダードなステルスドライバーよりもヒール側に配置されていること。

カーボンフェースによって生まれた余剰重量をヒール側に多く配分することで、シリーズの中では短めの重心距離と大きな重心角を実現し、フェースがスクエアに戻りやすい設計となっています。

オリジナルシャフトのテンセイレッドTM50(’22)のしなり戻りの速さとあいまって、ヘッドスピードがあまり出ないゴルファーでも球がつかまりやすく高弾道で飛ばすことができます。ステルスHDドライバーは3モデルのうちでもっともアベレージゴルファーに近い存在です。

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ステルス プラス ドライバー

ステルスプラスドライバーにはシリーズの中で唯一スライディングウエイトが搭載されています。10グラムのウエイトを左右に動かすことで重心位置の調整が可能。自分のイメージする弾道と飛距離を追求することができます。

オリジナルシャフトのテンセイシルバーTM50(’22)は、ステルスドライバーやステルスHDドライバーのテンセイレッドTM50(’22)よりも少し重めで振り心地がしっかりしたタイプ。クラブ総重量もステルスドライバーより10グラム重いアスリート仕様となっています。さらに、60グラム台のカスタムシャフトが3モデル用意されているのでハードヒッターにも対応可能。

SIMシリーズから採用されているイナーシャジェネレーターの空力効果はヘッドスピードの速いゴルファーほど体感しやすく、ダウンスイング初期からスピードがアップします。

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テーラーメイド ステルス2シリーズの特徴

新たにカーボンソールとカーボンコンポジットリングが採用されたステルス2シリーズは慣性モーメントが飛躍的にアップ。ミスに対する許容性とショットの再現性もさらに向上しています。

ラインナップはステルスシリーズに準じ、スタンダードなステルス2、ハイドローが打ちやすいステルスHD、弾道調整機能が搭載されたステルス2プラスの3モデルから選べます。

ステルス2ドライバー

ステルス2シリーズにも前作同様カーボンツイストフェースが採用されています。しかし、ヘッド本体の構造はまったく別物となりました。

ステルスシリーズではフェースとクラウンがカーボン素材でしたが、ステルス2シリーズはソールやコンポジットリング(フレーム、クラウン、ソールを接合するパーツ)もカーボンパーツで構成され、チタンでできているのはもはやフェースを支えるフレームのみ。カーボンの使用比率が大幅に増えたことで、慣性モーメントが大きくなりさらに寛容性がアップしています。

ちなみにテーラーメイドのキャッチフレーズ「FARGIVENESS」は「FAR」(飛距離)と「FORGIVENESS」(寛容性)を組み合わせた造語です。

3機種のうちスタンダードモデルのステルス2ドライバーは、ヘッド後方に25グラムのタングステンバックウエイトが搭載されステルスドライバーやSIM2MAXドライバーを上回る慣性モーメントを実現。ソールの前方ヒール寄りに配置されたウエイトにより球のつかまりが向上、最適な打ち出し角とスピン量で飛ばせるドライバーとなっています。

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ステルス2 HDドライバー

ステルス2HDドライバーも前作よりさらにやさしく進化しました。カーボンソールによってもたらされた余剰重量を利用して30グラムものタングステンバックウエイトを配置。重心位置がステルスHDドライバーよりも深くなり、大きな打ち出し角と適度なバックスピンが高弾道を実現します。

また、テーラーメイド史上最大級の慣性モーメントとカーボンツイストフェースの相乗効果により直進安定性も大幅にアップしました。イナーシャジェネレーターは他の2モデルよりもヒール寄りに搭載され、ウエイトビスもネックぎりぎりに装着。短めの重心距離と大きな重心角によってフェースがターンしやすく、球をしっかりとつかまえてくれます。

さらにライ角がステルスHDよりも2度アップライトに設定されているため、右のミスが多い人にとってはかまえたときから安心感のある顔になりました。

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ステルス2 プラス ドライバー

ステルス2プラスドライバーはそれぞれ15グラムのスチールバックウエイトとスライディングウエイトを装備。前作ステルスプラスドライバーを大幅に上回る慣性モーメントを実現し、ミスに対する寛容性が高くなっています。

また、左右の重心位置を調節できるスライディングウエイトとフェースアングルを調節するFCTロフトスリーブを使って、打ち出し角と弾道を思い通りにコントロールすることが可能。最大飛距離の追求やショットの再現性向上に役立てることができます。

重心角が大きくなったことで前作の弱点だったつかまりにくさが解消されていますが、ライ角は2度フラットに設定され左方向のミスにも強くなっています。

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テーラーメイド ステルス、ステルス2シリーズを打ち比べた人の口コミ

テーラーメイドが20年以上の歳月をかけて完成させ、これから出る主要モデルはすべてカーボンフェースになると断言するほどの自信作。そのカーボンフェースを採用したステルスとステルス2はゴルファーにどのように評価されているのでしょうか。

実際に試打したゴルファーや購入したユーザーの口コミをご紹介します。

口コミ1

S.Kさん(ゴルフショップスタッフ)

飛距離性能でいえばステルスもステルス2も今までに打ったドライバーの中でトップクラスです。カーボンフェースの打感はとてもソフトですが、弾き感も強くて視界からボールが消えるスピードは明らかに速いです。

ステルスプラスとステルス2プラスは完全にアスリート向けです。標準シャフトのテンセイシルバーは50グラム台ですがヘッドスピードを上げていっても遅れずについてきてくれます。

私の球筋はフック系ですが、ヘッドもシャフトもつかまりすぎないので左を気にせず振っていけます。ステルス2はステルスよりも芯が広がった感じがあり、振りちぎってシャフトが暴れたときの曲がりは少ないと思います。ただしヘッドスピードがそこまで速くない人だとスピンが減りすぎて途中でドロップしたり、球をつかまえられずにスライスしたりしそうです。

ヘッドスピードが40m/sから43m/sあたりならステルスやステルス2、40m/s以下ならステルスHDかステルス2 HDの方が適正なスピン量で飛ばせると思います。スライサーならステルスよりもステルス2、ステルスHDよりもステルス2 HDのほうがよく球がつかまるので曲がり幅を軽減できます。

口コミ2

H.Yさん(ステルスプラス購入/ステルス2プラス試打)

ステルスシリーズはどのモデルもスピン量が少なめですが、中でもステルスプラスとステルス2プラスのスピンの少なさには驚きました。私のヘッドスピードは45m/sくらいですがどれだけ振ろうが吹け上がることはないし左に飛ぶこともないと思います。おそらくもっとパワーのある人でも振れば振っただけ飛ぶのではないでしょうか。

私はドローヒッターですがステルスプラスだとフェード気味の球が出るので、ウエイト位置をドローポジションにしていました。ウエイトを動かしてみて気付いたのですが、ヘッドの重心がシャフト軸に近づくせいか振り抜きがよくなりヘッドスピードも上がります。

ステルス2プラスも試しましたが少しつかまりがよくなっていて、ニュートラルポジションのままでも軽いドローが打てます。ステルスプラスもステルス2プラスもフェースの向きがストレートですが、ライ角がフラットなステルス2プラスのほうがひっかけにくそうな顔です。

口コミ3

Y.Hさん(ステルスドライバーからステルス2HDドライバーに買い替え)

新しいもの好きでステルスも出たときすぐに飛びつきましたが、HS40m/sそこそこの私の手に負えるクラブではありませんでした。ショップで試打したときデータ上ではよく飛んでいたのに、コースで使ったら球がつかまらなくて右に真っすぐ抜けてしまったり、スピンが減りすぎてドロップしたりで飛距離もいまひとつ。

それまで使っていたSIM2 MAXのほうが飛んでいたので下取りに出したことを後悔しました。SIM2 MAXもステルスも3兄弟の次男なので安易に選んでしまいましたが、クラブに詳しい知人いわくステルスは長男のSIM2の後継なんだとか。

ボディの黒とカーボンフェースの赤のコントラストが格好いいし、打感もけっこう好みだったので、今度はリベンジのためにステルス2HDを購入しました。こちらは見違えるように球がつかまってくれて国産のアベレージモデル並みに楽に打てます。

フェアウェイに行く確率はSIM2 MAXと同じくらいですが、初速が出るせいかステルス2 HDのほうが先まで飛んでくれます。

口コミ4

A. Hさん(ステルス2ドライバー購入)

フェースもボディもほとんどカーボンでできているということで、ボコッというこもった音を想像していましたがステルス2の打球音は意外と爽快で驚きました。フルチタンの金属音とは違ってボールを押して弾くようなやわらかさは安心感にもつながります。

シャフトは先がよく動いて球はつかまりますが、しなるポイントがセンターに近いのでタイミングも取りやすいです。ちょっと開いてヒールに当たったり、かぶってトゥに当たったりしてもストレートから軽いフェードの安定した球が打てます。

球筋を操作したい人には物足りないでしょうが、曲げたくない人にはもってこいのクラブだと思います。

口コミ5

M.Mさん(ステルスドライバーからステルス2ドライバーに買い替え)

ステルスのフェースに食いついて弾く打感と一発の飛びは最高でした。

ただ、ヘッドの後ろが重く感じられダウンスイングで遅れてプッシュアウトが出たり、それが嫌で手を使ってひっかけたりしていました。結局、手放してしまいましたが、ステルス2の評判がいいので試してみたところ、まったく違和感なく振ることができ余計なことをしなくても球がつかまるので再びテーラーメイドに出戻ることになりました。

ある程度テクニックのある人ならステルスで最高の結果を出せますが、私のようにスイングも打点も不安定なゴルファーならステルス2のほうが平均飛距離が伸びると思います。

まとめ

いかがでしたか。

革新的なカーボンツイストフェースを搭載したステルスシリーズ、さらにソールまでカーボン化されたステルス2シリーズは、卓越した飛距離性能と寛容性、さらに打感のよさを兼ね備えたドライバーです。

両シリーズともにスタンダードモデル、球がつかまりやすく高打ち出しのHD、低スピン・強弾道かつ思い通りの球筋を作れるプラスの3モデルから最高に飛ぶ1本を手に入れることができるはずです。

スペック

ステルス ドライバー
素材/フェース:60層カーボン+PUカバー、ボディ:9-1-1チタンボディ+カーボンクラウン
長さ/45.75(テンセイ レッド TM50 ’22)、45.25インチ
ヘッド体積/460㎤
ロフト角/9.0、10.5、12.0度
ライ角/56.0度
シャフト/テンセイ レッド TM50(’22)(S、SR、R)、ツアーAD UB-6(S)、スピーダーNX 60(S)、ディアマナPD 60(S)
価格/8万6900円(テンセイ レッド TM50、税込)、10万6700円(ツアーAD UB-6、スピーダーNX 60、ディアマナPD 60、税込)

ステルスHD ドライバー
素材/フェース:60層カーボン+PUカバー、ボディ:9-1-1チタンボディ+カーボンクラウン
長さ/45.75インチ
ヘッド体積/460㎤
ロフト角/9.0、10.5、12.0度
ライ角/56.0度
シャフト/テンセイ レッド TM50(’22)(S、SR、R)
価格/8万6900円(税込)

ステルス プラス ドライバー
素材/フェース:60層カーボン+PUカバー、ボディ:9-1-1チタンボディ+カーボンクラウン+スライディングウェイト
長さ/45.75(テンセイシルバー TM50)、45.25インチ
ヘッド体積/460㎤
ロフト角/9.0、10.5度
ライ角/56.0度
シャフト/テンセイ シルバー TM50(’22)(S、SR、R)、ツアーAD UB-6(S)、スピーダーNX 60(S)、ディアマナPD 60(S)
価格/9万200円(テンセイ シルバー TM50、税込)、11万円(ツアーAD UB-6、スピーダーNX 60、ディアマナPD 60、税込)

ステルス2 ドライバー
素材/フェース:60層カーボン+PUカバー、ボディ:9-1-1チタンフレーム+カーボンクラウン+カーボンソール+カーボンコンポジットリング+フロントTSSウェイト
長さ/45.75(テンセイ レッドTM50)、45.25インチ
ヘッド体積/460㎤
ロフト角/9.0、10.5、12.0度
ライ角/56.0-60.0度
シャフト/テンセイ レッド TM50(’22)(S、SR、R)、ツアーAD CQ-6(S)、スピーダーNXグリーン 60(S)、ディアマナGT 60(S)
価格/9万3500円(テンセイ レッド TM50、税込)、11万3300円(ツアーAD CQ-6、スピーダーNXグリーン 60、ディアマナGT 60、税込)

ステルス2 HD ドライバー
素材/フェース:60層カーボン+PUカバー、ボディ:9-1-1チタンフレーム+カーボンクラウン+カーボンソール+カーボンコンポジットリング+フロントTSSウェイト
長さ/45.5インチ
ヘッド体積/460㎤
ロフト角/9.0、10.5、12.0度
ライ角/58.0-62.0度
シャフト/テンセイ レッド TM50(’22)(S、SR、R)
価格/9万3500円(税込)

ステルス2プラス ドライバー
素材/フェース:60層カーボン+PUカバー、ボディ:9-1-1チタンフレーム+カーボンクラウン+カーボンソール+カーボンコンポジットリング+スライディングウェイト
長さ/45.75(ディアマナ TM50)、45.25インチ
ヘッド体積/460㎤
ロフト角/8.0、9.0、10.5度
ライ角/54.0-58.0度
シャフト/ディアマナ TM50(’23)(S、SR、R)、ツアーAD CQ-6(S)、スピーダーNXグリーン 60(S)、ディアマナGT 60(S)
価格/9万6800円(ディアマナ TM50、税込)、11万6600円(ツアーAD CQ-6、スピーダーNXグリーン 60、ディアマナGT 60、税込)