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第27回 慣性モーメントって高いと何が良くなるの?

ゴルフギアの選び方
慣性モーメントって高いと何が良くなるの?

慣性モーメントって高いと何が良くなるの?


皆さんゴルフ楽しんでいますか? こんにちは! ゴルフ坊やです!!
ゴルフ雑誌やクラブのセールスポイントに良く出てくる言葉でこれが書いてあると、「何となく良いんだろうなぁ・・・」とは思うけど、実際クラブにどんな影響があるの? って言葉の本当の意味を教えちゃいますよ。

その言葉とは「慣性モーメント」!!「慣性モーメントって結局なんなの?」って思ったこと、ありませんか?
これを知れば、クラブ選びがとっても楽になるよ。ではいってみよう!


そもそも慣性モーメントって何?


ゴルフクラブでの慣性モーメントは3種類ある

慣性モーメントとは、簡単に説明すると物体が回転運動で動こうとする時、もしくは止まろうする時に「必要な力の量」を示すものなんだ。慣性モーメントが高いと動き出しに大きな力が必要だし、いったん動き出すと止めるにも大きな力が必要ってことだよ。ゴルフの世界でこの慣性モーメントは、実は3種類も存在するんだ。


物体が回転しようとする時、止まろうとする時に必要な力を示すのが慣性モーメント。
高いほど動き出しに力がいるぶん、止まりにくい性質を持つ。


ゴルフの慣性モーメントその1 ヘッド左右慣性モーメント

なんとなく慣性モーメントを聞いたことがある方は、このコトを指していることがほとんどじゃないかな?

ゴルフに関わる慣性モーメントで使われることの多いのが「ヘッド左右」慣性モーメント。ヘッド左右慣性モーメントが高いと重心(芯)を外した時に起こるヘッドのブレが少なくて済むんだ。ヘッドのブレが少ないってことは、芯を外しても打ち出し方向のズレや曲り、飛距離ロスが少なくて済む。一時期慣性モーメントが高いほど良いなんて言われたのは、この「ヘッド左右」慣性モーメントの事を指していたんだよ。


ヘッド左右慣性モーメントは重心を外した時に起こるヘッドの左右のブレに影響して少ないほど曲りや飛距離ロスが少なくてすむ。


ゴルフの慣性モーメントその2 ネック軸周り慣性モーメント

「ネック軸周り」慣性モーメントは、簡単に言うとヘッドの操作性を示すもの。
ゴルフスイングは、アドレスで目標に対してスクェアに構えたヘッドをテークバックで開き、ダウンスイングで閉じながらインパクトするよね。

「ネック軸周り」慣性モーメントが高いと、このヘッドの開閉で急な動きができなくなる。つまり操作性が穏やかになり、直進性の高いクラブが出来上がるんだ。逆に「ネック軸周り」慣性モーメントが低いとヘッドの開閉が俊敏にできるので操作性の高いクラブになるんだ。コレは好みの問題があるから高いほうが良いとは言えないんだよ。


ネック軸周り慣性モーメントはヘッドの開閉のしやすさ。
つまり操作性の良し悪しに影響する。この値が高いと急激なヘッドのターンがしづらくなり、低いと俊敏にターンしやすくなる。


ゴルフの慣性モーメントその3 クラブ慣性モーメント

「クラブ」慣性モーメントは、ゴルフクラブ全体の慣性モーメントの事。

簡単に言えばスイング中にクラブから感じる、抵抗のような力のことを表すよ。
クラブ慣性モーメントは高いほど、動き出したらより大きなパワーが生まれるので飛ぶクラブになりやすいけど、そのぶん抵抗が大きくなるので振りづらくなる。

クラブ慣性モーメントは、クラブの総重量、ヘッドの重量、シャフトの長さなどが影響するんだ。だから重く、長いほうが慣性モーメントは高まるけど振りづらくなるから各メーカーさんは、長いけど軽くしたり、重いけど短くしたりと工夫して飛んで振りやすいクラブを日々研究しているんだよ。

勘違いするといけないのは、このクラブ慣性モーメントが高い=飛ぶクラブとはならないという事。ゴルファー一人一人のパワーやスイングによってどのくらいの数値が最適で、一番飛ばせる数値かは違ってくるから気を付けてね。


クラブ慣性モーメントは簡単に言えばスイング時の抵抗。
重かったり長かったりすると値は高まる。


慣性モーメントが大切なのってドライバーだけなの?


アイアンやパターも慣性モーメントは重要な要素

よく、ドライバーの性能説明のときに、慣性モーメントが出てくるよね。
慣性モーメントはドライバーの性能を説明するのに多く使われているけど、色んな性能面に関わる数値だから、もちろんアイアンやパターにとっても重要な要素なんだ。

アイアンやパターで使われる慣性モーメントは、「ヘッド左右」慣性モーメントがほとんど。アイアンは、ドライバー同様芯を外した時に起こるヘッドのブレが少ないことを示し、打点のミスに強いアイアンがその性能をアピールしたいときに使われるね。
パターは大型マレットの時に良く使われるよ。これも他のクラブと同じように芯を外した時にブレが少ないヘッドをアピールする時に多いんだ。


アイアンやパターでも慣性モーメントでの説明は使われている。
打点のミスに強いヘッドの説明に多く使われる。


慣性モーメントはクラブの必須情報か?


慣性モーメントの情報は絶対必要ではない

ここまで慣性モーメントを簡単に説明してきたけどどうだったかな?まとめると
「ヘッド左右」慣性モーメントは大きくなると“ミスへの強さ”
「ネック軸周り」慣性モーメントは大きくなると“直進性の高さとボールのつかまりにくさ”
「クラブ」慣性モーメントは大きくなると“衝突エネルギーと振りにくさ”
がそれぞれ高まるんだ。

とはいえ全部のクラブが細かく慣性モーメントを公開しているわけではないし、計測するのも手間がかかっちゃう。
もう少し簡単にクラブを考えたいなら、下記を参考にしてみてね。

「重心深度が深い」クラブは総じて「ヘッド左右」慣性モーメントが高いので
ミスヒットに強い

「重心距離が長い」クラブは総じて「ネック軸周り」慣性モーメントが高くて
直進性が高く、ヘッドが安定する

「重い」もしくは「長い」クラブは「クラブ」慣性モーメントが高いので
大きなパワーを生みやすい

誤解を恐れずに言っちゃえば、ゴルフを楽しむうえで慣性モーメントは詳しく知らなくても大丈夫!クラブに詳しくなりたい人が知ればより詳しくクラブの特性を知ることができるよ!


「ヘッド左右」慣性モーメントが高いドライバー

「ネック軸周り」慣性モーメントが高いドライバー

※価格は、2015年9月25日現在の当社売価となり、価格は随時変動しますのでご了承下さいませ。


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